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米 揺れるアメリカ 不法移民 どう向き合うか

2018-07-15 07:00:00 | 報道/ニュース

6月23日 おはよう日本


アメリカ国内にいるとみられる不法移民は1,100万人。
こうした人たちとどう向き合うべきか。
アメリカ西部のカリフォルニア州では市民レベルにとどまらず
自治体が連邦政府の移民政策への賛否を表明するなど溝が深まっている。

カリフォルニア州ではトランプ政権の移民政策を批判するデモが相次いでいる。
アメリカの不法移民の4分の1が暮らすとみられるカリフォルニア州。
1月には“連邦政府の不法移民取締りには協力しない”という州独自の法律が施行されるなど
トランプ政権とは一線を画している。
トランプ批判の急先鋒に立つのがオークランドのリビー・シャーフ市長である。
(オークランド リビー・シャーフ市長)
「大切なのはオークランドに多くの移民が住んでいるということ。
 町の多様性を誇りに思っている。」
今年2月シャーフ市長は自らツイッターに投稿。
不法移民に対し
連邦政府の取締り情報を事前に流したのである。
移民当局がオークランドを狙っている
24時間以内に連邦政府が行動を開始する
連邦政府は1,000人以上の拘束を想定していたが
実際に拘束されたのは約200人だった。
(オークランド リビー・シャーフ市長)
「住民の意向を尊重して起ち上がったことを後悔していない。
 誰もが歓迎され尊重される町であることに誇りを持っている。」
不法移民に寛容な州や町は「聖域都市」などと呼ばれている。
ロサンゼルスやニューヨークをはじめ少なくとも170にのぼる。
聖域都市では不法入国だけを理由に地元警察に逮捕されることはない。
強制送還もされない。
一方カリフォルニア州の中では
聖域都市であることに疑問を抱く自治体も出てきている。
この日 ロスアラミトス市の議会では住民にヒアリングが行われた。
(住民)
「これは安全にかかわる問題です。」
「われわれには守るべき国がある。」
州の政策は移民に寛容すぎるという意見が相次いだ。
(ロスアラミトス市長)
「この法案の承認の動議を提出します。」
そして議会では
“今後は連邦政府が行う移民取締りに協力する”という法案が採決にかけられた。
法案は可決。
カリフォルニア州で初めて聖域都市からの離脱を決めた。
(ロスアラミトス トロイ・エドガー市長)
「私たちは“移民に反対”というわけではない。
 町の秩序を守ろうとしているだけだ。」
この町の決断がきっかけとなり
聖域都市を離脱しようとする動きは周辺の自治体にも広がり始めている。
不法移民は厳しく取り締まるべきか。
それとも肝要であるべきか。
トランプ大統領の移民政策の是非をめぐる全米を巻き込んだ論争が続く。


 

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