と言うのも北方航路を新たな世界的な商業航路として発展させた場合、
北氷洋に面したロシア沿岸と、ノルウェー北岸は大きな意義を持つか
らだ。
このほかシュトックマン・ガス田の開発もプロジェクトの一つであり、すで
にヤマルとコラ半島の開発が行われている。
この二つのプラットホームの建設には、本格的な地上のインフラ整備が
必要で、当然北欧を中心としたほかの国々との協力で開発されることに
なるだろう。
また北欧諸国はロシアとの交通路の開発に、ロシア以上に関心を示して
いる。
さらに北欧諸国はエネルギー安全保障の強化に付いても感心を示してい
る。これに貢献するのが、ロシアが提案したノースストリーム・プロジェク
トだ」
ロシア科学アカデミー・ヨーロッパ研究所北欧センター所長は、北欧諸国
はこのノースストリーム・プロジェクトに有益性を見出していると述べ、続け
て次の様に話している。
「多くの北欧諸国が、このガスパイプラインの敷設に反対していない。
アイスランド、ノルウェー,デンマークがノースストリーム・プロジェクトに賛
成の意を表した。
間もなくフィンランドからも肯定的な答えが返ってくるだろう。
フィンランドはバルト海の環境問題に影響を与えるとして、乖離的な姿勢
を示していた。
スウェーデンは現在検討中だ。しかしながら全般的な見通しは明るいと言
えるだろう。
と言うのも北欧諸国はこのプロジェクトが、北欧諸国を含むヨーロッパのエ
ネルギー供給を改善してくれる可能性があることを理解しているからだ」
所長はこの様に述べている。
この様にロシアは北欧理事会ではオブザーバーの立場にあるが、北欧地
域の様々な問題において、ロシアは完全なパートナーである。
つまりロシアは効果的なアイデアを提案し、北欧の安定と持続的な成長に
貢献することができるのだ。
| なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功
したのか どうして、日本では人が大切にされるシス
テムをつくれないのか
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10月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル