音読 2002年09月18日 | 大学院修士1年(通学) ちょっと現実逃避をして、一葉の作品 『十三夜』を読んでいました。 以前も読んだことがあるのですが、今回は音読をしました。 私の場合、もう主人公になりきって台詞を読むように読むので 自分で読んでいて、ドラマをやっているような気分になり 一葉作品にぐんぐん吸い込まれていきます。 小学館から出ている全集は、漢字が現代のものに直してあり、ルビも多いので音読にはぴったりです。 しかも会話にカギカッコがついているので嬉しい。 (引用には使うのは危険ですが・・・) この全集のまえがきに「ぜひとも音読をしてほしい」と書いてあるのですが、私も音読は強くオススメします。 それまでリズムなんてこだわらなかったのですが 音読をしてみると、一葉作品のリズムを実感できます。 雅俗の文章は読みにくいと言われますが そういった文が苦手な私でも 注を読まなくても内容が把握できます。 (『十三夜』などの会話文の多い作品は読みやすいです) 音読というのは意外と見過ごされがちですが 私はこれに着目したいなぁって思いました。 一葉以外の作品でも、音読をするととてもいい感じの作品があり、 他の作品にはそういったリズムをそんなに感じなかったのですが その作品は自然なリズムが作品の会話の中であり、興味を持ちました。 リズムは私の中のキーワードになるなと思いました。 こうやって何に興味があるのかなどが、院での勉強を通じて発見できると嬉しかったりします。 それが今後に生かせたらと思っています。 私にしかできない発表をしたいな。