9月2日 おはよう日本
中国南部の大都市 広州。
町のシンボル広州タワーの下にできた一風変わったコンビニ。
いまこの無人のコンビニが人気を集めている。
パネルに表示された商品を選びスマートフォンで読み込むだけで購入することができる。
商品を機械が自動で温め店内で食べることもできる。
スマホで支払いが完了するとあっという間に商品が提供される。
さらに食事が終わるとテーブルの掃除も全自動である。
物珍しさと便利さが受けて人気を集めている。
(客)
「未来はこういう買い物の仕方が広がるでしょう。」
中国の都市部で今年に入って出店が相次ぐ無人コンビニ。
今ではベンチャーを中心に10数社が参入し
全体の売り上げは今年日本円で6,500億円
2020年には10倍以上に成長すると予想されている。
(CM)
「あなたが今まで訪れたカフェで一番賢いお店です。」
最新技術を駆使した店も登場。
顔認証を利用し支払いはもちろん1人1人の待ち時間まで一括管理している。
3番 待ち時間2分
9番 待ち時間6分
無人コンビニが広がる背景には経済成長にともなう人件費や店舗の賃料の上昇がある。
都市部の民間企業の人件費は5年で1,7倍に。
人件費の削減が見込め
狭い面積でも運営できる無人コンビニに期待が高まっている。
無人コンビニにビジネスチャンスを見出す若者もいる。
王牧牧さんは仲間と起業し
今年6月に初めての店を出した。
(無人コンビニ経営者 王牧牧さん)
「無人コンビニの潜在能力は非常に大きいです。
新しい技術で人々の生活に変化をもたらしたいです。」
王さんの店の売りは会計が簡単なこと。
客はまず入り口にスマホをかざして入店。
店内の商品にはタグが付いている。
買いたい商品をもって支払いスペースに立つとタグの情報が自動で読み取られる。
スマホで支払いが完了すればドアが開く仕組みである。
(客)
「すごく斬新です。
試しに来てみたのですが会計が早くていいですね。」
しかし1号店ゆえの課題も浮き彫りに。
「あれ?反応しない。
なんでだろう。」
スマホが反応しないためドアが開かず客が店から出られなくなてしまった。
さらに自慢のシステム自体にも問題が発生。
「後ろに人が立つとその人の分も計算されてしまいます。」
後ろの客との距離が近いとその人の商品まで読み取られてしまうことがわかった。
王さんはさっそく同僚たちと解決策を話し合う。
「支払いスペースが問題ね。」
「外に移せば広くなるし
支払いスペースと区別できるわ。」
改良を重ねる王さん。
シェアをめぐる競争がし烈さを増すなか
新たな店を開く準備を急いだ。
目標は3か月で100店舗の全国展開である。
そして9月1日
待ちに待った2号店がオープンした。
課題だった支払いスペースも完成。
今後は出られない時などのため緊急ボタンも設置する予定である。
(無人コンビニ経営者 王牧牧さん)
「やっと開店できてうれしいです。
多くの都市で無人コンビニが見られる日が来ると信じています。」