まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

シルバー民主主義って

2015年06月09日 | 日記

年金支給額の引き下げを憲法違反とする集団訴訟が全国で始まっているようです。
いろいろな利害関係の中で、声をあげて議論することは悪い事ではないと思うのですが、この内容を書いてあった記事の中で、『シルバー民主主義』という言葉があり、気になりました。

私もその入口に立っている一人ですが、今、急速に少子高齢化が進んでいます。
その中で、自分たちの利益追求に走るシルバー集団が、高い投票率を武器として大きな政治力をもつことをいうようです。

議論したり、喧嘩したりは大いにいいとは思うのですが、自分(たち)の利益を通すためのに、結託して多数によるのは、多数決は民主主義の原点だとはいうものの、どうも個人的には好きになれません。

年金をはじめとする社会保障制度に矛盾は感じます。
40年間真面目に年金を積んでも、月額6.5万円。行けるところまで働き続けなければならない現実。
一方で、無年金で生保を受ければ国民年金満額以上の給付がある。他人と自分を比べ、納得できない人も多いと思います。

生活の柱としては少ない年金ですが、毎月1.5万円を40年間積み立てて、原資は720万円。65歳から平均20年間受給するとして1560万円。
投資等でこの程度は・・・、という方も今はたくさんいらっしゃるのかもしれませんが、60年間にわたり、国が担保してくれるこんな金融商品は他にはありません。

支給額にばかり目を向けるのではなく、その中身を見てみると、大ざっぱにいって、半分は税金で、子供や孫の世代が働いた中から支払ってくれているものです。極端な権利主張は、次の世代を苦しめることにしかならないと思うんです。

自分も働いてそうしてきた、という気持ちは誰もあると思いますが、もうその時代は過ぎた時間です。当時とこれからは違う。
これからは、まだまだ少子高齢化の活力の少ない社会です。

『シルバー民主主義』をやるのなら、年金の引上げではなく、元気ならいつまでも働ける社会作りに団結して欲しいですね。

それは、定年延長とか、再雇用制度の整備だけではないような気がします。
行政がやっている雑用的現業(草刈り・清掃とか簡単な工事、地域巡回など)の開放、農業分野での個人や零細農家でも収入が得られる仕組み作り、シルバー人材が適度に働ける場所をたくさん作って、働く(というか、目的を持って生きる)のがいいんじゃないかな。
社会に居場所があれば、認知症だってきっと減ってくると思います。

老後が心配だといって、老後資金をいくら溜めこんでも、60定年・65歳再雇用満了、年金満額受給っていったって、蓄えや年金収入があっても、寝て暮らすわけにはいかない。
本当に寝て暮らす人は『まんころ』で、ポックリです。
そうでない人は、資金不足を補いながらの収入は必要で、どちらにしても、年老いた今を元気に生きて行く場所がなくちゃ、たぶん困る。

早期退職して、ゆるく働いている毎日は、俺、将来、金足りるのかな?! 今回の法事は想定外の出費だったなぁなどと皮算用することも含め、かなり楽しいです。

事務仕事を離れ、体力も少し戻ってきて、あと数年してカミさんが定年をむかえたら、もっとバイトを増やして、今度はこっちが国保税くらい払ってやりたいなと思ったりしています。(二人で家に居てもうちの場合、いいことないので(^◇^))

そうそう、『シルバー民主主義』なんて言葉が出てくると、バランス的にも、18歳の参政権はやっぱり必要ですね。

 

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