世界各国の首脳、それに著名な政治家や起業家が参加してフランで開か
れた国際会議で、メドヴェージェフ大統領が行った発言は世界中で大きな
反響を呼んでいる。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
昨年5月に継承した新たなヨーロッパ安全保障条約に付いて、メドヴェージ
ェフ大統領がこれほど具体的に、これほど詳細に発言したのは、今回が初
めてとなっている。
その理念は5つの項目からなっているが、それぞれの項目はここ数年間に、
国際政治において生まれ、グルジアによる南オセチア侵攻と共に深刻化し、
アメリカやNATO諸国が支持を表明している対立を消失させることに関心を
抱く国々の利益に叶ったものだ。
新たな安全保障条約はその加盟国が国連憲章に従い、どの国々の主権を
尊重し、領土保全と政治の自由を保障することを確認するものでなければな
らない。
加えて新たな条約には、国際関係において武力を行使したり脅しの手段を
用いてはならないこと。また全ての国に等しく安全が保障されなければなら
ない事等が盛り込まなければならない。
さらにどの加盟国にも、またどの国際組織にもヨーロッパの平和と安定の(?)
のための、特別な権利が与えられてはならない。
これにはロシアに付いても同様のことが言える。
そしてメドヴェージェフ大統領が提示した5つめ項目は、武器兵器の管理に付
いての基本的な基準設定に関するものだ。
メドヴェージェフ大統領は国際情勢に付いて深い分析を行い、それを根拠とし
てこの様な文書を採択することの必要性を訴えた。
アメリカとNATOはロシアの反対にも関わらず、一貫して自らの軍部隊をロシア
の国境に接近させようとしており、またウクライナとグルジアのNATO加盟を積
極的に進めている。
またアメリカはポーランドとチェコに、ミサイル防衛システムの関連施設を管理
すると言う方針をとり、ルーマニアやブルガリアにも国防省の軍事施設を建設
している。
一方アメリカとその同盟国の責任により、欧州通常戦力条約の行方もまた不
明のままとなっており、核不拡散体制は今、崩壊しつつある。
2009年に失効する条約に代わってアメリカはロシアとの間で、戦略的攻撃兵
器の制限に関する条約を、締結する用意があるのかどうかもハッキリしないま
まとなっている。
メドヴェージェフ大統領は現在、世界に存在する多くの問題が、アメリカ政府の
一方的な行動によって引き起こされたものであると指摘している。
それらはイラクやアフガニスタン、それにコソボを挙げれば充分だろう。
※ (?)は聴き取れず
10月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
れた国際会議で、メドヴェージェフ大統領が行った発言は世界中で大きな
反響を呼んでいる。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
昨年5月に継承した新たなヨーロッパ安全保障条約に付いて、メドヴェージ
ェフ大統領がこれほど具体的に、これほど詳細に発言したのは、今回が初
めてとなっている。
その理念は5つの項目からなっているが、それぞれの項目はここ数年間に、
国際政治において生まれ、グルジアによる南オセチア侵攻と共に深刻化し、
アメリカやNATO諸国が支持を表明している対立を消失させることに関心を
抱く国々の利益に叶ったものだ。
新たな安全保障条約はその加盟国が国連憲章に従い、どの国々の主権を
尊重し、領土保全と政治の自由を保障することを確認するものでなければな
らない。
加えて新たな条約には、国際関係において武力を行使したり脅しの手段を
用いてはならないこと。また全ての国に等しく安全が保障されなければなら
ない事等が盛り込まなければならない。
さらにどの加盟国にも、またどの国際組織にもヨーロッパの平和と安定の(?)
のための、特別な権利が与えられてはならない。
これにはロシアに付いても同様のことが言える。
そしてメドヴェージェフ大統領が提示した5つめ項目は、武器兵器の管理に付
いての基本的な基準設定に関するものだ。
メドヴェージェフ大統領は国際情勢に付いて深い分析を行い、それを根拠とし
てこの様な文書を採択することの必要性を訴えた。
アメリカとNATOはロシアの反対にも関わらず、一貫して自らの軍部隊をロシア
の国境に接近させようとしており、またウクライナとグルジアのNATO加盟を積
極的に進めている。
またアメリカはポーランドとチェコに、ミサイル防衛システムの関連施設を管理
すると言う方針をとり、ルーマニアやブルガリアにも国防省の軍事施設を建設
している。
一方アメリカとその同盟国の責任により、欧州通常戦力条約の行方もまた不
明のままとなっており、核不拡散体制は今、崩壊しつつある。
2009年に失効する条約に代わってアメリカはロシアとの間で、戦略的攻撃兵
器の制限に関する条約を、締結する用意があるのかどうかもハッキリしないま
まとなっている。
メドヴェージェフ大統領は現在、世界に存在する多くの問題が、アメリカ政府の
一方的な行動によって引き起こされたものであると指摘している。
それらはイラクやアフガニスタン、それにコソボを挙げれば充分だろう。
※ (?)は聴き取れず
10月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル