7月7日 おはよう日本
日本を代表する観光スポット 東京スカイツリー。
オープンの前から外国人観光客が並んでいる。
外国人に早朝に来た理由を尋ねると
「混雑や行列を避けられるから
早朝から動いた方がいい。」
日本を訪れる外国人旅行者は去年は2,869万人で過去最多を更新した。
こうしたなか観光庁は新たなニーズを探ろうと
外国人観光客を対象にしたアンケート調査を行った。
その結果浮かび上がったのが“早朝観光”のニーズである。
早朝や夜間に観光する場所やイベントがあれば
“行ってみたい”
“内容次第では行ってみたい”
と答えた人が85%にのぼった。
“東京の築地市場のように朝に見学できる場所があるといい”など
早朝の観光場所を求める声が多かったと言う。
この早朝観光にいち早く取り組んでいるところがある。
京都市である。
混雑を避けてゆっくり観光してもらおうと
観光協会やホテルなどが協力し
早朝の街なかをめぐるツアーを行なっている。
この日 朝一番からのツアーには外国人5人が参加し
伝統的な町屋を散策したり
伝統工芸の工房を見学したりした。
(外国人観光客)
「朝早い方が効率的に過ごせるし
暑くなる前に動けていい。」
外国人には好評な早朝観光だが課題もある。
受け入れ側の態勢である。
観光庁が600余りの施設に尋ねたところ
76%が“従業員のやりくりが難しい”といった理由で
“早朝や夜間の営業を考えていない”などと答えた。
観光庁は外国人観光客のニーズに応え
早朝観光の受け皿を増やすため
営業時間を早めることなどを施設に働きかけていきたいとしている。