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IAEAの信頼を損ねたイラン

2009-11-20 | ラジオ
IAEAはイランの核開発に関する最新の報告書のなかで、イランは釈
明を行う必要があるとする要請文を(???)した。
こうした要請が行われたのはクム近郊にある地下核施設の存在が、
明らかにされたことが原因だ。
この施設に付いてイランが公表したのは今年の9月、施設は1年前に
アメリカの特務機関によって、その存在が暴かれており、9月の公表
時点ではすでに、イランには施設の存在を隠蔽する必要性は残ってい
なかった。

こうしたことがあって当然ながらIAEAは、イランがクムの施設以外にも
秘密の核施設を持っているのではないかという疑いを口にしている。
イランがクムにおいてウラン濃縮の、新たな実験設備を造っていたとい
う情報は、IAEAの報告書が記すように信頼強化には繋がらない。
(???)ではこれは忍耐の器が事実上、臨海まで達したと表現される。
これに付いて東洋学の専門家であるイサエフ氏は、ロシアの声からの
インタビューに対し、こうした事の発展は予想できたとして次の様に答
えている。
「イランは自国の核開発に関しては、かなり前から国際社会全体を欺い
てきた。そして事がある段階まで近づくと、イランは一歩後ろに下がる
か、さらに別の要求を推し進めるかということで交渉を長引かせてきた
のだ。
ですからIAEAのように相対としては、比較的穏やかな組織でさへ、すで
にイランに対しては強硬な態度を取るようになってきた」
専門家はインタビューに対し、このように答えている。

イランへの信頼が真っ向から損なわれたことから、IAEAは新たな査察を
行うことを決めている。
11月最後の週に行われる査察では、ナタンツのウラン濃縮工場がその対
象となり、保管されている核物質の量が測定される。
前回行われた査察では5%以下の濃縮ウランが1700キログラム見つかって
いる。
これは当時報告されていた内容には矛盾していない。

しかし今回専門家達はより要求を強め、必要に査察を行うだろう。
これで報告書の内容に違う辞志津が発見されたとなれば、イランは大変な
目にあう。
それがどれだけ深刻なものであるかは、予想するしかないが先ほどのイサ
エフ氏は、この問題が国連安保理の場に引き出されたとしても、制裁は然
るべき効果的なものとはならないだろうとの見方を示した上で、この他にも
圧力を掛ける方法はあるとして、さらに次の様に述べている。
「幾つかの国の政府レベルで、より重大な決定を取る必要があると思う。
例えばロシア、アメリカ、EUが実際に制裁に付いての合意を結ぶとすれば、
イランはこれによって大きな損害を蒙るだろう。
この3つの方面は如何なる情報、制裁、設備技術をも使い得る全ての源を
問題なく追跡することが出来るからだ」
専門家は、この様に述べている。

アメリカとEUはイランに対し以前から強硬な立場を取ってきた。
オバマ大統領はイランに対する自国の制裁を延長している。
このアメリカの制裁は1979年以来、途切れることなく続いているものだ。
ロシアは最近まで強硬な態度を取る方面を宥める役割を演じてきた。
先日のシンガポールでのAPECサミットでは、メドヴェージェフ大統領はイラン
の核問題を政治的、外交的手段で解決することを支持するロシアの立場を
強調したが、その一方でイランが首尾よく応えない場合、ロシアも制裁を行う
側にまわる可能性があることを示唆している。

この状況でイランハ国際社会に対し、核開発が平和的性格であることを(???)
した信頼を回復する必要に迫られる。

(???)は女性アナウンサーの不明瞭な発音で聴き取れない

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テレーズ・デルペシュ
集英社


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11月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル