9日、国連安全保障理事会で対イラン追加制裁決議が可決されたことを受け、ロシア外務省は公式発表のなかで、この決議はイランへ協力を促すためだと伝えた。
9日、国連安保理はイランが高濃縮ウラン開発の中止を拒否していることで、同国に追加制裁を行うための4度目となる決議を採択した。
賛成は12票となった。トルコとブラジルは反対しレバノンは棄権した。
アメリカが中心となって作成されたこの文書は、イラン核問題の調停に携わる安保理常任理事国にドイツを加えた6ヵ国と、非常任理事国の意見を取り入れ修正が加えられている。
ロシアのチュルキン国連大使はイランがこの追加制裁を、6ヵ国の要求に前向きに応えなければならないという、もう一つの信号として捕らえることをロシアは望んでいるとして次のように発言した。
「ロシアは先ず6ヵ国の枠内で、続いて国連安保理全体の枠内で、この追加制裁決議の内容に取組んで来た。
ロシアはこの決議が核不拡散体制を脅かすイランの動きに、焦点を合わせたものとなっていると見なしている。
この決議の内容は、イラン国民の生活の安定を妨げるものではない」
チュルキン国連大使は、この様に述べている。
中国も同様の立場を示している。中国はイランの核問題解決の道は対話と交渉しかないと考えている。
アメリカもまたイランとの建設的対話の扉は、これまで同様閉じられていないと見なしている。
それと同時に厳しい制裁が、イランに核プログラム中止を強制できる唯一の方法だと確信している。
しかしロシアは国連安保理の、これまでの決議よりも厳しい追加制裁を検討しようとする動きに警告を発している。
ロシア外務省外交アカデミー情報研究センターのボロジン局長は、いずれにしても状況は進展しているし関心を持つ国は、最終的に交渉の席に着くことが必要だという結論に達するとし次のように語っている。
「イランも西側も譲歩しなければならなくなるだろう。イランは脅迫的な要求を押し付けて、話しが出来る国ではない。
しかもアメリカの前政権での、より厳しい挑戦を耐えてきたのだ。
アメリカ議会や大統領府は現実的なアプローチを取ると思う」
ボロジン局長は、このように話している。
予想通りイラン側からは国連安保理決議に対する激しい反応が起こった。
アフマディネジャード大統領は、この決議はゴミ箱に捨てたチリ紙のようなものだと宣言している。
IAEAのイラン代表は核プログラム放棄は行わないと強調した。
にも関わらず国際社会がイランに要求するのは、核プログラムの放棄ではなく、その透明性と兵器に利用されていないという証明だ。
※(?)は聴き取れない。
6月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
9日、国連安保理はイランが高濃縮ウラン開発の中止を拒否していることで、同国に追加制裁を行うための4度目となる決議を採択した。
賛成は12票となった。トルコとブラジルは反対しレバノンは棄権した。
アメリカが中心となって作成されたこの文書は、イラン核問題の調停に携わる安保理常任理事国にドイツを加えた6ヵ国と、非常任理事国の意見を取り入れ修正が加えられている。
ロシアのチュルキン国連大使はイランがこの追加制裁を、6ヵ国の要求に前向きに応えなければならないという、もう一つの信号として捕らえることをロシアは望んでいるとして次のように発言した。
「ロシアは先ず6ヵ国の枠内で、続いて国連安保理全体の枠内で、この追加制裁決議の内容に取組んで来た。
ロシアはこの決議が核不拡散体制を脅かすイランの動きに、焦点を合わせたものとなっていると見なしている。
この決議の内容は、イラン国民の生活の安定を妨げるものではない」
チュルキン国連大使は、この様に述べている。
中国も同様の立場を示している。中国はイランの核問題解決の道は対話と交渉しかないと考えている。
アメリカもまたイランとの建設的対話の扉は、これまで同様閉じられていないと見なしている。
それと同時に厳しい制裁が、イランに核プログラム中止を強制できる唯一の方法だと確信している。
しかしロシアは国連安保理の、これまでの決議よりも厳しい追加制裁を検討しようとする動きに警告を発している。
ロシア外務省外交アカデミー情報研究センターのボロジン局長は、いずれにしても状況は進展しているし関心を持つ国は、最終的に交渉の席に着くことが必要だという結論に達するとし次のように語っている。
「イランも西側も譲歩しなければならなくなるだろう。イランは脅迫的な要求を押し付けて、話しが出来る国ではない。
しかもアメリカの前政権での、より厳しい挑戦を耐えてきたのだ。
アメリカ議会や大統領府は現実的なアプローチを取ると思う」
ボロジン局長は、このように話している。
予想通りイラン側からは国連安保理決議に対する激しい反応が起こった。
アフマディネジャード大統領は、この決議はゴミ箱に捨てたチリ紙のようなものだと宣言している。
IAEAのイラン代表は核プログラム放棄は行わないと強調した。
にも関わらず国際社会がイランに要求するのは、核プログラムの放棄ではなく、その透明性と兵器に利用されていないという証明だ。
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※(?)は聴き取れない。
6月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル