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戦略攻撃兵器に関する新条約締結に向け期待を抱くロシアとアメリカ(2)

2009-11-16 | ラジオ
一方一連の専門家達は、指定された期限内での新しい条約締結の
重要性を指摘しながらも、何らかのはっきりとした時間的な枠を設定
する大きな必要性はないのではないか。
重要なのは在り得るニュアンスの全てを考慮することである。そう考
えている人々もいる。

アメリカ・カナダ研究所副所長も、そうした考え方の持ち主だ。
「露米関係の観点から見れば、恐らくこの条約無しでも済ますことは
出来るだろう。何らかの透明度の高い検証の方法が、別に予め規定
されれば良い訳だ。
つまり露米双方にはその相互関係において、核戦略に頼る必要不可
欠性が無いのだ。
新しい条約に求められている肝心なことは、核拡散防止においての意
義だ」
副所長はこの様に述べている。

ロシアとアメリカが新しい条約の調印に踏み出すことで、他の核保有国
にも、そして核を持とうとしている国々にも見本を示すことが出来るだろう。
と言うのは世界に近い将来、核兵器を製造する能力を持った多くの国々
が生まれる可能性があるからだ。
つまり国連軍縮会議は、露米両政府の核拡散の防止に向けた貢献を一
つの見本として、来年春に予定されている軍縮会議への他の核保有国、
そうした国々には国連安全保障理事会常任理事国も、またインドやパキ
スタン、イスラエルも含まれるが、そうした国々の参加
問題を提起することが出来るのだ。

核のジハード――カーン博士と核の国際闇市場

ダグラス・フランツ,キャスリン・コリンズ
作品社


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11月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル