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韓国の哨戒艦チョンアン号事件を安保理に提起(1)

2010-06-09 | ラジオ
韓国政府は4日、国連安保理に対し3月下旬に、黄海上で発生した哨戒艦チョンアン号の沈没事件に関する協議を正式に求めた。
安保理宛の書簡には韓国が主張する、北朝鮮への直接的な非難はないものの、イ・ミョンバク大統領は滞在先のシンガポールで、北が犯行を認めるべきとの認識を示している。

韓国軍の哨戒艦チョンアン号は3月26日、米韓合同演習の最中に黄海上で沈没し乗組員46人が死亡した。
国際調査団による報告書を受け、韓国政府は先月下旬、事件が北の潜水艦から発射さたれ魚雷によるものと断定、厳しく非難した。
緊張が続く朝鮮半島情勢をさらに激化させることになった今回の問題、北朝鮮が断固として関与を否定するのに対し、韓国とアメリカは北犯人説を主張し続け制裁の強化を求めている。

ロシアと中国も、韓国の立場に付いて報告を受けたものの、最終的な判断は下していない。
極東研究所・朝鮮研究センター所長は、次の様に語っている。
「哨戒艦の沈没地点付近から引き上げられた、魚雷および爆破装置は当初、ドイツ製と発表されていた。
アメリカと韓国の海軍に配備されている魚雷にはドイツ製もあるからだ。
その後、魚雷は北朝鮮製であるとの説が唱えられるようになったが、専門家達からは非常に強い疑問が寄せられている。
事故現場となった海域では、最新の追跡システムを搭載した韓国とアメリカの軍用艦が参加して軍事演習をしていた。
北朝鮮の潜水艦が全く気付かれずに、通り過ぎたなどとと言うことは非常に不可解だ。
そしてチョンアン号を沈めたとされる、魚雷の残骸も大きな問題を呼び起こしている。
船を真っ二つにした魚雷の胴体部分は、殆ど何にも触れておらず、別の一部も完全に無事だったからだ」
朝鮮研究センター所長は、このように話している。

韓国の哨戒艦チョンアン号事件を安保理に提起(2)へ続く

6月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル