6月27日 国際報道2018
この春 大阪にオープンしたロシア企業のショールーム。
作ったのはロシア極東のサハリンで窓を製造する会社である。
従業員200人足らずの中小企業が通貨安をを背景に日本市場への進出を図っている。
これまで日本にほとんど進出してこなかったロシアの製造業。
その技術も売りにしている。
(エンジニア)
「この金属の補強材により窓は完全に密閉されます。」
ドイツのメーカーから導入した窓を密閉する技術は
一般的な窓に比べ伝わる熱は半分以下に抑えられるという。
サッシの中に入れる金属の棒も断熱性を高める。
会社のあるサハリンは冬の気温が氷点下30度以下になるため
断熱性の高い窓は欠かせない。
そのサハリンでこの会社の窓は約70%のシェアを占めている。
(利用者)
「この冬は寒さを感じず
家の中では裸でいられるくらいでした。」
カールヴィ社社長は
サハリン製の窓は日本でも夏の暑さから部屋を守りエアコンの節約につながると
日本市場への進出に自信を示した。
(社長)
「日本の窓はエネルギーを無駄にしてしまっている。
近い将来この状況が変わると考え進出を決めたのです。」
3月に社長は省エネ技術のコンサルタント会社を訪ねた。
日本政府が2020年までに新築建築物などで省エネ建材の使用を義務付ける方針を打ち出すなか
極寒のサハリンで培われた断熱性に優れた窓が注目された。
(省エネ関連企業 担当者)
「寒い地域で培った技術などを弊社でも生かしていきたい。」
販路拡大に手ごたえをつかんだ社長。
日ロ両国の交流にもつなげたいと意気込んでいる。
(カールヴィ社社長)
「私たちの製品は日本の省エネの発展に貢献できる。
隣国同士 もっと交流することで
お互いの文化を豊かにできると信じている。」