Fish On The Boat

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『経済学はこう考える』

2009-12-08 15:43:51 | 読書。
読書。
『経済学はこう考える』 根井雅弘
を読んだ。

若い人むけの経済学入門書ということですが、
僕が読んだ感じだと、経済学部の2年生にあがる前に
読んでおくと面白いかもしれない本です。
経済概論とか、経済学思想史とかを学んで、ちょっと
経済学に対するひっかかりを持って読むと、
いろいろ頭にひっかかるんじゃないかなぁという印象。
アダム・スミスとかJ・S・ミルとかの名前も出てきますが、
懐かしかったですね。僕は経済学部でした。
大きな流れからいうと、マーシャルという学者と
ケインズという学者の二人とその後の現代に続く経済学について
知ることができます。

著者が、若い人向けとはいっても、難しいところは
難しいまま書いている、というようなことを序文で
述べていましたが、たしかに、数式とか、何度か
読まないと読解できない部分だとかがありましたね。
僕は数学的なものって敬遠して生きてきたところがあるので、
数式の部分はあんまり理解できなかったかなぁ。
とはいえ、面白いことは面白かったです。
このあいだ、「ケインズ経済学は」なんて書いたのも、
これを読んで知り直したからなんですよねー。
ちゃんと勉強していなかったから、再理解みたいな感じでも
ないといえば、ないんだけれど。

本書は「ちくまプリマー新書」ですが、120pちょっとと
ページ数が少ない本です。200pくらいあったら、
全部読むのに疲れてしまうでしょうが、このくらいの分量なら
読み終えることにストレスを感じませんね。

僕みたいに、30歳をこえて、経済学部にいながらあんまり
勉強してこなかったけど気になるんだよなぁ、という人には
おすすめです。

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