千葉県における災害に思う:
件名を敢えて英語にしたのは、小泉環境大臣がUNの会合においてこの言葉を使っていたので、それに準拠しただけだ。このまま日本語にすれば「気候変動」だが、気象でも良いのではないかとすら考えている。今回の15号台風による千葉県での広範囲に及んだ災害と災害に対する補償制度の遅れというのか不十分さの報道を聞くにつけても、この気候変動の深刻さをあらためて認識させられた。そこに、あのスエーデンの16歳と聞くグレタ・トウ―ンベリ(Greta Thunberg)さんのUNでのスピーチを聞かされても、その重大さをイヤと言うほど思い知らされた。
報道機関では小泉環境相のUNにおける発言に内容がなかっただの勉強不足だったのという批判を取り上げている。だが、それはその通りだとはしても、ここで小泉氏を批判していても事は進まないし、我が国における事態が改善される訳ではないのだ。確かに、我が国ではこの期に及んで化石燃料に依存する火力発電を主力にしている事実は、時代逆行だと言われても仕方があるまいと思う。それにも拘わらず、新環境大臣は「どのように原発を無くすかだ」と着任早々述べてしまった。
私はこの原発を否定する発言は親譲りであるにしても、今日の原発を止めてしまう決定を下したのは、3.11時点の民主党の菅内閣である。しかも、菅元総理は代替エネルギーとして太陽光発電を推進した。あの当時では一見して尤もそうな決定ではあったが、今となっては「やらずもがな」の政策だったと思えてならない。私は何も菅内閣の方針が今日の激変する“climate changes”を促進しているとは思っていないが、ここ数年の世界的規模の異常気象を見れば、火力発電は批判と非難の対象になってしまうのもまた止むを得ないと思っている。
しかも、あの悪評サクサクだった菅内閣の置き土産かと世間が(私が?)看做している原子力規制委員会すらが、再稼働を認めた多くの原発が地方自治体の長の反対に遭って再稼働が未だしの状態である。何も我が国だけが気候変動に大いなる負の役割を果たしている訳ではないのだと思うが、小泉環境相には少なくとも火力発電偏重の問題に何らかの形で言及して貰いたかった。いや、すべきだっただろう。後難を恐れずに言えば、あれではトウ―ンベリさんの声涙ともに下るとでも形容したいスピーチに食われてしまったのではないか。
ここ2~3年間に我が国を襲ってきた台風というか気候変動現象は異常だったのではないか。それに事前に備える手法を見いだせていない間に、毎年のように西日本を中心に襲ってきていた。それが今回は事前に気象庁から勧告があったにしても、千葉県は無防備のままに襲われてしまった。この状況に鑑みて、これから火力発電依存の態勢を変更しても遅くはないというか、私が好む英語の表現では“Better late than never”なのだ。このような姿勢を世界に示す必要はないと、小泉氏は認識しておられるのだろうか。
我が国でも一部には「木質バイオマス燃料」を東南アジアの諸国等から輸入して、発電のエネルギー源にする動きも始まっている。勿論、経産省はこのような動きを推進しておられる。小泉環境相は折角UNの会合に赴かれるのであれば、経産省ともじっくりと摺り合わせをされたのだろうから、あの場では「我が国は決して拱手傍観しているのではない」くらいのことを言って欲しかった。トウーンベリさんに遅れることなきよう、我が国も後世に悔いを残さぬように、“climate changes”対策を十分に講じておくべき時だと思う。
件名を敢えて英語にしたのは、小泉環境大臣がUNの会合においてこの言葉を使っていたので、それに準拠しただけだ。このまま日本語にすれば「気候変動」だが、気象でも良いのではないかとすら考えている。今回の15号台風による千葉県での広範囲に及んだ災害と災害に対する補償制度の遅れというのか不十分さの報道を聞くにつけても、この気候変動の深刻さをあらためて認識させられた。そこに、あのスエーデンの16歳と聞くグレタ・トウ―ンベリ(Greta Thunberg)さんのUNでのスピーチを聞かされても、その重大さをイヤと言うほど思い知らされた。
報道機関では小泉環境相のUNにおける発言に内容がなかっただの勉強不足だったのという批判を取り上げている。だが、それはその通りだとはしても、ここで小泉氏を批判していても事は進まないし、我が国における事態が改善される訳ではないのだ。確かに、我が国ではこの期に及んで化石燃料に依存する火力発電を主力にしている事実は、時代逆行だと言われても仕方があるまいと思う。それにも拘わらず、新環境大臣は「どのように原発を無くすかだ」と着任早々述べてしまった。
私はこの原発を否定する発言は親譲りであるにしても、今日の原発を止めてしまう決定を下したのは、3.11時点の民主党の菅内閣である。しかも、菅元総理は代替エネルギーとして太陽光発電を推進した。あの当時では一見して尤もそうな決定ではあったが、今となっては「やらずもがな」の政策だったと思えてならない。私は何も菅内閣の方針が今日の激変する“climate changes”を促進しているとは思っていないが、ここ数年の世界的規模の異常気象を見れば、火力発電は批判と非難の対象になってしまうのもまた止むを得ないと思っている。
しかも、あの悪評サクサクだった菅内閣の置き土産かと世間が(私が?)看做している原子力規制委員会すらが、再稼働を認めた多くの原発が地方自治体の長の反対に遭って再稼働が未だしの状態である。何も我が国だけが気候変動に大いなる負の役割を果たしている訳ではないのだと思うが、小泉環境相には少なくとも火力発電偏重の問題に何らかの形で言及して貰いたかった。いや、すべきだっただろう。後難を恐れずに言えば、あれではトウ―ンベリさんの声涙ともに下るとでも形容したいスピーチに食われてしまったのではないか。
ここ2~3年間に我が国を襲ってきた台風というか気候変動現象は異常だったのではないか。それに事前に備える手法を見いだせていない間に、毎年のように西日本を中心に襲ってきていた。それが今回は事前に気象庁から勧告があったにしても、千葉県は無防備のままに襲われてしまった。この状況に鑑みて、これから火力発電依存の態勢を変更しても遅くはないというか、私が好む英語の表現では“Better late than never”なのだ。このような姿勢を世界に示す必要はないと、小泉氏は認識しておられるのだろうか。
我が国でも一部には「木質バイオマス燃料」を東南アジアの諸国等から輸入して、発電のエネルギー源にする動きも始まっている。勿論、経産省はこのような動きを推進しておられる。小泉環境相は折角UNの会合に赴かれるのであれば、経産省ともじっくりと摺り合わせをされたのだろうから、あの場では「我が国は決して拱手傍観しているのではない」くらいのことを言って欲しかった。トウーンベリさんに遅れることなきよう、我が国も後世に悔いを残さぬように、“climate changes”対策を十分に講じておくべき時だと思う。