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“新商品 続々開発”“一点集中”でロングセラーを守る

2017-09-02 06:00:00 | 経済フロントライン

8月5日 経済フロントライン


駄菓子の定番「ベビースターラーメン」。
発売開始から58年になるロングセラー商品である。
製造しているのは三重県津市にある社員380人の会社。
チキン味のオリジナル商品以外にも次々と種類を増やすことで売り上げを伸ばしてきた。
カルボナーラ味
宇治抹茶ロールケーキ味など
さまざまな味。
丸く固めたものなど
これまで開発した商品は約4,000種類にのぼる。
(おやつカンパニー 開発本部 開発課 安澤元博さん)
「やはりお菓子なので楽しいとか遊べるとか
 そういった意味でも商品の展開を広げていった。」
この会社が多くの種類を出すようになったのは約30年前のこと。
販売の中心はかつての駄菓子屋からコンビニへと変わっていた。
競争の激しいコンビニで定番の商品にいかにして注目してもらうか。
そこで考えたのが定番商品のすぐ横に話題性のある新商品を出すことだった。
飽きられないようにと
今では1か月に1回のハイペースで入れ替えている。
新商品に注目が集まることで定番の売れ行きも好調だという。
この戦略を実現させるために開発担当者は1つでも多くのアイデアを求められてきた。
10月の発売に向けていま開発を進めているのは
“甘辛しょうゆだれチキン味”の商品である。
(おやつカンパニー 開発本部 開発課 安澤元博さん)
「スーパーやコンビニに行ったときに客の会話をちょっと聞いたりして
 “こういう商品あったらいいよね”とか
 “お父さんに買っていこうね”とか
 そういった会話がヒントになったりする。」
そして試食会の日。
「あと少し甘味を調整してもらえればいいかな。」
ブランドを守るために短いサイクルで新商品を投入する。
開発者たちの努力が続く。
(おやつカンパニー 開発・マーケティング本部 本部長 稲垣庄平さん)
「バリエーション化については走りながら考える。
 今の時流
 流れというのを考えながらリアルタイムにやっていかないと
 タイムリーに商品が市場に出ていくということができない。」
1つのポイントに徹底的にこだわることでロングセラー商品になっているものもある。
16年連続で売り上げを伸ばし続けている「チョコモナカジャンボ」である。
こだわってきたのはモナカの皮のパリパリ感である。
専門の研究員が毎日表面を削り取って測るのは皮の水分量である。
最適なパリパリ感が実現できているか厳しくチェックする。
パリパリ感を左右するのは裏側に塗られたチョコレート。
チョコレートが幕となりアイスの水分が皮に伝わるのを防いでいる。
重要なのはチョコレートの粘り気。
粘り気が弱いとチョコレートの幕が薄くなりアイスの水分が伝わってしまう。
粘り気が強いとムラができやはり隙間から水分が伝わってしまう。
ベストの粘り気を模索する必要があるのである。
さらにこのメーカーではアイス業界で初めてというある概念を取り入れた。
鮮度である。
日にちが経つと皮が水分を吸収するため
製造から原則5日以内で出荷するよう決めたのである。
さらに店が在庫を抱えることでパリパリ感が失われないようにと
営業では過剰な納品はしないと定めている。
(森永製菓 マーケティング本部 冷菓マーケティング部 山田美希さん)
「ブランドの一番の価値は何かをとらえて進化させていく。
 お客様は気づいていないけどどんどん良くなっているというのがポイント。」




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