新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

大英帝国の人たち

2016-06-28 09:05:18 | コラム
誇り高き大英帝国の人たち:

正直に申し上げて、私はUKの「白人」たちが他の英語圏の国の人たちと何処が際立って違うのかは解らずに終わりました。基本的に解ったことは「我々とは文化と思考体系が異なり、何かにつけて騒ぎたがるユーモアを常に優先する人種である事は、アメリカ人と何ら変わるところがないのだ」ということです。但しUK対USA間の対抗意識と敵対心のようなものは想像以上に強烈だったのは間違いないところ。他に言えることは「彼ら白い外人との上辺だけのつき合いでは、その狡猾さと言うか狡さに接する機会は先ず無いだろうということ」でしょう。

何度か採り上げたことで、私がQueen’s accentとAmerican Englishの中間を取ったつもりの発音でも、オーストラリアやカナダでは”You speak beautiful English.”と褒められたので「何処が?」と尋ねれば「正調のQueen’s Englishだから」との答え。アメリカ人に「私の英語はQueen’sか?」と訊けば、大笑いで「我々と同じ」と言われた次第。これは対抗意識の表れに他ならないと解釈してきました。

私が声を大にして言いたいことは、「英連邦というか英連合王国、就中Englandを特別に有り難がる必要はないのでは」なのです。マスコミは何か白人国、特にUKに対して卑下すること謙ることに意義があるようなことを言いたいようですが、我が国がどれほど優れているかを優先すべきでしょう。何度も言ったじゃありませんか「アメリカ人の90%はBAKAばかりだ」って。UKの人たちだって層によれば、それとさして変わらないかと思いたいのです。

貴公子とマスコミが囃し立てたサッカーのDavid Beckham様は自らを「ダイヴィッド・ベッカム」と名乗るようなアクセントの持ち主です。私は偏見で言っているのではなく、これが本当のQueen’s Englishかなと思っているだけですが。こんなことを書けば「アメリカにだって南部訛りがあるじゃないか」と苦情が来そうで怖いのですが。

6月27日 その3 英連合王国について

2016-06-27 17:01:28 | コラム
英国のことをほとんど知らなかったと大反省:

これは、私が1991年に休暇を取ってノースウエスト航空(現デルタ航空)に貯めてあったマイレージを使って、初めてヨーロッパを回ってUK(英連合王国)を訪れた際に出会った、某大船社のロンドンに駐在しておられた欧州担当常務が明らかに謙虚に反省を込めて言われたことである。初めてUKに入った私には非常に印象的だった。UKに対する対抗意識が非常に強いアメリカに馴れきっていた私は「UK何するものぞ」的な感覚もあって入国したので、一層その印象は強烈だった。因みに、私は1995年に2度目にUKに入ったのが最後である、アメリカには50回以上も行っていたが。

そう聞かされた後の数秒間に考えてみれば「UKには王室があり、エリザベス女王がおられるが、君臨すれども統治せずであり」、「ロンドンは歴史と伝統がある古き良き都であるが薄汚れ、食べ物が不味く、アメリカとは異なる英語を話すがアメリカ式英語でも用は足りる」程度の認識しか持ち合わせておらず、単なる物見遊山能ような感覚で入ったので、多少反省させられた。

常務氏も言うなれば軽い気持ちで赴任され、いざ入ってみれば余りにもこの国のことを知らなかったと大反省して極力見聞を広めるように国内と担当地区のヨーロッパを回って見聞を広められたと語っておられた。当方も休暇中にも勉強をするとは予期していなかったので些か当惑したが、一般論として我が国ではUKを有り難がりその英語を敬っている割には「英国とは」という知識の底が浅いのかなどと考えていた。そんなことを考えていたが、食卓にあった北海で獲れたサーモンは絶品だった。

1972年にアメリカの会社に転身するまでは寧ろUKの大手製紙会社との交流の方が多かったので、少しは彼らのことは承知していた。中でも印象的だったのは「イングランドなどという言葉を使うな。我々は”United Kingdom of Great Britain”から来たのだから”UK”と言え」や「日本に来て先ず『アメリから来ましたか?』と尋ねられるのが最も不愉快」であるとか「当日の最後の見込み客との話し合いの後の夕食の時間までは最短でも90分は空けること。その間に”Wash and shave (またはchange)”をする必要がある」とか、”Where can I wash my hands?”のような表現を用いる人種である等を学んではあった。言うなれば尊大であるが、それほど有り難がる必要がある人たちだとは思わなかった。

言うなれば、私のUKについての知識はこの程度で、ごく普通の同胞の方と異なるものではないと思う。尤も、アメリカについての一般の方々の知識も対UKとさして変わっていないと思うが。であるから、今回のUKの離脱劇には何ら予測するに足る判断の材料の持ち合わせもなく、単純に「閃き」だけで準備?していたのだった。そうである以上、マスコミももっと信頼するに足る情報を流して欲しいし、テレビにご登場願う権威者(?)でも「全く予想していなかった」と堂々と反省弁を述べられるような方は避けて欲しいのだ。私には「UKの事情には通じていなかった」と言ったのと同じに聞こえるので。

6月27日 その2 AIIB(中国)と鳩山由紀夫と我が国

2016-06-27 08:13:45 | コラム
中国は鳩山を使って日米関係を切り崩したいだけなのか:

私は中国の狙いはそんなところだけにあるとは思っていません。中国の艦船が連日のように我が国の尖閣諸島近海のEEZに進入したと報じられています。過日、河添恵子氏は「中国は沖縄の獲得どころか我が国を属国化する狙いが」と指摘されました。妙に説得力がありました。

その野望を抱く中国の誘いにオメオメと乗ってAIIBの顧問役就任を受けるとは、彼をBAKAなどと言えば本物のバカに失礼でしょう。「蟻の一穴から」と良く言われますが「鳩の一巣から」我が国に危険が迫りつつあるのではないかと、私は例によって悲観的になっています。

UKがEU離脱を決定すると

2016-06-27 07:12:52 | コラム
EU離脱の決定には悪いことしかないのか:

23日のUKの国民投票の結果が判明して以降、我が国ではマスコミ自体と政府関係者、有識者、専門家、評論家がこの問題を採り上げて深刻且つ真剣に論じてきた。言うなればメデイア揃い踏み状態だ。勿論、このような世界を揺るがすような大きな問題というのか、事案というのか案件というのか知らないが、に関しては、ただ単に感性だけで論じる私には深いことは解らないので、それを一所懸命に拝聴し拝読してきた。

結果的に良く解らないままに解ったことは「UKの国民がEUを離脱と決めたことには何らの経済性も利点も強みもないことである」ようだった。そこで生じた疑問は「では世界で最も優れていて我が国の多くの方が尊敬した止まない紳士の国である英国(誤った表記だと思う、あれは英連合王国でありイングランドはその中の一つ)の過半数の国民が、そのような危険極まりないことに走ったのだろうか」ということ。私には良く解らなかった。少しは何らかの良い面か利点があるかないかを、私は知らせて欲しいのだが。

多くの所謂識者の方々が事が終わって言われたことが「予想していなかった」であるとか「英国民の良識に期待していた」という類いの反省の弁に近いことが多かった。私は彼らがUKの多くの下層の国民が他のEU圏内やイスラム教国等から多くの移民と難民が移住乃至は流入し、下層の職を奪ってしまったことをご承知でないはずはないと思った。それを知っておられれば、アメリカで誰が何の理由でトランプ氏を支持したかを、何故お考えにならなかったのかと不思議に感じた。

惑わせられ、迷わせられるのは罪なき一般大衆である。事が終わってから反省の弁を述べられても困るだろう。UKの国民投票の結果の負の影響と思われることが既にスコットランドでも起きているし、EU圏内にも「うちも離脱するか?」と検討を始めた国もあると報じられている。私はこういうマスコミ報道に感謝している。それは、あの結果がそこまで影響するのだと知ることが出来たからである。マスコミ報道にも偶には役に立つものもあったなどと言えば怒られるかな。

余談だが、2番目の文節に「何らの経済性も利点も強みもないこと」としたのは、本来カタカナ語であればここで「何のメリットもない」となるのだが、”merit”にはそういう意味はないので、典型的な「言葉の誤用」であり、私は使わないし、使いたくなかったのである。”merit”をOxfordで見れば”the quality of being good and of deserving praise, reward or admiration”があり、2番目に”a good feature that deserves praise, reward or admiration”とある。この何処にカタカナ語の「メリット」の意味があるのか。これは「経済性」か「優位性」か「価値」の意味で使われている。我が国の先人は何処で解釈を誤ったのだろう。

6月26日 その3 鳩山由紀夫とAIIB

2016-06-26 16:02:04 | コラム
救いようがない鳩山由紀夫:

Yahooのニュースを見ていたら、時事が以下のように伝えていた。

”鳩山由紀夫元首相が、中国主導で設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)の顧問となる「国際諮問委員会」の委員に就任することが、25日分かった。

金立群総裁が確認した。日本は米国とともにAIIB参加を見送っており、中国側には、日本の首相経験者を迎え入れることで、日米を切り崩す狙いがありそうだ。”


とあった。この鳩山の国賊というか売国奴振りには今更ながら呆れるだけだ。かくなる上はパスポートを失効させるか国内に幽閉でもするしかないかと思った。

全くの余談だが、AIIBの金立群(ジン・リーチュンと発音するようだ)総裁の演説の場面がニュースで流れたので聞いていたが、ある程度以上と私が評価出来る英語力だった。我が国の閣僚その他の方もあれくらいの堂々たる英語での語り口で国際的な場に出て行って貰いたいと思わずにはいられない。そこで「金立群とは」と思ってWikipediaでその学歴を調べてみた。

北京外国語大学大学院で英文学修士を取った後にアメリカのボストン大学大学院で(Boston University、私立大学だ)で経済学を学んでいた。中国人の英語力は我が友でスタンフォード、プリンストン、ペンシルヴェイニア等の一流私立大学のビジネススクールで教鞭を執っていたYM氏によると、中国からの留学生の英語力が最も高いとのこと。であれば、金総裁の英語力が発音を始めとしてある程度以上なのも頷けるのだ。我が国で英語教育に携わる方々の奮起を求めたいのだ。政治家の奮起は既に上記のように指摘した。

なお、文中には元総理と雖も敬称を付けるに値しないと思い、省略した次第。