今年、ロシアの戦略核戦力には2隻のボレイ級原子力潜水艦ユーリードルゴルーキーと、アレクサンドルネフスキーが加わることになる。2018年までに合わせて8隻のボレイ級原潜が加わる計画となっている。
そのうち4隻が恐らく北海艦隊に編入され、4隻が太平洋艦隊に配備される見通しだ。
これによって現在でも高い水準にある原子力抑止力はさらに向上することになる。将来ロシアを攻撃しようとする勢力は、その見返りとして非常に強力な核攻撃を覚悟せざるを得ないわけだ。
そのような攻撃は海上からも陸上からも可能だと、雑誌『独立軍事展望』のリトフキン主任編集員は指摘している。
「核抑止は機能しており、アメリカやNATOを含めて誰もロシアを攻撃しようとはしない。ロシア海軍に新たな核軍備が追加されることは当然、核抑止システムを強化することになる。
しかもボレイ級潜水艦はブラヴァミサイルを16発搭載し、ミサイル1発について、6発から10発の弾頭が搭載できるのだ。
他にウラジーミルモノマハなどの潜水艦は、20発のミサイルを搭載できる。しかし指摘しておくべきことは、それらの海上配備ミサイルや弾頭は、陸上および空中配備のものと合わせて、第三次戦略兵器条約に含まれるということだ」
主任編集員は、このようにコメントしている。
第三次戦略兵器条約ではロシアとアメリカはそれぞれ、700基の弾頭運搬手段と100の保管基地、そして1550発の核弾頭を有することが規定されている。
2020年に向けてロシア北部の戦略核戦力は、史上最大のものとなり11隻に及ぶ。リトフキン氏は、アメリカによるMDシステムは、陸上であれ海上であれ、そのような核戦力を阻止することはできないだろうと指摘している。
「北氷海はロシアにとって最も都合の良い地域だ。というのも氷に閉ざされた海では、潜水艦を発見される可能性がどこよりも低いからだ。MDシステムがそれを阻止することはできないだろう。ロシアのミサイルおよび弾頭は超音速で飛行し、その弾道も予測できないため、専門家らは、それを阻止できるようなMDシステムは存在しないと見ている」
主任編集員は、このようにコメントしている。
コムソモーリスカヤプラヴダ紙のバラネツ軍事評論員は、大陸間弾道ミサイルを搭載した潜水艦の配備数が増加することはアメリカやイギリス、フランスといった潜在的な敵国にとって懸念材料となると指摘している。
「MDシステムは先ず第一に、陸上配備の弾道ミサイルを迎撃することを目的としている。アメリカがヨーロッパにおいてMDシステムを展開することは、ロシアにとっては深刻な問題と成り得るものだ」
軍事評論委員は、このようにコメントしている。
ロシア政府は2020年までの軍事発展に、20兆ルーブル約7000億ドルという多額の予算を割いている。その大半は戦略ミサイル軍、および戦略核戦力に投入される見通しだ。
1月24日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
そのうち4隻が恐らく北海艦隊に編入され、4隻が太平洋艦隊に配備される見通しだ。
これによって現在でも高い水準にある原子力抑止力はさらに向上することになる。将来ロシアを攻撃しようとする勢力は、その見返りとして非常に強力な核攻撃を覚悟せざるを得ないわけだ。
そのような攻撃は海上からも陸上からも可能だと、雑誌『独立軍事展望』のリトフキン主任編集員は指摘している。
「核抑止は機能しており、アメリカやNATOを含めて誰もロシアを攻撃しようとはしない。ロシア海軍に新たな核軍備が追加されることは当然、核抑止システムを強化することになる。
しかもボレイ級潜水艦はブラヴァミサイルを16発搭載し、ミサイル1発について、6発から10発の弾頭が搭載できるのだ。
他にウラジーミルモノマハなどの潜水艦は、20発のミサイルを搭載できる。しかし指摘しておくべきことは、それらの海上配備ミサイルや弾頭は、陸上および空中配備のものと合わせて、第三次戦略兵器条約に含まれるということだ」
主任編集員は、このようにコメントしている。
第三次戦略兵器条約ではロシアとアメリカはそれぞれ、700基の弾頭運搬手段と100の保管基地、そして1550発の核弾頭を有することが規定されている。
2020年に向けてロシア北部の戦略核戦力は、史上最大のものとなり11隻に及ぶ。リトフキン氏は、アメリカによるMDシステムは、陸上であれ海上であれ、そのような核戦力を阻止することはできないだろうと指摘している。
「北氷海はロシアにとって最も都合の良い地域だ。というのも氷に閉ざされた海では、潜水艦を発見される可能性がどこよりも低いからだ。MDシステムがそれを阻止することはできないだろう。ロシアのミサイルおよび弾頭は超音速で飛行し、その弾道も予測できないため、専門家らは、それを阻止できるようなMDシステムは存在しないと見ている」
主任編集員は、このようにコメントしている。
コムソモーリスカヤプラヴダ紙のバラネツ軍事評論員は、大陸間弾道ミサイルを搭載した潜水艦の配備数が増加することはアメリカやイギリス、フランスといった潜在的な敵国にとって懸念材料となると指摘している。
「MDシステムは先ず第一に、陸上配備の弾道ミサイルを迎撃することを目的としている。アメリカがヨーロッパにおいてMDシステムを展開することは、ロシアにとっては深刻な問題と成り得るものだ」
軍事評論委員は、このようにコメントしている。
ロシア政府は2020年までの軍事発展に、20兆ルーブル約7000億ドルという多額の予算を割いている。その大半は戦略ミサイル軍、および戦略核戦力に投入される見通しだ。
1月24日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル