8月30日 国際報道2017
“アジアのシリコンバレー”と呼ばれる中国深圳で開かれた大会。
参加したのは各地の予選を勝ち抜いた大学32チームである。
(参加者)
「何度も徹夜して準備してきました。」
中国ではロボット産業が急成長。
ドローンで世界シェア7割を占める企業も誕生している。
一方で高度な技術を持ったエンジニアは不足し
育成が急務となっている。
試合で学生が使うのは自らが設計した5種類のロボット。
取り付けたカメラの映像を頼りに相手チームを攻撃する。
球を打ち
相手のポイントがなくなれば勝ちである。
求められるのは今後のロボット開発に欠かせない実用的な能力である。
ドローンは数メートル以上離れた相手のロボットの上空まで飛行し球を投下。
正確な飛行技術が必要である。
地上のロボットは箱をつかんで台の上にのせる細かい運搬技術を競う。
さらに戦車のようなロボットも。
人工知能を搭載し数字の順に球を当てる高度なプログラミングが求められる。
優勝した学生は賞金として日本円にして330万円を獲得。
大会からは大手ロボット企業で活躍するエンジニアが生まれている。
(優勝したチームの学生)
「コンテストで実際に戦ってみて
ロボットを安定して運用する重要性を学ぶことができました。」
(主催したドローンメーカー 徐華濱副総裁)
「産業が発展していくなかで
新たな技術を開発し実用化する必要がある。
テクノロジーを学ぶ学生たちが力を発揮できる舞台を提供していきたい。」
中国各地で繰り広げられる白熱した戦い。
技術者育成の取り組みが熱を帯びている。