読書。
『殿様は「明治」をどう生きたのか』 河合敦
を読んだ。
幕末に藩主だった殿様たちは、
明治に新政府になって以降の時代、どう生きたのか。
江戸三百藩のなかから、14名の大名を選び、
その生涯について、各々十数ページで紹介する本です。
大政奉還、そして版籍奉還、最後に廃藩置県。
こうやって、幕藩体制が終わりを迎えます。
その激動の時代、単純なイメージでですが、
生活力がなさそうにも思える殿様たち。
しかし、そんなイメージとは違い、
その地位を活かして勉学に励んで見識を高め、
激流を懸命に泳ぐかのような生きざまをみせています。
松平春嶽、山内容堂など、
NHK大河ドラマ『龍馬伝』に出てきた大人物も収録されています。
本書ではちらっと脇役で出てくる程度でしたが、
勝海舟というひとは実におもしろそうですね。
そのうち、彼についての本を読んでみたくなりました。
それにしても、開国するやいなや洋行する殿様の多いこと。
本書で取り上げられているひとたちが、
特別そうだったこともあるのでしょうけれど、
それでも、鎖国から一転、開国して、
急に英語を勉強して、
一丁前にオックスフォード大学に通う人もいました。
昔のひとは、やることや娯楽の選択肢が今よりも少なかっただろうから、
そのぶん集中力が高かったのでしょうかね。
ここから、軍部が力をつけ、ゆくゆくは太平洋戦争に突入する運命ですから、
そのまばゆく華やかに感じる明治期の片隅に暗雲を感じさせるのですが、
でも、たぶん、すごいエネルギーの渦巻く時代だったのだろうなあ、と思いました。
『殿様は「明治」をどう生きたのか』 河合敦
を読んだ。
幕末に藩主だった殿様たちは、
明治に新政府になって以降の時代、どう生きたのか。
江戸三百藩のなかから、14名の大名を選び、
その生涯について、各々十数ページで紹介する本です。
大政奉還、そして版籍奉還、最後に廃藩置県。
こうやって、幕藩体制が終わりを迎えます。
その激動の時代、単純なイメージでですが、
生活力がなさそうにも思える殿様たち。
しかし、そんなイメージとは違い、
その地位を活かして勉学に励んで見識を高め、
激流を懸命に泳ぐかのような生きざまをみせています。
松平春嶽、山内容堂など、
NHK大河ドラマ『龍馬伝』に出てきた大人物も収録されています。
本書ではちらっと脇役で出てくる程度でしたが、
勝海舟というひとは実におもしろそうですね。
そのうち、彼についての本を読んでみたくなりました。
それにしても、開国するやいなや洋行する殿様の多いこと。
本書で取り上げられているひとたちが、
特別そうだったこともあるのでしょうけれど、
それでも、鎖国から一転、開国して、
急に英語を勉強して、
一丁前にオックスフォード大学に通う人もいました。
昔のひとは、やることや娯楽の選択肢が今よりも少なかっただろうから、
そのぶん集中力が高かったのでしょうかね。
ここから、軍部が力をつけ、ゆくゆくは太平洋戦争に突入する運命ですから、
そのまばゆく華やかに感じる明治期の片隅に暗雲を感じさせるのですが、
でも、たぶん、すごいエネルギーの渦巻く時代だったのだろうなあ、と思いました。