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アジアとヨーロッパを結ぶ新しい鉄道網に付いて

2006-11-17 | ラジオ
先週の末、韓国のプサンでアジア横断鉄道網に関する政府間協定が交わさ
れた。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
協定文書への調印はプサンで開かれた、輸送問題に関する閣僚級会議の重
要な成果となった。この会議はアジア経済社会発展委員会の庇護の下、実現
されたものである。

ジャーナリスト達によってすでに鉄道のシルクロードと表現されている、アジア
横断鉄道網に関する政府間協定には、ロシアのほか17カ国が調印している。
この協定はロシアの極東地域を含むアジア太平洋地域と、ヨーロッパを結ぶア
ジア・ヨーロッパ輸送ラインの構築を目指したものだ。
ロシアはこの構想の発案者であるだけでなく、プロジェクトの実現段階でも重要
な役割を果たす。新しいアジア横断鉄道ネットワークは、ロシアとモンゴルの鉄
道網と接続することになっており、専門家の見方では現在、使われているアジ
アからヨーロッパーへの輸送手段に対抗する強力なライバルとなる見通し。
特にスエズ運河を通る海上輸送と比較した場合、より簡単に早く確実に貨物を
輸送するルートとなる筈だ。
この新しい鉄道網の全長は8万1千キロメートルに達する見通しとなっている。

協定調停に関しロシア外務省が発表した声明の中では、アジア地域での地上
輸送インフラ設備の包括的な発展と、アジア・ヨーロッパ間の輸送ラインの創設
がロシアにとって、特別な意義を持っていることが指摘されている。ロシアの地
理的条件を考慮すれば、ロシアのプロジェクトへの参画は、事業全体の成功を
直接左右することになる。ロシア領内を走るシベリア鉄道は、アジア横断鉄道網
の鍵となる区間。事業の実現によってシベリア鉄道のルート上にあるロシアの地
域の経済的発展が促され、地域が活性化されることは間違いない。
またアジアとヨーロッパを結ぶ新しい輸送ルートの誕生によって、ロシアとアジア
太平洋諸国との貿易取引の拡大と、科学技術分野や投資分野における協力発
展が促されることになるだろう。

一方このプロジェクトを成功に導くためには、ロシアからの国家的な支援が不可
欠となる。これに関連してロシア外務省は、アジア横断鉄道ネットワークの実現
に向け、ロシア政府は各国政府との合意を実行に移していく用意があると表明し
た。

ロシアはアジア太平洋地域での社会経済的な協力を進めていく機関として、アジ
ア経済社会発展委員会を高く評価しており、その比護の下で全ての参加者と協
力しながら、このプロジェクトを進めていくことを望んでいる。

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11月14日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル