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韓国の哨戒艦沈没事件、北朝鮮関与説に慎重な対応を見せる中国(1)

2010-06-02 | ラジオ
中国の温家宝首は日本、韓国の首脳と共に韓国の哨戒艦チョンアン号の亡くなった乗組員達の冥福を祈って黙祷を捧げた。
しかし中国側は今回の訪問を終えるに当たり、北朝鮮がチョンアン号を沈没させ
たという結論を急いで出そうとはしていない。

これに付いてロシアの声の評論委員は、次のように解説している。
中国は他の大国と共に事件の調停に参加する用意がある。
最近見られる多国間、または二国間での接触は中国がこの状況からの外交的な突破口を模索することに、深刻な不安を感じていることを意味している。
アメリカや日本、韓国は別々にまた共同で中国に説得を試み北朝鮮へ影響を与えようとしている。

ロシア科学アカデミー経済研究所・コリアプログラムセンター所長は、参加国の会談の過程で中国を北朝鮮の非難に同調させるための強い働きかけがあったと考えている。
また目標は北朝鮮の孤立化と虐待化だと所長は見ている。
「中国は流されなかった。中国は重要なのは平和を維持し、安定化を図ることであると正しく指摘した。
これは北朝鮮を含めた東北アジア(正しくは北東アジア)の全ての国々が協力して行う義務なのだ。
正しい立場と言うのは対決のための可能性を捜し求めることでも、事件の責任を予め北朝鮮に負わせることでもない。
何よりも一体何が起こったのかを解明することが先決だ。
そのためにロシアの専門家達の捜査団が韓国へと向かったのだ。
この捜査結果とは関係無く、南北朝鮮の関係を如何に修正するのかを考えなければならない。
同じような事件は、交渉によって解決されなければならない。
それ故、集団で騒ぐことには意味が無く、南北間で何が起こったのかをハッキリとさせ、同様の事件が将来繰り返されることの無いよう、交渉を始めることが必要だ」
所長はこの様に考えている。

韓国の哨戒艦沈没事件、北朝鮮関与説に慎重な対応を見せる中国(2)へ続く

北朝鮮・中国はどれだけ恐いか (朝日新書 36)

田岡 俊次
朝日新聞社


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5月31日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル