1010 Radio

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アメリカによ.る空爆はパキスタン国内の不安定化を、さらに促す

2008-10-10 | ラジオ
パキスタンの新しい指導部は、アメリカがパキスタン領内で続けている
無認可の軍事作戦に付いて深刻な憂慮の念を抱いている。
パキスタンの外務大臣が先日行った交渉での、中心的なテーマはまさ
にそのことだった。
外務大臣はプリンストン大学で発言した際、アメリカ空軍がパキスタン
領内で実施している空爆は。テロとの闘いを台無しにしているだけで、
闘いを助けるものにはなっていないと明言し、もしこうした作戦が今後も
続けられる様であけば、パキスタン側としても対抗措置をとらざるを得な
いと警告している。

ここで注意を促したいのは9月、パキスタンはアフガニスタン側から領空
を侵犯するアメリカ軍ヘリコプターに対し、発泡して良いとの指示を出し
たという事実だ。
パキスタン政府にはそうした問題を提起出来る、充分重みの在る理由が
あるといえる。
パキスタンの現体制はアメリカが、パキスタン領内を爆撃することに同意
していない。
これはアメリカによる空爆は、パキスタンの主権への脅威だとみなしてい
るからだ。
おまけにアメリカによる空爆で犠牲となるのは主に一般市民たちで、パキ
スタン国民のなかに怒りが出るのも当然だろう。

国民の怒りは政府に不満を持つ人々の数を増やし、さらにテロリストを増
やすことへと繋がっているが、ロシアの紛争調整問題の専門家ビカエフ氏
は、そうしたことがパキスタンの国内状況に影響を与えない訳にはいかな
いと指摘し、次の様に述べている。
「パキスタンは今、その歴史において極めてデリケートなときを経験してい
る。ムシャラフ大統領が辞任し、イスラマバードでは民主主義に(?)を持つ
政府が、その立場を強めようと試みている。そして国内では一定の不安定
化が見られる。
アメリカによる空爆は、パキスタン国内の不安定化をさらに強めている。
こうしたことを考える際に肝心なのは、パキスタンが核保有国であるという
ことだ」
ロシアの紛争調整問題の専門家ビカエフ氏は、この様に指摘している。

パキスタン当局も、またアフガニスタンとの国境地域でタリバンに対して軍
事的な措置をとっているが、アメリカとは違って軍事力のみに頼ると言った
傾向は無い。
パキスタンの外相によればパキスタン政府は、今後数ヶ月のうちにタリバ
ンが基地を置いているような地域の状況の調整に向けた、いわゆるロード
マッププランを示す考えだということだ。
この問題調整の道筋を決めるロードマッププランの目的は、テロリストらへ
の住民の側からの支援を無くしていく事にある。

プランでは地域の社会的また経済的発展を通じて、武器を置いて投降する
用意のある人々との接触を確立していく道筋が示される見込みだ。

(?)は聴き取れず

ジハード戦士 真実の顔――パキスタン発=
国際テロネットワークの内側


アミール・ミール
作品社


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10月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル