1010 Radio

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NATO加盟に反対する大多数のウクライナ市民

2009-11-22 | ラジオ
ウクライナの圧倒的大多数の市民が、今後10年間ウクライナがNATOに
加盟することを望んではいない。
NATO加盟に賛成しているのは、アンケート対象者の僅か28%にしか過
ぎなかった。
このようなアンケート結果が、ウクライナのアメリカ研究センター・ピュー
の調査で明らかになった。

一方このアンケートはロシア、ヨーロッパならびにアメリカでも行われた。
11月2日、アメリカのワシントンでそのアンケート結果が公開された。
この話題に関しロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
ウクライナでのアンケートの数字は、これまでのアンケート結果を裏付けて
いることにすぎ無いことを、先ずは指摘したいと思う。
前回のアンケートではウクライナのNATO加盟に反対する人々の数は、ほ
ぼ8割に達していた。
こうした数字の微妙の差は、アンケートの質問内容、ウクライナの政治情勢、
アンケート実施期間の客観性に左右されたものだ。

またロシアでも72%以上もの市民が、隣国ウクライナがNATOに加盟すること
を望んでおらず、これはもっともな事ですし理解できる。
そして非常に特徴的だったのが、NATOに加盟している国々の調査結果だ。
ポーランド、リトアニアならびにフランスにおいてのみ、ウクライナのNATO加盟
を大多数の市民が支持している。
またアメリカ、イギリスならびにイタリアではウクライナのNATO加盟を賛成して
いるのは、半数以下の市民に留まっている。

一方この問題に最も否定的な態度を示しているのがドイツだった。
ドイツではアンケートに協力した、ほぼ6割以上の人々がウクライナのNATO加
盟を望んでいない。
アンケートの調査結果は、次のことを雄弁に語っている。
つまりウクライナの人々が、NATOの加盟国になることを望んでおらず、ロシア
との関係を損ないたくないと考ええていることだ。
周知の通りロシアは、ウクライナのNATO加盟を断固として反対(女性アナは「は
んてい」と言う。まるで江戸弁だな)している。
またNATOに加盟する先進国の人々も、ウクライナの人々が望んでいないのであ
れば、力尽くでNATOに引きずり込むことは出来ないとと理解しているようだ。

ちなみに国民の意思に反したNATO加盟は、NATO憲章に反するものだ。
また冷静沈着なヨーロッパの人々は、ロシアが参加せずに、またロシアの意見に
逆らって、ヨーロッパの安全保障を強化することは出来ないと理解しているのは明
らかだ。
この真実はドイツで最も(???)されている。
ロシアとドイツはここ数年間、非常に実りある関係を形成してきており、その関係が
両国にとっての利益に繋がっている。
さらにウクライナがNATOに加盟する準備が整っていない現在、その問題を強調する
ことに意味が無いのは明らかなことだ。
と言うのもこの問題は、国際的な緊張を先鋭化するだけであり、ロシアとNATO加盟
国との間に、不必要な摩擦を作るだけだからだ。

(???)は不明瞭な発音聴き取れない
この女性アナウンサーの粗末な喋りには、いつものことながら驚いてしまう

11月4日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル