読書。
『O・ヘンリ短編集(二)』 O・ヘンリ 大久保康雄 訳
を読んだ。
子どものころに読んだ記憶のある『賢者の贈りもの』から始まる、
短編作家のレジェンド、O・ヘンリの作品集第二集です。
『賢者の贈りもの』は、年若く貧しい夫婦が、
お互いにクリスマス・プレゼントのために、
自分の大切なものを手放してプレゼントを買う話。
子どものころには、なんて悲しいんだろう、
どうにもやりきれない、と感じていたように思う。
いまはもうちょっと、苦味と、あたたかさまで感じてしまった。
そして、子どものときも、今も、この作品からは、
言葉にするまでもなく、まずその第一に、
美しさをずばっと感じています。
「第一集」にくらべて、
まあ、読んでいるときのこちら側のコンディションは
大いに関係あるでしょうけれども、
そういうのを抜きしていえば、
迫力とひきつける力の強い「第二集」と言えますかね。
読んでいて夢中になる感覚、
意識する前にぐっと取りこまれてしまう感覚、
そういうのが強く、この読書にはありました。
オチが読めるものも何作品かあることはあるのですが、
語り口が軽妙で、おもしろいんです。
もちろん、翻訳の妙でもあるのでしょう。
本作品で最後の短編である「運命の道」は、
これはこういう読み解き方でいいのかわかりませんが、
滑稽小説だよなと読んで、気にいってしまいました。
ずっと昔の小説でも、現代に通じるようなシニカルさです。
笑いととらえていいのか迷いますが、
これは笑いとしてはよく出来ているように思いましたよ。
最近のコントはTVでたまに見ると、
かなり食いついているような笑いだとして、
くつくつと笑っていますが、
この作品を現代のコントとしても、
まあ「古典的」とされるかもしれないですが、
それでも、安心して笑いながら、
その裏にある狂気みたいなものにも
腹をよじれさせるひとは多いのではないでしょうか。
ということで、第二集を読んで、
ますますO・ヘンリが好きになったのでした。
おもしろい。
『O・ヘンリ短編集(二)』 O・ヘンリ 大久保康雄 訳
を読んだ。
子どものころに読んだ記憶のある『賢者の贈りもの』から始まる、
短編作家のレジェンド、O・ヘンリの作品集第二集です。
『賢者の贈りもの』は、年若く貧しい夫婦が、
お互いにクリスマス・プレゼントのために、
自分の大切なものを手放してプレゼントを買う話。
子どものころには、なんて悲しいんだろう、
どうにもやりきれない、と感じていたように思う。
いまはもうちょっと、苦味と、あたたかさまで感じてしまった。
そして、子どものときも、今も、この作品からは、
言葉にするまでもなく、まずその第一に、
美しさをずばっと感じています。
「第一集」にくらべて、
まあ、読んでいるときのこちら側のコンディションは
大いに関係あるでしょうけれども、
そういうのを抜きしていえば、
迫力とひきつける力の強い「第二集」と言えますかね。
読んでいて夢中になる感覚、
意識する前にぐっと取りこまれてしまう感覚、
そういうのが強く、この読書にはありました。
オチが読めるものも何作品かあることはあるのですが、
語り口が軽妙で、おもしろいんです。
もちろん、翻訳の妙でもあるのでしょう。
本作品で最後の短編である「運命の道」は、
これはこういう読み解き方でいいのかわかりませんが、
滑稽小説だよなと読んで、気にいってしまいました。
ずっと昔の小説でも、現代に通じるようなシニカルさです。
笑いととらえていいのか迷いますが、
これは笑いとしてはよく出来ているように思いましたよ。
最近のコントはTVでたまに見ると、
かなり食いついているような笑いだとして、
くつくつと笑っていますが、
この作品を現代のコントとしても、
まあ「古典的」とされるかもしれないですが、
それでも、安心して笑いながら、
その裏にある狂気みたいなものにも
腹をよじれさせるひとは多いのではないでしょうか。
ということで、第二集を読んで、
ますますO・ヘンリが好きになったのでした。
おもしろい。