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日本の“健康ビジネス”をドバイへ

2017-09-03 06:00:00 | 報道/ニュース

8月16日 おはよう日本


中東最大の金融都市ドバイ。
オイルマネーの強大な力によって急速な経済成長を遂げ
人々の暮らしは豊かになった。
一方で欧米型の食生活が定着し生活習慣が変わったことで深刻な健康問題が起きている。
「この国では大多数が肥満。
 美味しいディナーのときなどコントロールできない。」
WHO世界保健機関によると
国民の約3分の1が肥満。
糖尿病の患者は約20%にのぼる。
いまドバイのヘルスケア市場に商機を見出した中小企業が続々と参入を始めている。
京都にある健康食品を販売する会社。
糖質の低い大豆を原料とした商品を大手企業や通販サイトで個人に販売している。
普段の食事を変えずにカロリーを減らせると
ドバイに売り込もうとしている。
(食品販売会社社長 市川吉徳さん)
「日本からこういう健康食材があると提案するのはとても有意義なこと。
 説得力がある。」
この会社では
極力カロリーを抑えるため
糖質を含むつなぎを使わずに大豆だけで食品を作る技術を3年かけて開発した。
“大豆のヒレ肉”の場合
一般的な牛ヒレ肉に比べて糖質が低くカロリーは半分以下である。
さらに見た目や食感も近づけようと日々改良を重ねている。
「粒子の大きさによって舌触りも風味も違う。」
いまこの会社ではドバイの営業マンと契約し連日商談を重ねている。
この日はドバイで急成長する薬局の運営会社と商談。
食材を置き換えるだけの手軽さを売り込む。
「食事を楽しみながら健康を維持できる。」
(購買部部長)
「この商品は前例がないことに満足している。
 似た商品はない。」
健康食品ブームのいま
独占的に取引したいと話を持ち掛けられた。
(食品販売会社社長 市川吉徳さん)
「こういう大豆食品が望まれているのは間違いないと思う。
 粘り強く取り組んでいけば絶対に広まっていくんじゃないか。」
女性ならではの健康の悩みに着目し進出した企業もある。
化粧品の製造と販売をしている会社である。
日本の大手通販サイトで人気となったメイク落としを売り込んでいる。
ドバイでは女性は宗教上の理由から肌や紙を覆う分
メイクに力を入れている。
しかしメイクがうまく落とせず肌荒れや黒ずみなどのトラブルを抱えていた。
(化粧品メーカー社長 春日郁代さん)
「メイク落としって実はあまりお店に売っていない。
 伸びるマーケット。
 他の企業の商品がないから。」
この会社では販売員を置くなどして売り上げの拡大を目指している。
客の目を引くためにパッケージを工夫した。
日本に対する信頼が厚いと考え日本製を強調している。
さらにドバイを拠点に世界への展開も進めている。
ドバイは“ヨーロッパやアフリカの玄関口”とも言われ
世界中からバイヤーが集まり見本市が数多く行われている。
今年5月にはドバイで行われた化粧品の展示会に参加した。
中東諸国を中心に世界各国の商社などと商談を行い
8月にもインドへ進出することが決まっている。
(化粧品メーカー社長 春日郁代さん)
「ドバイから発信して
 中東 アフリカへ広めていくことが目標。
 目指せジャパニーズ ヘルス&ビューティー トゥーザワールド。」
自社の強みを生かしいち早く海外に飛び出す中小企業。
日本ブランドの追い風を受け
新たな市場の開拓を目指す。




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