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韓国で愛犬ブーム “柴犬”人気広がる

2017-09-22 06:00:00 | 報道/ニュース

8月31日 キャッチ!


{シバナラ」という柴犬愛好家たちの集まり。
5年前に作られ
今ではメンバーが2万5千人いる。
「ナラ」は韓国語で「国」の意味。
つまり「柴犬の国」というわけで柴犬に対する強い思いがうかがえる。
柴犬はここ1年ほどで急激に韓国で人気が高まった。
きっかけはSNS。
柴犬を特集した日本のテレビ番組などの映像がアップされ
みるみる広がった。
韓国で飼われている柴犬は3年前は約1,300匹だったのが
現在は2倍以上の約3,000匹まで増えた。
(「シバナラ」メンバー)
「とにかく可愛いんです。
 忠誠心や自立心も強く
 普通の犬とは違うんですよ。」
「散歩をしているとまわりの人が集まって可愛がってくれます。」
韓国で柴犬が人気となっている理由は都会の住宅事情もあるようだ。
もともと韓国では犬を飼うときは珍島犬(チンドケン)という朝鮮半島原産の犬が一般的で
不審者を威嚇する番犬としても飼われてきた。
ところが体と吠える声の大きさが現代の住宅事情にマッチしなくなってきたのである。
ソウルを筆頭に都市部への人口集中が進んでいるため
庭のないアパートに住む人が圧倒的に多くなっている。
珍島犬の大きな鳴き声は近隣に大きな迷惑となる。
そこで珍島犬とうりふたつな柴犬に注目が集まった。
珍島犬より一回り小さく性格もおとなしめだとして
アパートで飼う人にはぴったりという評判が広がったのである。
(「シバナラ」代表 チェ・イファンさん)
「柴犬は珍島犬と同じ“シュピッツ北方犬”という系統なんです。
 ですから珍島犬ととても良く似ている。
 街なかでは『それ珍島犬の赤ちゃんですよね』と勘違いする人も少なくない。」
ここ数年「シバナラ」のメンバーはその数を急速に増やしている。
しかしほとんどの人は柴犬を飼うのは初めて。
それだけに飼い主同士でこうして定期的に集まり
エサや散歩の仕方などについて情報交換するのが大事だという。
「シバナラ」のメンバーの1人で韓国南部出身のキム・デウォンさん。
子どもの頃はやはり実家の庭で珍島犬を飼っていたと言う。
しかし就職活動のためソウルに上京しひとりでアパート暮らしを始めると
普段の生活にもの足りなさを感じ始めた。
そんなデウォンさんの頭の中をよぎったのは
実家で珍島犬と暮らしていた楽しい思い出である。
今は兄と一緒に暮らすデウォンさん。
アパートで飼いやすい犬を調べたところ柴犬のことを知った。
柴犬がkぢたことで2人の生活に潤いができたという。
(「シバナラ」メンバー キム・デウォンさん)
「ソウルに上京した時には本当にさみしかった。
 そのあと兄が来てくれて
 またこのコたちと暮らすことで安心しました。
 このコたちは僕にとってかけがえのない家族のような存在なんです。」
名前は「錦」と「カナ姫」。
故郷である日本の名前をつけてあげたかったと言う。
日本原産の純粋な柴犬であるという点も誇りである。
(「シバナラ」メンバー キム・デウォンさん)
「僕が柴犬を飼っているということを知って
 家に遊びに来る友だちもいるし
 散歩に出ると知らない人が
 柴犬の性格やどれぐらいの値段で買えるのか聞いてくる人もいる。」
(「シバナラ」代表 チェ・イファンさん)
「いったん柴犬の魅力にハマってしまうと他の種類の犬は目に入らなくなるんです。」
核家族から生み出した韓国の柴犬ブームはまだまだ続きそうである。




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