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タイ南部でイスラム過激派による、自由パタニ国の独立

2006-06-22 | ラジオ

●タクシン首相はタイの南端に位置する三つの県で、今月半ば以降イ
 スラム過激派によると思われる事件が増加しているため、陸軍司令
 官に対し、新たに現在の南部の状況を詳しく分析し、効果的な治安
 対策を導入するよう指示した。
 タイの最も南に位置するパタニ、ヤラ、ナラティーワートの3県では、今
 月15日の朝30分ほどの間に50ヶ所余りで爆発があった。これにより
 3人が死亡し20人前後が重軽傷を負った。

 司令官によるとこの事件はイスラム過激派が、大規模な事件を起こす
 ことの出来る組織力を、持つということを示そうとしたものと考えられて
 いる。

 これらの県では2年半ほど前から、イスラム過激派による事件が頻発し
 ているが、15日の事件以降これまでを上回る頻度で事件が発生してい
 る。
 タクシン首相によると政府は南部3県に平和を取り戻すため、治安対策
 を強化しているが現在の状況の悪化に対応するため、司令官が治安担
 当の副首相兼法務大臣を補佐する役割を担うことになった。

 イスラム過激派はタイの南端に位置する、イスラム教徒が住民の大部分
 を占める地域を独立した、自由パタニ国にすると宣言しているが、この宣
 言が明らかにされたのが6月15日であり、イスラム過激派はこれに併せ
 て今月15日に、大規模な事件を起こしたと考えられている。

 これに付いては関係当局に事前に情報が入っていたということだが、タ
 クシン首相は南部での情報収集は余りうまくいっていない。このため関
 係部門の組織を再編する必要性を指摘した。

 6月20日放送 ラジオ・タイランド