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イラン、戦争の準備を進めている

2012-02-13 | ラジオ
今年3月からイランは防衛費を約2倍半に増額する。イランのアハマディネジャド大統領が発表した。一方で専門家らは、欧米諸国やイスラエルのイランに対する軍事攻撃の可能性がますます高まっていると考えている。
アメリカとその同盟諸国は、戦力をペルシャ湾地域に移動させている。アメリカはカタールに戦略爆撃機による飛行大隊を配備した。
またアメリカ海軍基地のあるオマーンのマシラ半島にも兵力が到着している。イスラエルでは1万人以上のアメリカ軍兵士が、対ミサイル防衛システムの試験を行っている。
クウェートにはいくつかの旅団が駐留しており、その規模は1万5千人におよぶ。インド洋のディエゴガルシア島にあるアメリカ軍基地には、数百発の大型爆弾が運び込まれているほか、ペルシャ湾地域にはアメリカ機動艦隊が2つ存在している。フランスとイギリスも同様に、兵力の集中を行っている。

モスクワ国立国際関係大学のドルジロフスキー教授によると、欧米諸国が実際にイランに対して軍事力を行使する準備があることを物語っているということだ。
「軍事衝突は十分に在り得る。もしもアフガニスタンやイラクやリビアのような前例がなければ、疑問も持てたかもしれない。しかしアメリカには軍事作戦の準備が進んでいるという感触がある。
問題は他の国にあったような第五列がイランにはないことだ。アメリカと協力して政権を倒そうとする人々がいなければ、爆撃も意味を持たない。アメリカの喉に刺さった骨である、現在のイラン政権を転覆するという考えだけが先走りしているのだ」
教授は、このようにコメントしている。

一方、イスラエルの諜報機関の指導部は、イランが4発の核爆弾を製造できるだけのウランを有しているとの情報を伝えている。
ロシア科学アカデミー極東研究所のソトニコフ専門家は、ロシアの声とのインタビューのなかで、このような情報を広めることは、軍事作戦を正当化するために必要なものだと指摘し、次のように語っている。
「状況は一触即発の状態だ。イスラエルとアメリカがイランに対して軍事攻撃を加える危険が高い確立で存在している。しかしアメリカでは選挙に向けた前哨戦が始まっているため、それはあくまで可能性ということに過ぎない。
イラクやアフガニスタンでの問題が解決されていない現在、オバマ大統領はもう一つの紛争を抱え込むようなリスクはとらないだろう。
しかしイランはイスラエルにとっての脅威であるため、軍事力によって問題を解決しなくてはならないと、イスラエルが決断する可能性もある。それは地域紛争に繋がるだけでなく、国際的安定を脅かすものとなる」
専門家は、このようにコメントしている。

確かに戦争を回避する道は残されている。しかし、それはますます現実から遠ざかっているように思う。

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アナウンサーと称するなら、もう少し丁寧に言いましょうよ

2月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル