このことを紛争当事者であるアメリカとソ連の指導者達、フルシチ
ョフとケネディも明確に(???)した。
これが発端となって、何らかの決断を迫られる形となったのだ。
ソ連指導部は外交の実践からは考えられないような手段に出た。
ソ連の立場を早急にアメリカへと伝えるために、また外交電報の
暗号化解読に時間を取られないようにするために、当時のモスク
ワ国際ラジオ放送の番組を使って、アメリカ大統領に向けたフル
シチョフ書記長の親書が読み上げられた。
この親書でフルシチョフはキューバに実際、自国のミサイルが配
備されていることを認め、アメリカが海上封鎖を解き、キューバへ
の軍事侵攻計画を取りやめ、キューバの独立を尊重すること、そ
して2ヶ月以内にトルコに配備された、アメリカのミサイル設備を解
体することを条件に、ソ連はキューバにあるミサイル設備を直ちに
撤廃することを約束したのだった。
この放送が行われた後、緊張は緩和されはじめる。
10月28日、ソ連政府はキューバに配備されたソ連の軍備を解体し、
自国へ戻す命令を下した。
このキューバ危機から世界が学んだことに付いて、戦略評価研究所
所長は次の様に語っている。
「世界は初めて実際に核戦争が起きる瀬戸際まで追い詰められた。
もし核の打ち合いが行われれば、勝利者は誰一人残らなかっただろ
う。
この結果、我々がどれだけ大規模な軍備を有しており、これに慎重な
姿勢であたらなければならないかが、意識されるようになったからだ」
所長はこの様に語っている。
キューバ危機によって新しい武器、つまり戦略兵器を手にした今、世
界大国らは自らの外交戦略を根本的に見直すことを迫られ、何よりも
先ず(?)した対立を避けなければならないことを学んだ。
そしてこのキューバ危機の結果として、幾つかの条約が結ばれること
になったのだ。
先ず1963年アメリカ、ソ連、イギリスの間で結ばれた部分的核実験禁
止条約、そして1968年に署名された核拡散防止条約だ。
これらに続いて核の一掃が行われた結果、引き起こされる核の(???)な
どに付いて研究者らの間で、集中的な話し合いがなされるようになった。
こうした議論からは人類は恐らく、核の保有は辞めざるを得ないのでは
ないかという結論が導きだされてはいるものの、今日に至るまで話し合
いの決着はついていない。
※(?)は電波が弱く聴き取れず
※(???)は不明瞭な発音で聴き取れない
10月28日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
ョフとケネディも明確に(???)した。
これが発端となって、何らかの決断を迫られる形となったのだ。
ソ連指導部は外交の実践からは考えられないような手段に出た。
ソ連の立場を早急にアメリカへと伝えるために、また外交電報の
暗号化解読に時間を取られないようにするために、当時のモスク
ワ国際ラジオ放送の番組を使って、アメリカ大統領に向けたフル
シチョフ書記長の親書が読み上げられた。
この親書でフルシチョフはキューバに実際、自国のミサイルが配
備されていることを認め、アメリカが海上封鎖を解き、キューバへ
の軍事侵攻計画を取りやめ、キューバの独立を尊重すること、そ
して2ヶ月以内にトルコに配備された、アメリカのミサイル設備を解
体することを条件に、ソ連はキューバにあるミサイル設備を直ちに
撤廃することを約束したのだった。
この放送が行われた後、緊張は緩和されはじめる。
10月28日、ソ連政府はキューバに配備されたソ連の軍備を解体し、
自国へ戻す命令を下した。
このキューバ危機から世界が学んだことに付いて、戦略評価研究所
所長は次の様に語っている。
「世界は初めて実際に核戦争が起きる瀬戸際まで追い詰められた。
もし核の打ち合いが行われれば、勝利者は誰一人残らなかっただろ
う。
この結果、我々がどれだけ大規模な軍備を有しており、これに慎重な
姿勢であたらなければならないかが、意識されるようになったからだ」
所長はこの様に語っている。
キューバ危機によって新しい武器、つまり戦略兵器を手にした今、世
界大国らは自らの外交戦略を根本的に見直すことを迫られ、何よりも
先ず(?)した対立を避けなければならないことを学んだ。
そしてこのキューバ危機の結果として、幾つかの条約が結ばれること
になったのだ。
先ず1963年アメリカ、ソ連、イギリスの間で結ばれた部分的核実験禁
止条約、そして1968年に署名された核拡散防止条約だ。
これらに続いて核の一掃が行われた結果、引き起こされる核の(???)な
どに付いて研究者らの間で、集中的な話し合いがなされるようになった。
こうした議論からは人類は恐らく、核の保有は辞めざるを得ないのでは
ないかという結論が導きだされてはいるものの、今日に至るまで話し合
いの決着はついていない。
※(?)は電波が弱く聴き取れず
※(???)は不明瞭な発音で聴き取れない
ケネディを殺した副大統領―その血と金と権力 バー マクレラン文芸春秋 このアイテムの詳細を見る |
10月28日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル