アメリカ国防総省が開発した新型無人機

X51、これはアメリカ国防総省が実験を行っている新型無人機だ。この無人機は音速の6倍で飛行可能だ。
国防総省はこの無人機を用いて、地球上のあらゆる地点のテロ組織に攻撃を加えることが出来るとしている。

アメリカはアフガニスタンとパキスタン領内の軍事作戦に、すでに無人機を使用している。
実際のところこの無人機の活動範囲には限界があり、速度の点ではこの新型機に劣る。
ロシアの声は専門家のソトニコフ氏に電話インタビューを行い、このような新型機の効果に付いて意見を伺った。
「アメリカは無人機をテロとの闘いの効果的な手段だと考えている。
無人機はテロ組織のリーダーや戦闘員に、高度な打撃を与えることが出来るからだ。
例えば去年8月、パキスタンのタリバン組織の指導者だったバイトゥーラ・メスード氏の自宅が、無人機からの攻撃で一掃された。
しかしパキスタンとアフガニスタンには、無人機による誤爆のため一般市民が犠牲になっていると非難している。

国防総省が無人機を採用し、新型機を始動開始するという企てに付いては、もう一つの疑問が出てくる。
新型機を用いて地球上のあらゆる地点に、迎撃的な攻撃をするとは何を意味をしているのか。
アメリカは一連の中近東諸国をテロリストを匿っているとして非難している。
新型機の導入に付いて他国首脳と、合意を取り付けるつもりなのだろうか。
それとも彼らに主権はないと考えているのだろうか。

前者の場合、迎撃的な即時攻撃という意味合いそのものが失われてしまう。
また後者の場合だと非常に深刻な政治的後遺症が残ることは避けられない。
もしアメリカがこの準備が出来ていると見なしているならば、全く新しい政治的状況が幕を開けるということを意味する」
ソトニコフ氏は、このように話している。

アメリカはテロとの闘いを(???)に技術的な課題として検討することに馴れてしまった。
テロリストを自称する武装グループの指導者を一掃したり、資金源を封鎖するなどの課題を実際にクリア(※完全にアクセントがおかしい)してきたのだ。

ソトニコフ氏は、このような考え方に反対だ。
指導者一人ひとりを一掃することは、いつになっても何の解決も齎さないと考えている。
彼らの地位に別の人物が就く事になるからだ。
その見本として先ほどのメスード氏の、一掃作戦の例が挙げられる。
メスード氏の地位に初めはハキムラ・メスード氏が就き、さらに和解が困難になっている。
テロ組織のリーダーを無人機や、他の手段で殲滅させることは、この現象の根本を解決することにはならないのだ。

もう一つ注目すべき点がある。
新型機X51は国防総省によりプロンプト・グローバル・ストライク・即時地球規模攻撃というプログラムの枠内で製作されている。
このプログラムに関しては、この名称以外ほとんど明らかになっていない。
この名称自体が非常に関心をひくものだ。
何を意味しているのかと言う疑問が出てくる。
テロ組織へのリーダーへの即時攻撃だろうか。それとも何か別のものを意味しているのだろうか。

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※(???)は女性アナウンサーの不明瞭な言葉で聴き取れない。それとアクセント辞典を日本から取り寄せましょう。

6月2日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル