日本、韓国、続いてヨーロッパのマスコミは、北朝鮮の、こん(※「こん」って何だ!?)金正日氏の長男、正男氏について、金正恩氏が政権後継者として選ばれたことに気を悪くした反体制者の後継者だと報じた。
こうした報道のきっかけとなったのは、日本人記者・五味洋治氏が正男氏へのインタビューをまとめて先ごろ出版した本『父、金正日と私』だ。
この本では金正男氏はあたかも、自分が父の後継者となり得たかのような確信を示している。正恩氏は一時は政権の経理官まで務めたが、本人の発言によると、父親に政治経済改革を勧めたために、政権に入るチャンスを完全に逸した。
ロシア科学アカデミー極東研究所の専門家であるアスモロフ氏は、このことから政治的結論を導き出すには値しないとして、次のように語った。
「金正男氏を後継者に推すという計画は一度もなかった。多くの人は長男が後継者になると考えてますけれども、こうした人たちは北朝鮮の政治情勢を知らない。
正男氏の母、ソン・ヘリム氏は金正日氏の市民婚の妻に当たるため、正男氏は後継者の正式な権利を有していない。父と息子、その正男氏との関係についてはずいぶん前からよく知られている。
日本で出版された本には新たな事実は何も見られず、正男氏は後継者としては一度も認められたことはなく、彼本人も家族と離れて長い時間が経ち、自分自身の人生を生きている」
アスモロフ氏は、このように語っている。
現在、正男氏はビジネスマンとしてマカオに暮らしている。アスモロフ氏によれば、正男氏は日韓のマスコミが気を悪くした後継者は、北朝鮮の経理官だったと報じていることに耐えられない様子だ。
これに付いて先程のアスモロフ氏の発言を再び伝える。
「この情報は少なくとも確証されていない。おそらぐ(※女性アナウンサーがいったとおり記す)北朝鮮には金塊を西側の銀行かどこかに所有していて、おそらくこれには経理官もいて、それが金正男氏なのかもしれないという程度のことだ。
この情報を報じているのは日本と韓国の右よりの保守的なマスコミだけだ。日韓のマスコミはデマ好きで、この情報はほとんど調べようがないことから、センセーション扱いされ、あっという間に流布されてしまったのだ」
アスモノフ氏は、このように語っている。
※日本で出版された金正男氏へのインタビュー本をめぐり日韓のマスコミの反応(2)へ続く
1月21日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
こうした報道のきっかけとなったのは、日本人記者・五味洋治氏が正男氏へのインタビューをまとめて先ごろ出版した本『父、金正日と私』だ。
この本では金正男氏はあたかも、自分が父の後継者となり得たかのような確信を示している。正恩氏は一時は政権の経理官まで務めたが、本人の発言によると、父親に政治経済改革を勧めたために、政権に入るチャンスを完全に逸した。
ロシア科学アカデミー極東研究所の専門家であるアスモロフ氏は、このことから政治的結論を導き出すには値しないとして、次のように語った。
「金正男氏を後継者に推すという計画は一度もなかった。多くの人は長男が後継者になると考えてますけれども、こうした人たちは北朝鮮の政治情勢を知らない。
正男氏の母、ソン・ヘリム氏は金正日氏の市民婚の妻に当たるため、正男氏は後継者の正式な権利を有していない。父と息子、その正男氏との関係についてはずいぶん前からよく知られている。
日本で出版された本には新たな事実は何も見られず、正男氏は後継者としては一度も認められたことはなく、彼本人も家族と離れて長い時間が経ち、自分自身の人生を生きている」
アスモロフ氏は、このように語っている。
現在、正男氏はビジネスマンとしてマカオに暮らしている。アスモロフ氏によれば、正男氏は日韓のマスコミが気を悪くした後継者は、北朝鮮の経理官だったと報じていることに耐えられない様子だ。
これに付いて先程のアスモロフ氏の発言を再び伝える。
「この情報は少なくとも確証されていない。おそらぐ(※女性アナウンサーがいったとおり記す)北朝鮮には金塊を西側の銀行かどこかに所有していて、おそらくこれには経理官もいて、それが金正男氏なのかもしれないという程度のことだ。
この情報を報じているのは日本と韓国の右よりの保守的なマスコミだけだ。日韓のマスコミはデマ好きで、この情報はほとんど調べようがないことから、センセーション扱いされ、あっという間に流布されてしまったのだ」
アスモノフ氏は、このように語っている。
※日本で出版された金正男氏へのインタビュー本をめぐり日韓のマスコミの反応(2)へ続く
金正日と金正恩の正体 (文春新書) | |
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1月21日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル