保健省伝染病予防局によると、タイ国内では今ところ新しいタイプの
AIDSウイルスは確認されていない。新しいタイプはアフリカで広まり
つつあり、これが他の地域にも拡大するとの懸念が強まっている。
伝染病予防局局長は、タイでは新しいタイプのウイルスは見つかって
いないと指摘すると共に、HIVに感染しないためにコンドームを使用す
ることが大切だと強調した。また局長によるとタイでは、AIDSの感染
拡大を防止するためのキャンペーンに力を入れると共に、AIDSワクチ
ンの研究にも重点が置かれている。
先に政府はこの研究に新たに1億2400万バーツを割り当てることを決
めた。
保健省によるとタイでは、感染者が初めて確認されて直ぐに官民の協
力による、感染の拡大を防止するキャンペーンが展開され、これが感染
拡大を抑えることに大いに役立った。
この成果は国際的にも高く評価されている。
また保健省の担当者は、AIDSはさまざまな治療薬が開発され、またそ
の値段も下がっており入手しやすくなっている。
これでAIDSのために死亡する人の割合が減少している。またこれがAI
DSに対する警戒感が薄れることに繋がっていると指摘した。
タイでは先に10代の若者に感染者の増加が見られる。
これはAIDSを深刻な病気として捕らえない若者が増えていることによる
もので、また性体験の若年年齢化なども、若者の感染拡大のひとつの
要因になっている。
このような状況であるため保健当局は、特に若者をターゲットにしたアン
チAIDSキャンペーンに力を入れている。
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6月21日放送 ラジオ・タイランド