まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

房総駅間ひとりウォーク(JR安房鴨川駅~JR太海(ふとみ)駅 営業キロ3.4Km)  

2015年06月23日 | 房総駅間ひとりウォーク

今回から房総駅間ひとりウォークは、JR内房線沿線に入り、終点の安房鴨川駅から房総半島を時計回りに、8ヵ月かけて、営業キロ119Km余り先の蘇我駅を目指します。

今月は、6月10日に、JR内房線の終点、安房鴨川駅から南三原(みなみはら)駅まで、四駅、営業キロで17.2キロを歩きました。

鴨川市内の魚見塚展望台からの眺めがなかなかいいとの事なので、まずそこをめざしてスタートです。
安房鴨川駅を出て、JR太海(ふとみ)駅方面へ右折すると、前方の山のてっぺんに銅像のようなものが遠望できました。たぶん、そこかな?と目標をつけて、ぶらぶら歩きを開始。

 

しばらく歩くと、鴨川市貝渚(かいすか)地区に入り、『しんかもがわばし』という橋を渡りました。たぶん、この川が鴨川市の名前の由来になったという賀茂川なのだと思います。京の賀茂川に似ていることから付けられた名前だとか。

 

詳しいコースを決めていないぶらぶら歩きだったのですが、鴨川市の整備した『魚見塚・一戦場遊歩道』というコースに乗ったようです。
コース入口の八雲神社の鳥居をくぐり振り向くと、太平洋が広がっていました。海辺の街らしい風景です。遊歩道はこの神社の裏手から、浅間神社、魚見塚展望台(一戦場公園)、鴨川松島、太海へと続いていました。

八雲神社の裏手から、浅間神社への道標はあったのですが、これがどうもどっちを向いているのか微妙で、今一つ分かりづらく、スタートから右往左往。
ご夫婦で畑を楽しんでいる方がいたので、展望台へいきたいんですがと尋ねてみたら、ああ、こっちからでも、あっちからでもいけるよ、浅間神社の方から行くと山道でけっこうキツイかもねと、親切に教えてくれました。

キツイと忠告を頂いたのですが、まだ元気もあったので、コース通りの浅間神社コースに進むと、いや、いや、ほんと山道。キツイ!

 

山(参)道を上がっていくと、こんな鳥居がありました。

 

たくさんの石碑があり、いくつもあり、

 

こんな文様がそこここに。
なんて読むんだろ、なに、これ?
江戸、下総、上総の文字も見えます。
自分の中では、60年近く生きて来て初めて見た世紀の大発見です(笑)

帰宅後調べてみたら、浅間神社というのは、富士山を信仰する神社のようで、この文様は『やまつつみ』と読み、安房エリアで広く信仰されている富士講のマーク(今で言えばツアーのガイドさんが持っている旗のマークみたいなもの?)なのだそうです。
講祖は、江戸時代の中頃の修山禅行(包市郎兵衛)という人で、その弟子に上総国君塚(市原市)の正行真鏡という人がいて、南房総に広めたのだとか。(「たてやまフィールドミュージアムNo.12 富士をめざした安房の人たち」(http://enjoy-history.boso.net/)に詳しい記事がありますので、関心のある方はどうぞ)
家の近所にも浅間神社というのがありますが、浅間神社の由来も初めて知りました。

私の住んでいる周辺には、昔から出羽三山信仰というのがあります。北総や東京の方へいくと丹沢の大山講というのもありますね。
落語に『大山詣り』なんてのもありますが、一生懸命働いて稼いだお金で、ご近所集まって講を組んで、何年かに一度ワイワイ旅をする。まあ、当時のお山信仰は、信心がてらの慰安・ご褒美旅行みたいなものだったのかもれません。
奉納されていた石碑は、お山に何度もいけるほど頑張って働き生活にも余裕がある、家族や地域の人もみな大過なく元気だ、そんな感謝の気持ちと自分たちをを讃える顕彰碑なのかもしれませんね。
勉強になりました。

 

浅間神社の社に着きました。
社の右脇に遊歩道が伸びており、尾根伝いに歩くと魚見塚展望台「誓いの丘」に立つ女神像「暁風」の下に出ました。

 

女神像の前で、恋人同士が誓いをし、その証として鍵をかけると幸せが未来へ続くのだそうで、たくさんの鍵がかかっていました。
40年前なら胸ときめいた風景ですが、今となっては鍵をかけられるのはごめんです。お互いに元気で留守がいい。元気があって、怖いもの知らずで、これからの未来ににワクワクした時間は、もう遠く過ぎ去ってしまいました(笑)

 展望台からの眺めは評判通りなかなかでした。

 

鴨川松島方面。

 

中世から軍馬の牧場があり、江戸八代将軍吉宗さんの時代には酪農が取り入れられ日本酪農発祥の地として知られる嶺岡山系方面。

 

賀茂川と鴨川市内。

 

魚見塚展望台を下って来ると、展望台からみた鴨川松島付近に出ました。
本家宮城県の松島は、広い駐車場もあり、おみやげ屋さんや食べ物屋さんがたくさんあったように思いますが、鴨川松島は道路沿いから、ちょっとだけよの世界。でも雰囲気はありますね。

 

県道247号を歩いていて歩道のないトンネルを迂回しようと海側の道に入ったところ、施設の裏口から千葉県立鴨川青年の家の構内に入ってしまいました。
偶然ですが、青年の家出入り口付近で県の天然記念物になっている鴨川枕状溶岩を見ることができました。太平洋の海底火山から噴出したものが、太平洋プレートに乗って房総半島まで移動してきたものだとか。
最近地震や火山噴火が続いていますが、目の前の溶岩を見て、房総沖の大きな地震というのも、他所事ではないなぁと実感できました。

 

曽呂川にかかる外房線の単線鉄橋。
この川の上流に、まだ訪ねたことはないのですが、千葉県でも最古級の曽呂温泉があります。ほんとうに田舎の小さな温泉らしいですが、いつか訪ねてみたいところです。

 

12時半過ぎ、鴨川市の整備した『魚見塚・一戦場遊歩道』に沿って、JR太海駅へ到着。
この駅の乗車人員は、関東のJR駅の中で最も少ないらしいですが、のんびり感満々で、駅前のベンチを借りておにぎりをパクつき、休憩させてもらいました。
『裸の大将放浪記』の世界です(笑)

安房鴨川駅~太海(ふとみ)駅 営業キロ3.4Km)    2015年6月10日
実際に歩いた歩数 9,599歩(6.8Km)

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コメント
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