手にとってみて・・・!! 2002年01月27日 | 文学関係 文学史の勉強していると 近代に黄表紙という草双紙が出てきます。 草双紙とは江戸時代の通俗的な絵入りの読み物で、黄表紙は黄色い表紙で、草双紙の中でもわりと大人向きな洒落と、キレイな絵が特徴です。 文学史で覚えたら、大切な言葉だけとりあえず覚えるだけとなってしまいます。 しかし以前に授業で、この黄表紙を先生が持ってきてくれました。 そのイメージがとても強く、黄表紙というと、私の中では授業中にまわってきた、あの絵入りの本! とイメージがリアルに浮かび上がります。 それくらい実物に触れること、手にとってみることは大事だなと思うのです。 なんといっても忘れない・・・ 授業で見たときは、 なんだか古くて汚れた本だなぁ・・・ としか思わなかったのですが 今更になって、わざわざ授業中に黄表紙をまわしてくれた先生に感謝しています。 だから草双紙の中でも黄表紙は私の中で忘れない、もし忘れてもすぐに思い出せる領域にあるのです。 活字だけで覚える文学史と、手にとってみる文学史とでは ずいぶん違うんだなと。。 全部は手に取れないけれど、極限見て、触れて、そして感じていきたいと思います。