北朝鮮は中国の道を選ぶか

北朝鮮の新指導者、金正恩氏は国による経済の統制緩和に向けた改革を、実施する可能性について検討している。北朝鮮のヤン・ヒョンソプ最高人民会議常任副委員長が、金正日総書記の死去後、初めてとなる西側からのインタビューに応じた中で伝えた。

北朝鮮の高官であるヤン氏のこの発言は、もちろん真剣に受け取らなければならない。
ヤン氏によると北朝鮮の新指導者正恩氏は、外国の知識と経験を基盤にした経済の構築に尽力を集中している。
北朝鮮はスケールの大きな経済改革を実施した中国の経験を研究する意向。金正日総書記が昨年2011年に中国を訪問した際、中国の温家宝首相は北朝鮮政府が改革実施後の中国の発展レベルを高く評価し、その経験を自国民のために利用するよう希望を表した。中国政府は北朝鮮の経済改革に、北朝鮮情勢安定化の重要な要素があると考えている。

なおロシア科学アカデミー極東研究所のルザャニン副所長は、北朝鮮では高官の一新と共に、いわゆる中国バージョンでの改革が実現される可能性が高まるとの見解を表し、次のように語っている。
「いわゆる中国バージョンの改革は大規模な政治的変化を求めてはおらず、コリア的特質を持った社会主義精神に基づいて、主体思想のイデオロギーが今後発展する可能性を与えている。
北朝鮮が改革を始めたならば、中国からの支援は何倍も増加し、北朝鮮はそれによって自国の経済問題の一部を解決することができるだろう。
なお北朝鮮はそれに対して中国への忠誠を表し、中国の外交路線に、さらに厳格に従う必要がある」
副所長は、このようにコメントしている。

なおルザャニン副所長は、中国は次第に北朝鮮に対して核の傘と引き換えに、核プログラムの断念を求めるだろうとの見解を表している。
北朝鮮は現在、正恩氏を北朝鮮のリーダーとして確立する複雑な時期にある。いま重要なのは経済の崩壊の(※声が出いないので聴こえない)。経済の自由化に関するあらゆる行動は、北朝鮮国民のみならず、中国や韓国などの隣国でも肯定的に迎えられることだろう。改革は北朝鮮の新指導部が近代化と、グローバル化の世界戦略に加わる意向があることを示すシグナルとなる。

中国の大多数の専門家たちは、北朝鮮の混乱状態は誰にとっても無益だとの確信を表している。
中国人民大学国際関係学院の副院長は、中国は近いうちに北朝鮮情勢を変え、北朝鮮国民が精神的な価値のみならず、物質的価値をも評価するようになるために可能なことを全て行うと(※声が出いないので聴こえない)した。
副院長は、これは北朝鮮の安定を保証するとの確信を表している。ですが北朝鮮で小平のスローガン「金持ちになれ」が宣言され、北朝鮮国民が自ら稼ぎ始める時の到来がいつになるかは、現在のところ明らかではない。

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	文藝春秋

※相変わらず女性アナウンサーの声が小さく、電波状態の悪いときは尚更聴きにくい

1月21日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル