1010 Radio

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黄海での南北朝鮮警備艇による銃撃戦に付いて

2009-11-13 | ラジオ
11月10日ホワイトハウスのギブス報道官は、オバマ大統領の言葉
としてアメリカ政府は北朝鮮当局に対し、南北朝鮮間で発生した黄
海での出来事で示したような行動を、今後は自制するよう求めると
伝えた。

10日、南北朝鮮の警備艇が半島西岸の黄海で、銃撃戦を繰り広げ
緊張が高まった。
これは韓国側の主張によると北朝鮮の警備艇が、海上の軍事境界
線に当たる、北方限界線を侵犯したことによるものだ。
尚、この北方限界線を北朝鮮側は認めていない。
このラインは1951年から1953年に起きた、朝鮮戦争後に残されたも
ので、事実上、南北朝鮮間の相互信頼の無いことを象徴的に示す、
いわば海の上に残るベルリンの壁と言ったものだ。

外国のマスコミはこの事件が文字通り、オバマ大統領の韓国訪問直
前に発生したことに注目している。
19日、首都ソウルでオバマ大統領は、李明博大統領と会談する見込
みだが米韓大統領会談の主要テーマになるのは、まさに北朝鮮をめ
ぐる情勢だ。

黄海における今回の銃撃事件が、6ヵ国の枠内での朝鮮半島情勢に
関する、多国間および二国間協議の一日も早い再開の重要性を、さら
にまた思い出させたものになったということは明らかだろう。
ソウルでの米韓大統領会談は、そうした方向に向けた助けになる可能
性がある。
韓国訪問に先立ちオバマ大統領は北京を訪れ、胡錦涛国家主席と朝
鮮問題につい付いて話し合うことになっているので、その可能性は尚
更だ。
北朝鮮当局は朝鮮半島の非核化をめぐる、6ヵ国協議からの離脱を発
表してすぐ、アメリカ当局との1対1のコンタクトを求め始めた。
恐らく今回の事件は極めて特別なものとは言え、北朝鮮当局が自分達
の存在感を、今一度思い起こさせようとしたものだと考えられる。

観測筋はまた核燃料の加工に成功し、軍事用プルトニュウムの抽出に
成功したという、北朝鮮指導部の最近の声明もまた、同様なものだと捉
えている。

ロシア政府は北朝鮮当局の戦術には、原則的に何も新しいものは無い
と見ており、ロシア外務省報道官は次の様に述べている。
「我々はどのようなフォーマットでも、朝鮮半島の核問題に関するコンタ
クトに付いて肯定的に対応しており、その際念頭に置くべきは、そうした
コンタクトは打ち合わせのなったアプローチの枠内で築かれ、6ヵ国協議
の前進を促すものでなくてはならないということだ。
この様に幾度と無く我々は言ってきた。
リョンビョンの原子炉から、プルトニュウムが抽出されたという報道に付い
て言えば、当然ながらそうした措置が交渉開始にとって、好ましい雰囲気
作りに繋がるということは困難だ。
その一方で我々は、こうした事実を悪戯に大げさなものにするべきではな
い。
そうしないように求めたいと思う。
と言うのは北朝鮮の行動は、状況に何ら原則的に新しいものを齎しはしな
いからだ」
外務省報道官は、この様に述べている。

恐らく北朝鮮当局が選択した戦術と言うのは、それなりの成果を齎すことだ
ろう。
ワシントンからはボズワース北朝鮮担当特別代表が、北朝鮮の6ヵ国協議へ
の復帰問題を話し合うため、今年末までにピョンヤンを訪れるという情報が
届いた。
来年初めには米朝関係正常化に関する、協議の二つのラウンドが開かれる
ことになっている。

イムジン河

ザ・フォーク・クルセダーズ,朴世永,サトウハチロー,
松山猛,青木望,ありたあきら
アゲント・コンシピオ


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11月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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