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子育てに悩む親たちへ 心に響くメッセージ

2018-07-20 07:00:00 | 報道/ニュース

6月28日 おはよう日本


去年6月28日に
数多くの育児書を書いたことで知られる
児童精神科医の佐々木正美さんが81歳で亡くなった。
子育ての悩みを解決するいちばんいい方法は
子どもを変えようとしないことです
「子どもが望むような親」に自分自身がなるといいのです
佐々木さんの著書は
子育てが思うようにいかないと悩む親たちの間で
主に口コミで広がって
大きな支えになっている。

6月 東京世田谷区にある書店で佐々木正美さんの本を特集するフェアが始まった。
シリーズ累計80万部を超えるロングセラーや
今月発売されたばかりの新刊もある。
佐々木さんのメッセージを見つめ直してほしいと企画された。
(来店者)
「自分の子育てのしかたが間違っている気がしてしまうことはたくさんなる。
 こういった本を読むことで見つめ直すことができる。」
「あらためてていねいに読むと
 自分の子育てを振り返るいい機会。」
佐々木さんは
自閉症など発達障害の子どもたちを50年以上にわたって見続けてきた児童精神科医である。
一貫して“大人の思い通りに育つのがいい子どもではない”というメッセージを伝えてきた。
失敗しても同じことを繰り返す
これは幼児期の子どもの大きな長所です
親が望む子どもにの育てるのではなく
「子どもが望んでいる親」になる
手のかからない子がいい子だなんて
そんなのは大きなまちがいですよ
小さいころにとぉかけさせてくれる子が
本当はとてもいい子なんです
佐々木さんのメッセージに救われたという母親がいる。
ひとり娘は現在4歳。
ふとしたことで怒り出し手が付けられなくなることに悩んできた。
(母親)
「気に入らないことがあったら自分で感情を抑えられなくてひっくり返って暴れて。
 私が悪いというか
 自分のなにがいけないのかなとすごく考えました。」
しかし1年前
佐々木さんの本で読んだひとつのメッセージに胸のつかえがとれた。
小さいころに手をかけさせてくれる子が
本当はとてもい子なんです
(母親)
「救われました。
 この言葉で。」
そして娘への向き合い方を変えた。
通うのは佐々木さんの考えを実践している幼稚園。
子どもが落ち着かない場合
親はすぐに帰らずそばにいるようすすめている。
遊びの邪魔をされた娘が突然起こり出した。
娘が何かを訴えるたびに母親は願いを聞いてあげる。
すぐに満足させてあげれば子どもの要求はエスカレートしないというのが佐々木さんの考えである。
最近は娘が落ち着いてきたと感じている。
不安も少なくなってきた。
(母親)
「要求に応えてあげる。
 “抱っこしてほしい”と言われたら抱っこする。
 “膝の上でごはんを食べたい”と言えば膝に乗せてごはんも食べる。
 娘の願いは本当に小さなことで
 それをかなえてあげることは意識している。」
佐々木さんが亡くなってから1年。
妻の洋子さんのもとには今も途切れることなく手紙が届いている。
本を読んだ親たちからの感謝の手紙である。
(佐々木正美さんの妻 洋子さん)
「亡くなってもパパのことを忘れないでいてくれる人がこんなにいる。
 パパがいったように育てて良かったと言ってくれる
 パパも喜んでいるし
 私もうれしい。」
佐々木さんのメッセージは子育てに追われる日々の中で親たちが忘れがちなことを教えてくれる。
「いい子」とは
大人にとって「都合のいい子」のことです
いい子だからかわいがるのではなく
かわいがるから本当のいい子になるのです




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