1010 Radio

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サイバーテロとの闘いにおけるロシアとアメリカの協力

2010-06-20 | ラジオ
アメリカはロシアとの間でサイバー安全保障問題に付いて、話し合う用意のあることを明らかにした。
ここ数年そうした可能性に付いてアメリカは否定してきたが、今回遂にその一歩を踏み出したことになる。
アメリカのサイバー安全保障の責任者を務めるアレキサンダー氏は、アメリカ国防総省のコンピューターは1時間に約25万回、そして一日600万件以上のサイバー攻撃を受けていると述べている。

この懸念すべき状況がNATOのエキスパートの頭に、サイバー攻撃を仕掛けている国々を軍事攻撃するという考えを起こさせたが、このことは世界中で大きな不安を呼び起こしている。
ロシアのIT専門家で(?)社のサイバーテロ問題の責任者は、ロシアの声からのインタビューに対して、軍事目的でコンピュータ攻撃を利用することを制限する問題について、交渉プロセスに入るという決定は、とても希望を抱かせると述べている。
「ロシアはこれまで何回かアメリカやNATO諸国、そしてコンピューター先進国に対して様々な協力提案をしてきた。
しかしつい最近までサイバー空間で、それぞれの国々は言ってみれば海の中を航行する小さな海賊船のように振舞っていた。

ここ数年の脅威を振り返れば、今行動に出るときが来たということが明らかになろうとしている。
その内の2,3の例を思い出してみたいと思う。
例えば2000年に世界のコンピューターの1割が(?)に感染した。
また2001年には(?)というウイルスが、2200万のコンピューターを占拠してしまった。たった22分間の出来事だった。
様々な国々の専門家達は努力を続けてはいるが、大掛かりなアタックはやはり今も可能であり、そうしたことから受ける被害は大変深刻だ。
それ故こうした状況を克服する上で、協力していきたいという(???)は言うまでも無く嬉しいことだ」
ロシアのIT専門家は、この様に指摘している。

今のところロシアから一体誰が、サイバー安全保障問題の話し合いに代表して出るのか明らかではない。
実のところロシアには、そうした仕事を監督、また管理する部署が無いと言うのが実情だ。
今紹介したITの専門家は交渉プロセスには、ロシア内務省のK(コンピューターのKって何だ???)カー局の指導者達が参加する可能性があると見ている。

このカーのメンバーの一人は、こういった重大なテーマはメドヴェージェフ大統領本人が監督する必要があると考えている。
「ロシアにおけるサイバー犯罪の問題に、体系的に取組んでいる人は誰も居ない。内務省(放送では財務省と聴こえるのだが)カー局のメンバーはサイバー犯罪と個々に闘うよう頑張っている。
これに関連してサイバー犯罪の問題に対する、まとまったアプローチと言うものは無いのが現状だ。
そうした構想は最新のコンピュータ技術に造詣が深く、ロシアにおけるサイバーテロ対策作りの決定を下すことの出来る、メドヴェージェフ大統領のみ行うことが可能だし、その必要があると思う」
ロシア内務省カー局職員はこの様に述べている。

専門家達はサイバー空間における協力のイニシアチブは、ロシア指導部のインターネットの状況をコントロール下に置く事が、如何に重要かを自覚する方向へと促すことになるとみており、またこの問題をめぐる国際法が出来ることに期待を寄せている。
サイバーテロとの闘いの問題は、一緒に力を合わせてのみ解決が可能だろう。
今からでも決して遅くは無い。

(?)は聴き取れない。
(???)は男性アナウンサーの不明瞭な言葉で聴き取れず
アルファベットでKならば、コンピュータのKじゃないと思うけどね。
ロシア語でKを「カー」と発音するんだろうけど、ややこしい説明だ

6月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル