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水不足をもたらす世界的な気候変動

2008-10-12 | ラジオ
スウェーデンのストックホルムで発表された、国連の気候変動に関
する国際会議の報告書の中では、世界規模での気候変動は水の
供給危機をもたらすと述べられている。
報告書の中で学者たちは、より長期に亘る干ばつや大洪水、水質
の悪化などが発生すると指摘し、21世紀の中ごろまでに10億人も
の人々が厳しい水不足を経験するだろうと予測しており、さらに30
年間で水不足に悩む人の数は、地球に住む人々の三分の一にまで
増えると見ている。

こうした予測に関連してロシア水問題研究所所長は、将来総合的で
まとまった要因によって、世界規模での水の供給危機が生じるだろ
うとの見方を示し次の様に続けた。
「水不足の第一となる原因は、発展途上国とりわけ自然の状態で水
 が元々そう多くは無い地域、例えば北アフリカや東アフリカ、中東
 やインド、中国といった国々の人口の増加だ。
 中国の黄河は乾季はほとんど干上がってしまい、水は全く流れて
 いない。
 この黄河の水すべては、人々が必要とすることのために、完全に
 使い切ってしまうのだ。
 環境の状況が悪化している二つ目の原因は、もちろん水の無分別
 な乱用だ。
 ここには幾つかの発端があり、その一つは淡水の源の汚染だ。
 汚染された水を人が飲める、スタンダードなものにするためには、海
 水の淡水化に投資するのと同じ位の、それに匹敵する資金が必要と
 なる。
 水不足ををもたらす三つ目の原因は、それは地下水の酷く無分別な
 くみあげ。
 問題は地球表面の水資源とも密接に関係しており、もし過度に地下
 水を、圧力を加えなくても出てくるような地下水を使いすぎれば、
 川の枯渇が始まってしまう。
 地下水は川にとって主要なものでないにしても、やはりそれは本質
 的な源と言えるものだからだ。
 そして四つ目に挙がってくる原因が気候変動だ。
 これは今のところ余り、強い影響は与えてはいないが、予測による
 と将来、状況は悪化するだろうということだ」
ロシア水問題研究所所長は、この様に述べている。

国連の専門家たちは、政治家たちの関心を水不足の問題に引き付け
ようと考え、人類が気候変動と水の利用を関連付け始めるよう指導して
いる。

種蒔きの計画から始まった、家を何処にどのように建てるかまで、非常
に様々な分野で提言がなされているが、現在最もよく言われているのは、
水資源保護の観点から見て、問題のある場所に注がれている企業の、
具体的には製紙工場、薬品工場、化学工場のように、水を大量に使う工
場の移転だ。
企業の移転が現実味になれば多くの分野、そしてさらには国の経済地
図を塗り替えることにも繋がってしまう。
多くの水資源を持つ国は、ある意味で水不足という危機に勝利すること
となる訳だが、現在世界において水資源が最も恵まれている国は、ブラ
ジルとロシアと言われている。

(?)は音が歪んで聴き取れず

水不足が世界を脅かす (ワールドウォッチ21世紀
環境シリーズ)


サンドラ ポステル
家の光協会


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8月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル