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露中間の全国境線画定完了によせて

2008-10-29 | ラジオ
10月14日、ロシア極東ハバロフスクに近いボリショイウスリー島と、タラ
バロフ島で、ロシアと中国の国境線画定完了を祝う祝賀セレモニーが執
り行われた。
ロシア・中国両国の公式代表団出席の下、国境を示す柱が建てられた。
これに関してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
ロシアと中国の間の国境線画定問題調整が持つ意味の(?)は、ロシア・
中国関係の歴史全体から見ても、露中の国益擁護という視点から見て
も幾ら評価しても、評価しきれるものではない。
ロシア・中国関係には、もはや国境問題は存在してないし、もはや政治
問題は無い。

両国間の4300キロもの国境全てが画定し、そのことは然るべき法律の
なかで揺ぎ無いものとされた。
露中両国の外務大臣は、露中国境の(?)の境界を決めた追加議定書が、
効力を発揮する事を確認する覚書を交換した。
ロシア外務省アジア局副局長は、次の様に述べている。
「北京で今年7月21日に調印された文書事態、原則的に技術的な性格を
帯びている。ですから今回のものは露中国境東部を、境界線を示す追加
的なプロトコールで、このプロトコールはそれ事態、露中間における国境
線画定作業の終了を意味するものだ。
つまり2004年に駐印された露中国境東部に関する合意の、諸原則に従
って最後まで残っていたその地域の境界の画定が行われた」
ロシア外務省アジア局副局長は、この様に指摘している。

今の副局長の発言にあった文書だが、丁度4年前の2004年10月14日に
当時のプーチン大統領と、中国指導部の間で調印されたものでハバロフ
スク地区の174平方キロメートルの(?)は中国領となり、そしてロシアはほ
ぼ同じ広さの別の土地を確保している。
現在タラバロフ島は完全に中国領となり、中国語で北龍島となった。

露中間の国境線画定完了セレモニーで挨拶に立った、ハバロフスク州知
事は、露中両政府対しボリショイウスリー島に共同の貿易ソーンを作って
はどうかと提案し、経済的な観点から見て、特に我々は何も失うことが無
かった。
貿易経済ゾーンを作ることで、ハバロフスク地方と黒滝江省との間に貿易
取引のための文面化された条件の数々が生まれるだろうと述べている。
このコメントの最後に指摘しておきたいことは、法律的な観点から言って現
在、露中の国境が平和で安定、そして(?)の国境と代わる、あらゆる条件が
揃ったという点だ。
国境の両側の州と省の間の協力が、順調に発展を遂げていくための条件
が作られている。

またロシアと中国は、自分たちの国境問題を完全に、また最終的に調整す
ることによって、他の国々に対し例えばロシアに対し、領土要求を持ってい
る日本に対して、誠意と互いの利益を考慮する考えがあれば、複雑かつ困
難でデリケートな問題も首尾よく解決出来るという良い例を示すことになっ
たと言えるだろう。

(?)は聴き取れず

中・ロ国境4000キロ (角川選書)

岩下 明裕
角川書店


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10月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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