昨日息子にハッとさせられるようなことを言われました。
そのときのことを、少しばかり綴ってみたいと思います。
ここ2週間ほど図書館で本を借りてこなかったからか、
子ども達は本に飢えている状態で
息子は「本借りてきた?」と何度も聞き
娘は「図書館行きたい!」と何度も言うので、
昨日やっと、子ども達が興味のありそうな本を図書館で借りてきました。
その借りてきた本の中に、息子がとても気に入った図鑑があったからか
「寝る前にその図鑑を一人で読むから、今日は寝る前の読み聞かせはなしでいい」
と言ってきたのです。
私は子どもが一人で図鑑を眺めることと、夜の親子の読み聞かせは異なると思い、
「図鑑は一人でも眺めることができるけれど、ウォートンの本(1)は自分では読めないでしょ?
もう図書館に返したいから、ウォートンの本を読もうよ」
と、以前から寝る前に読んでいる本の続きを読むことを息子にすすめました。
すると、息子はこんな発言を私にしてきました。
「ママ、本は楽しむものでしょ?」
と・・・・
この息子の発言に、私はハッとしました。
いつの間にか児童書を読み続ける習慣をつけたいという、私の思いが強くなり、
子どもが寝る前に読みたいと思っている本は
読み聞かせに適した本でないとダメだと、勝手に決めつけてしまっていたのです。
寝る前の読み聞かせも好きだけれど、
今どうしても一人で読みたい(眺めたい)本があるなら、
そちらを優先することはおかしいことでもなんでもありません。
寝る前の楽しい時間に、好きな本を読むことは自然なことです。
「今日はこの本」などと決まっていたら、学校の授業のように思えるでしょう。
せっかく「本が好き」「本を信頼している」気持ちが育っている息子に、
読む本を強制してしまったら、読書は楽しむものでなく、義務になってしまい、
本に嫌気がさしてくることになりかねません。
あの発言はまずかったと、息子が寝た後に反省しました。
昨日は息子が夜早く寝たので、早起きしたときに、気になる本がすぐ手にとれるよう、
図書館で借りた本を、面出しできる絵本ラックに並べておいてから寝ました。
「そうだよ。本は楽しむものでいいんだよ」
と心の中で息子に囁きながら・・・
翌朝、絵本ラックの絵本を出した跡があったので、
朝早くから気になる絵本を手に取って読んでいたことがわかったので、
昨日読めなかった分、朝読んでいることがわかりホッとしました。
学校の勉強などで、疲れ気味な子供が、
好きな本を読むこと(眺めること)を楽しんでいる姿は、
心を調整しているようにもとれます。
読む本が自由だから、読書が楽しいのかもしれません。
確かに、私もその日の気分で読む本が変わるのですが、
その本を「今日はこれを読んだら?」と言われたら嫌な気持ちになるでしょう。
「今はそういう気分じゃないの!」
と・・・
寝る前の絵本タイムは、必ずしも親が読まなくてもいい。
子どもが読んでというなら応え、一人で読みたいならそれもありだと、思うことにしました。
本は楽しむもの
本に対する考え方は人それぞれだと思いますが、
私は楽しむものに一票入れたいと思います。
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【注】
(1)ここ数日息子が寝る前に読んでいる児童書。『火曜日のごちそうなヒキガエル』のシリーズ本。
ラッセル・E・エリクソン 作/ ローレンス・ディ・フィオリ 絵 佐藤涼子 訳 『ウォートンのとんだクリスマス・イブ』 評論社、2008年。
【今日(昨日)読んだ絵本】
★ 新井洋行・鈴木のりたけ・高畠那生・よしながこうたく 作 『おえかきしりとり』 講談社、2014年7月
「しりとりの絵本。奇抜でユニークな絵が多いので小学生の男の子向け?娘にリクエストされたが、娘には難しい言葉が多かった。」(164/200 絵本)