●タイ運輸省によると来月(今月)9日の、国王陛下の在60周年を祝う祝賀行
事に世界各国から君主や、その家族が訪問することから警備上の問題が
起きないよう、準備を整えていくとした。
運輸大臣補佐官はタイの空の玄関口、タイ国際空港は来月(今月)7日から
14日かけ各国の君主を乗せた旅客機が離着陸することになる。このため
小型の民間機に付いては、この期間中空港の利用を見合わせるよう要請
していると述べた。
空港では特別機の着陸に併せて、一般の航空機の離着陸を制限すること
になるため、混雑を防止するために事前に態勢を整えておくことが必要にな
るとした。
また補佐官によると東部にあるウタパオ空港は、緊急着陸に備えた態勢を
とることになっている。
このほか6月12日午後には祝賀行事の一環として、ゴザブネ(?)のパレード
が予定されているが、この行事を挟んだ時間帯には(?)川で船舶の航行も制
限されることになっている。
ラマ9世王は1946年6月9日に国王に就いており、来月(今月)9日で即位から
丁度60年を迎ええられる。
現存する国王では在位は最長となっている。また毎年5月5日は戴冠記念日
の休日となっているが、即位から4年後の1950年5月5日に国王即位を世にし
らすめる戴冠式が執り行われたことによるもの。
●政府系の石油ガス会社PTTは、当座はガソリン、灯油の小売価格を引き上
げないと発表した。原油価格は国際市場で高値の状態が長期に亘っている
が、これに反映してタイでも小売価格が引き上げられている。
政府は昨年初めまで軽油については、補給(?)基金からの拠出で小売価格を
一定レベルに抑えていたが、昨年後半にはこの補助も全面的に廃止されてい
る。これは補助を続けることで原油の値上がりに伴い、石油資金の負担が徐
々に拡大していたこと、価格を政府が操作することが非常に悪影響を与える
との意見が強まっていたこと。また価格補助によって国民が原油価格の高騰
を実感することができず、それが省エネの推進にマイナスになっているとの意
見があったこと等による。
政府の説明によると軽油は、特に運送業で自動車の燃料として広く使用され
ており、その価格を引き上げることは商品の価格、公共輸送機関の運賃の値
上がり等に繋がるため、補助を使って料金を一定レベルに抑えてきた。
しかしこの措置も昨年初めには段階的な対処がスタートし、数ヵ月後には全面
的に廃止された。
またガソリンに付いては軽油より早く補助が廃止されていた。
国内の石油小売市場で非常に大きなシェアを誇るPTT社が、ガソリン・軽油の
価格を比較的低めに維持していることは、国民への負担を軽減することに役立
っている。
反面一部の石油販売業者からは不満の声も出ている。特に資金力の無い小規
模な石油小売業者は、大手に対抗して値段を抑えることができず、このために
業者が減少している。
また大手と同じように値段を抑えた場合も収益が減少し、事業の継続が困難に
なる。
※(?)箇所はノイズ等で受信できず