ロシアはアフガニスタンにおける、国際治安維持部隊の委任状を延長
するという国連安保理決議を支持する。
これはロシアの代表団の強い働きかけによって、国連決議に幾つかの
主要な部分が含まれた後ようやく可能となったものだ。
そうした中にはアフガニスタンの問題を解決する、地域協力の呼びかけ
も含まれている。
この話題に付いてロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
9月22日、国連安保理においてアフガンの国際治安維持部隊の駐留を、
さらに一年引き伸ばす決議がとられた。この国際治安維持部隊の活動
は、麻薬対策を強化すること無しには何の効果も発揮しないだろう。
残念ながら国際治安維持部隊には、アフガンがアヘンの独占的な製造
地域に代わる事を食い止める力が無いことはハッキリしている。
ロシアはまさにこの麻薬撲滅のための闘いを、2倍に拡大する提案を行
った。
何故なら麻薬取引は同時にテロ活動に関与し、タリバンの活動を裏から
支えるものであるからだ。
ロシアのヴィタリ-・チュルキン国連大使は、このためには国際組織との
連携が必要不可欠であり、何よりも先ず地域レベルでこれを図っていくこ
とが重要であると述べている。
これに関連してロシア政府は、集団安全保障条約機構と連携をとるように
と行った提案は非常に的を得ている。
集団安全保障条約機構はロシア、ベラルーシ、アルメニアの他キルギス、
カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタンなどアフガニスタンの近隣諸
国である中央アジアも(?)しており、これらの国々は麻薬撲滅闘争において、
効果的な地域協力を行うことに関心を抱いている。
しかもこういった諸国の領域を、ヨーロッパへ向けた麻薬密輸の主要な海
路が通っているため、なおさら闘争に向けた高い関心を有している。
今回安保理決議に国際協力の拡大条項が付け加えられたことで、ロシア
としてはアフガニスタンにおける治安維持活動に、主導的な責任を有して
いるNATOが、このロシアからの呼びかけにより、建設的なアプローチを行
うのではないかと期待を示している。
9月22日の国連安保理会議の決議では、このほかにもアフガニスタンの一
般市民の中に、多くの犠牲者が出ていることに付いても言及があった。
この様な犠牲者の数はここ数ヶ月、国際治安維持部隊とくにアメリカが地
上の掃討作戦を行う様になってから、急速な勢いで増えている。
こうした国際部隊の行動が引き起こしかねない結果に付いて、東洋学研究
所の専門家は、ロシアの声からのインタビュー答え次の様に述べている。
「これから先、西側の治安維持部隊がアフガニスタンにおいて同じ行動を続
けた場合、これはタリバン組織の解体にも、国際社会の認めるタリバニ政
権の権威を高めることにも繋がりません。
単に反米感情を高め、最終的にアメリカに対抗する動きを刺激して、タリバ
ンの立場が強化されてしまうだろう」
東洋学研究所の専門家は、この様に述べている。
この様にしてロシアはアフガニスタンにおける、国際部隊の活動を抱える二
つの主要な問題点に注意を(?)た。
それは国際テロリズムに資金を提供する、麻薬撲滅を強化する必要性であ
り、また国際治安維持部隊の権威を、足元から崩しかねないファクターであ
る軍事力を適切に行使することだ。
※ (?)は発音が不明瞭で聴き取れず
9月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
するという国連安保理決議を支持する。
これはロシアの代表団の強い働きかけによって、国連決議に幾つかの
主要な部分が含まれた後ようやく可能となったものだ。
そうした中にはアフガニスタンの問題を解決する、地域協力の呼びかけ
も含まれている。
この話題に付いてロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
9月22日、国連安保理においてアフガンの国際治安維持部隊の駐留を、
さらに一年引き伸ばす決議がとられた。この国際治安維持部隊の活動
は、麻薬対策を強化すること無しには何の効果も発揮しないだろう。
残念ながら国際治安維持部隊には、アフガンがアヘンの独占的な製造
地域に代わる事を食い止める力が無いことはハッキリしている。
ロシアはまさにこの麻薬撲滅のための闘いを、2倍に拡大する提案を行
った。
何故なら麻薬取引は同時にテロ活動に関与し、タリバンの活動を裏から
支えるものであるからだ。
ロシアのヴィタリ-・チュルキン国連大使は、このためには国際組織との
連携が必要不可欠であり、何よりも先ず地域レベルでこれを図っていくこ
とが重要であると述べている。
これに関連してロシア政府は、集団安全保障条約機構と連携をとるように
と行った提案は非常に的を得ている。
集団安全保障条約機構はロシア、ベラルーシ、アルメニアの他キルギス、
カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタンなどアフガニスタンの近隣諸
国である中央アジアも(?)しており、これらの国々は麻薬撲滅闘争において、
効果的な地域協力を行うことに関心を抱いている。
しかもこういった諸国の領域を、ヨーロッパへ向けた麻薬密輸の主要な海
路が通っているため、なおさら闘争に向けた高い関心を有している。
今回安保理決議に国際協力の拡大条項が付け加えられたことで、ロシア
としてはアフガニスタンにおける治安維持活動に、主導的な責任を有して
いるNATOが、このロシアからの呼びかけにより、建設的なアプローチを行
うのではないかと期待を示している。
9月22日の国連安保理会議の決議では、このほかにもアフガニスタンの一
般市民の中に、多くの犠牲者が出ていることに付いても言及があった。
この様な犠牲者の数はここ数ヶ月、国際治安維持部隊とくにアメリカが地
上の掃討作戦を行う様になってから、急速な勢いで増えている。
こうした国際部隊の行動が引き起こしかねない結果に付いて、東洋学研究
所の専門家は、ロシアの声からのインタビュー答え次の様に述べている。
「これから先、西側の治安維持部隊がアフガニスタンにおいて同じ行動を続
けた場合、これはタリバン組織の解体にも、国際社会の認めるタリバニ政
権の権威を高めることにも繋がりません。
単に反米感情を高め、最終的にアメリカに対抗する動きを刺激して、タリバ
ンの立場が強化されてしまうだろう」
東洋学研究所の専門家は、この様に述べている。
この様にしてロシアはアフガニスタンにおける、国際部隊の活動を抱える二
つの主要な問題点に注意を(?)た。
それは国際テロリズムに資金を提供する、麻薬撲滅を強化する必要性であ
り、また国際治安維持部隊の権威を、足元から崩しかねないファクターであ
る軍事力を適切に行使することだ。
※ (?)は発音が不明瞭で聴き取れず
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9月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル