ロシアと韓国は戦略的パートナーとなりつつある。G20首脳会議を前にメド
ヴェージェフ大統領は10日から韓国を公式訪問する。
大統領は韓国の李明博大統領と会談し、G20サミットの主な議題に付いて意見を調整するほか、朝鮮半島における平和と安定の維持について話し合う。会談終了後には2国間協定が複数締結される予定だ。
ロシアと韓国は国交を樹立してからの20年で、協力関係を拡大し続けている。
1990年には10億ドルにも満たなかった貿易取引高も、2008年には180億ドルを上回った。世界経済危機により成長の勢いはやや弱まったものの、その時期は比較的短いものだった。
少なくともロシア経済に対する韓国の投資は、経済危機の影響をそれほど受けなかったと言えるだろう。
韓国最大手の自動車メーカー・現代は今年、サンクトペテルブルグ近郊に自動車工場を建設した。また大手製菓メーカー・ロッテもカルーガ州に工場を開設した。
韓国訪問を前にメドヴェージェフ大統領は韓国の企業家らに、シベリアおよび極東発展に向けた投資プログラムへの参加を呼びかけた。
これに関連して、ロシア外務省付属外交アカデミー東洋研究センター所長は、次のように語っている。
「韓国はこの地域発展プロジェクトの潜在的参加者の一国となっている。しかも経済危機の際に、輸出戦略に大きな打撃を受けた韓国側は、この投資に関心を示している。シベリアや極東の発展に向けたロシアの支援は、韓国産業の長期的発展の可能性を与えるものでもある」
所長はこのように述べている。
ロシアと韓国にとってもっとも期待できるのが、情報、宇宙開発、医療などのハイテク部門だ。燃料エネルギー、自動車製造、鉄道建設においても進展する可能性がある。
しかしいずれにしても北朝鮮との問題を解決することが必要不可欠となってくる。と言うのも北朝鮮を通過した幹線道路や、ガスパイプラインの建設が可能となるからだ。
これは最も複雑な問題の一つだ。所長は南北朝鮮関係には進展は見られるとはいえ、北朝鮮の核問題は解決されておらず、G20でも二者会談でもこの問題が取り上げられることはないだろうと指摘している。
「韓国政府指導部は、北朝鮮の核開発問題に付いて話し合うことをあまり好まず、自分たちの力で解決することを望んでいる。南北朝鮮が共に自制心を発揮していることは、それだけでも大きな成功だと言えるだろう。北朝鮮に圧力をかけても、何も良い結果はもたらされない。ロシアはこうした圧力をかけることに反対している」
ロシア外務省付属外交アカデミー東洋研究センター所長は、このように話している。
メドヴェージェフ大統領は韓国訪問の締めくくりとして、G20サミットに参加する。G20サミットでは通貨情勢、世界安全保障、貧困国への支援といった問題が取り上げられることになっている。
また韓国で大統領は中国の胡錦濤国家主席、イギリスのキャメロン首相それにオーストラリアのギラード首相との個別会談に臨む。
11月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
ヴェージェフ大統領は10日から韓国を公式訪問する。
大統領は韓国の李明博大統領と会談し、G20サミットの主な議題に付いて意見を調整するほか、朝鮮半島における平和と安定の維持について話し合う。会談終了後には2国間協定が複数締結される予定だ。
ロシアと韓国は国交を樹立してからの20年で、協力関係を拡大し続けている。
1990年には10億ドルにも満たなかった貿易取引高も、2008年には180億ドルを上回った。世界経済危機により成長の勢いはやや弱まったものの、その時期は比較的短いものだった。
少なくともロシア経済に対する韓国の投資は、経済危機の影響をそれほど受けなかったと言えるだろう。
韓国最大手の自動車メーカー・現代は今年、サンクトペテルブルグ近郊に自動車工場を建設した。また大手製菓メーカー・ロッテもカルーガ州に工場を開設した。
韓国訪問を前にメドヴェージェフ大統領は韓国の企業家らに、シベリアおよび極東発展に向けた投資プログラムへの参加を呼びかけた。
これに関連して、ロシア外務省付属外交アカデミー東洋研究センター所長は、次のように語っている。
「韓国はこの地域発展プロジェクトの潜在的参加者の一国となっている。しかも経済危機の際に、輸出戦略に大きな打撃を受けた韓国側は、この投資に関心を示している。シベリアや極東の発展に向けたロシアの支援は、韓国産業の長期的発展の可能性を与えるものでもある」
所長はこのように述べている。
ロシアと韓国にとってもっとも期待できるのが、情報、宇宙開発、医療などのハイテク部門だ。燃料エネルギー、自動車製造、鉄道建設においても進展する可能性がある。
しかしいずれにしても北朝鮮との問題を解決することが必要不可欠となってくる。と言うのも北朝鮮を通過した幹線道路や、ガスパイプラインの建設が可能となるからだ。
これは最も複雑な問題の一つだ。所長は南北朝鮮関係には進展は見られるとはいえ、北朝鮮の核問題は解決されておらず、G20でも二者会談でもこの問題が取り上げられることはないだろうと指摘している。
「韓国政府指導部は、北朝鮮の核開発問題に付いて話し合うことをあまり好まず、自分たちの力で解決することを望んでいる。南北朝鮮が共に自制心を発揮していることは、それだけでも大きな成功だと言えるだろう。北朝鮮に圧力をかけても、何も良い結果はもたらされない。ロシアはこうした圧力をかけることに反対している」
ロシア外務省付属外交アカデミー東洋研究センター所長は、このように話している。
メドヴェージェフ大統領は韓国訪問の締めくくりとして、G20サミットに参加する。G20サミットでは通貨情勢、世界安全保障、貧困国への支援といった問題が取り上げられることになっている。
また韓国で大統領は中国の胡錦濤国家主席、イギリスのキャメロン首相それにオーストラリアのギラード首相との個別会談に臨む。
現代韓国と女性 春木 育美新幹社 このアイテムの詳細を見る |
11月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル