日暮しの種 

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お勉強いたします

「ドカベン」の思い出

2018-07-16 07:00:00 | 編集手帳

6月23日 編集手帳

 

 石毛幸一くんをご存じだろうか。
かつて神奈川県の明訓高校野球部でショートを守った。
実家は中華そば屋で、
出前の手伝いの合間にのれんの下で懸命に素振りをした。

山田太郎に里中、岩鬼、殿馬といった1年生が躍動するチームで、
先輩のなかには影の薄い登場人物がいた。
のちに東大に進む近眼の右翼手・北くんは甲子園の決勝打でヒーローになったけれど、
はて石毛くんに見せ場はあったか? 
子供の昔、
誰かとそんな話をしたのを思い出した。

水島新司さんが週刊少年チャンピオンで連載する野球漫画「ドカベン」シリーズが、
来週号で完結するという。

この話題が伝わったおとといから、
同世代と話すのが楽しい。
微笑(ほほえみ)三太郎は転校生だったとか、
土井垣キャプテンは明訓の監督になったあと急にプロ入りしたとか。
ドカベン山田はむろん、
脇役やさらにその脇役まで丁寧に描かれたことがこの長寿漫画のひそかな醍醐(だいご)味だろう。

連載は1972年に始まり46年続いた。
漫画通の同僚によれば、
北くんも野球の道に進み、
今は東京に本拠を置く球団でマネジャー兼打撃投手をしているらしい。
石毛くんは?


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米 揺れるアメリカ 不法移民 どう向き合うか

2018-07-15 07:00:00 | 報道/ニュース

6月23日 おはよう日本


アメリカ国内にいるとみられる不法移民は1,100万人。
こうした人たちとどう向き合うべきか。
アメリカ西部のカリフォルニア州では市民レベルにとどまらず
自治体が連邦政府の移民政策への賛否を表明するなど溝が深まっている。

カリフォルニア州ではトランプ政権の移民政策を批判するデモが相次いでいる。
アメリカの不法移民の4分の1が暮らすとみられるカリフォルニア州。
1月には“連邦政府の不法移民取締りには協力しない”という州独自の法律が施行されるなど
トランプ政権とは一線を画している。
トランプ批判の急先鋒に立つのがオークランドのリビー・シャーフ市長である。
(オークランド リビー・シャーフ市長)
「大切なのはオークランドに多くの移民が住んでいるということ。
 町の多様性を誇りに思っている。」
今年2月シャーフ市長は自らツイッターに投稿。
不法移民に対し
連邦政府の取締り情報を事前に流したのである。
移民当局がオークランドを狙っている
24時間以内に連邦政府が行動を開始する
連邦政府は1,000人以上の拘束を想定していたが
実際に拘束されたのは約200人だった。
(オークランド リビー・シャーフ市長)
「住民の意向を尊重して起ち上がったことを後悔していない。
 誰もが歓迎され尊重される町であることに誇りを持っている。」
不法移民に寛容な州や町は「聖域都市」などと呼ばれている。
ロサンゼルスやニューヨークをはじめ少なくとも170にのぼる。
聖域都市では不法入国だけを理由に地元警察に逮捕されることはない。
強制送還もされない。
一方カリフォルニア州の中では
聖域都市であることに疑問を抱く自治体も出てきている。
この日 ロスアラミトス市の議会では住民にヒアリングが行われた。
(住民)
「これは安全にかかわる問題です。」
「われわれには守るべき国がある。」
州の政策は移民に寛容すぎるという意見が相次いだ。
(ロスアラミトス市長)
「この法案の承認の動議を提出します。」
そして議会では
“今後は連邦政府が行う移民取締りに協力する”という法案が採決にかけられた。
法案は可決。
カリフォルニア州で初めて聖域都市からの離脱を決めた。
(ロスアラミトス トロイ・エドガー市長)
「私たちは“移民に反対”というわけではない。
 町の秩序を守ろうとしているだけだ。」
この町の決断がきっかけとなり
聖域都市を離脱しようとする動きは周辺の自治体にも広がり始めている。
不法移民は厳しく取り締まるべきか。
それとも肝要であるべきか。
トランプ大統領の移民政策の是非をめぐる全米を巻き込んだ論争が続く。


 

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米 クラフトビール 味の決め手は日本のホップ

2018-07-14 07:00:00 | 報道/ニュース

6月22日 国際報道2018


アメリカではビールの消費は減少傾向にある一方
クラフトビールの販売量は5年で2倍に増加。
アメリカのクラフトビール界で特にいま熱い注目を集めているのが
日本に由来する味である。
ニューヨークのブルックリン地区のバーで話題となっているのは
レモングラスのさわやかさの後にしっかりとした苦みが残る独特の味。
(客)
「とても気に入ったよ。
 さっぱりとして甘くて
 他のビールと全く違うね。」
このビールを製造したブルックリン・ブリュワリーの創業者スティーブ・ヒンディさん。
1988年にブルックリンで操業し
クラフトビールのブームをけん引してきた。
独特の味の秘密はホップ。
北海道の空知で生まれたことから「ソラチエース」と名付けられた。
もともとは日本の大手ビール会社が1980年代に品種登録したが
ヒノキや松の香りが強く
当時 日本では商品化されなかった。
(ヒンディさん)
「ほかのホップよりもはるかに強い香りですからね。」
このホップを西部ワシントン州で生産している生産農家のダレン・ガメシュさん。
偶然 地元の大学でこのホップに出会ったと言う。
(ガメシュさん)
「こんな香りは人生で初めてだった。
 これはすごいホップだと思った。」
今では他の会社からも引き合いが増え
作付面積を拡大してる。
(ガメシュさん)
「日本生まれのホップをこのアメリカで栽培できて光栄です。」
このホップが5月 生誕の地北海道に里帰りした。
ブルックリンの会社が日本への輸出を決めたからである。
(ブルックリン・ブリュワーリー オリバー・ギャレットさん)
「道産子のソラチエースだ。
 ブルックリン育ちさ!」
(客)
「うれしいです。
 来月から飲めるんですよね。
 北海道で。
 飲みます!」
アメリカのクラフトビールブームの中で
特徴ある日本のホップが輝いている。



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アメリカ 社会を変えたセクハラ告発と報道

2018-07-13 07:00:00 | 報道/ニュース

6月20日 キャッチ!ワールドEYES

#MeToo
SNSでこの言葉を使って世界中の女性たちがセクハラを告発する動きが広がり続けている。
きっかけを作ったのはニューヨークタイムズと雑誌ニューヨーカーの記者たちである。
ハリウッドの大物プロデューサーやテレビ番組の看板キャスターもセクハラを告発する記事を書き
5月 アメリカの優れた報道に贈られるピューリツァー賞を共同で受賞した。
社会を変えた報道がどう生まれたのか。
アメリカはセクハラの意識が変わりつつある。

5月に行われたピューリツァー賞の授賞式。
ニューヨーク・タイムズのエミリー・スティール記者は
FOXニュースのビル・オライリー氏のセクハラを明らかにした記事で
ピューリツァー賞を受賞した。
FOXニュースでは一昨年CEOが元キャスターへのセクハラで辞職。
オライリー氏も10年余前にセクハラがあったと報道されていたが
その後聴かれなくなっていた。
スティールさんたちは“背景に何かあるかもしれない”と取材を始めた。
ところが
(ニューヨーク・タイムズ紙 エミリー・スティール記者)
「女性たちは自分の話を信じてもらえないと思い
 誰も話したがりませんでした。
 話すことでキャリアを失うのではと恐れていました。
 とても難しい取材で8か月もかかりました。
 とにかく事実を積み重ねました。」
スティールさんたちは実名で告発してくれる女性を探そうと
オライリー氏の番組出演者100人を超える人たちに連絡した。
そしてある女性が「セクハラを受けた」と打ち明けた。
(ニューヨーク・タイムズ紙 エミリースティール記者)
「オライリー氏は女性をホテルに誘いました。
 女性が拒否すると
 オライリー氏の番組やFOXニュースへの出演はなくなりました。
 女性は私にこの話を公にしたくないと言いました。
 私はあなたは声を上げられると説得しました。」
オライリー氏のセクハラは組織ぐるみで隠ぺいされていた。
会社は女性たちに口止め料として合わせて45億円以上支払っていたのである。
この報道の後
番組からスポンサーが次々に離れ
オライリー氏は辞任に追い込まれた。
(ニューヨーク・タイムズ紙 エミリー・スティール記者)
「会社がセクハラをする人をどう組織的に守っていたか
 明白にしたかったのです。
 そうすることで女性たちが声を上げる環境を整えることができました。」
記事から始まったセクハラを告発する動きはあらゆる分野に広がり
セクハラを許さないとする組織変革にもつながっている。
スタンフォード大学で化学を教えているマリア・デュレイ研究員。
研究員になりたてのころ上司に体を触られるなどのセクハラを受けた。
(スタンフォード大学 マリア・デュレイ研究員)
「体を触られたり
 不快なこと
 皆さんがよく言うハラスメントですね。
 それが1年も続きました。
 仕事がとても不快でした。」
自分に起きた被害を信じてもらえないかもしれないと悩んだデュレイさん。
#MeTooの広がりを受けて
大学のウェブサイトに実名で被害を告発した。
こうしたなか大学は調査や対策を進め
この1年間で7人をセクハラで解雇。
セクハラが起きない組織にしようと
学内のあちこちにセクハラを防止するためのパンフレットを置き
相談態勢を充実させている。
(スタンフォード大学 マリア・デュレイ研究員)
「#MeTooのうねりがセクハラの被害を語る後押しをしてくれました。
 すばらしいことで
 世の中が変わるきっかけになったと思います。」
どのような行為がセクハラになるのか。
組織としてどう対応すればよいか。
全米規模の学会でセクハラの問題に取り組んできたジョージア州ベリー大学のメアリー・ボイド副学長は
男性側の意識も変わり始めていると言う。
(ベリー大学 メアリー・ボイド副学長)
「どうすればすべての人が尊重され
 快く働ける環境をつくることができるのか
 採用の際どうすればよいのかなど
 相談が来ます。」
この日は
過去にセクハラにつながるような行為はなかったか
どうすればお互い働きやすい職場にできるか
男性の研究者と話し合った。
(ボイド副学長)
「無意識に女性が不愉快になったかもと思うことは?」
(研究者)
「学生のころ研究室に若い女性研究者と二人きりになりました。
 大柄な私と暗い部屋にいましたが
 彼女が不愉快なのかどうか気づきませんでした。」
男性に自分の行為を振り返ってもらうことで
女性にとっても働きやすい環境になっていくと感じている。
(ベリー大学 メアリー・ボイド副学長)
「だれもが責任ある行動を求められています。
 男性もそのことに気づき始めています。」
報道から始まった#MeTooの動き。
いまアメリカの社会を大きく変えようとしている。

 

 

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中国 深刻な水不足 節水に先進技術

2018-07-12 07:00:00 | 報道/ニュース

6月19日 キャッチ!ワールドEYES


人口約14億人の中国。
人口が増え続けるなかで深刻なのが水不足の問題である。
中国で1人が年間使える水量は 2,018㎥で
世界平均のわずか3割程度しかない。
比較的 水資源に恵まれている南部に比べ
水不足に苦しんでいる北部の都市部では
大企業やベンチャー企業が節水を目指し対策を進めている。

人口2,000万を超える中国の首都北京。
頻繁に目にするのが市民への節水の呼びかけである。
“節水は光栄だ
 水を守ることは高尚だ”
“水の節約はひとりひとりの責任だ”
“節水を習慣にしよう”
水を使う洗面所はもちろん
街のあちこちに節水を求める看板や標語が掲げられている。
その背景となっているのが慢性的な水不足である。
北京の年間の降水量は約600ミリ(東京の3~4割程度)。
生活用水の確保は中国建国以来の長い課題だった。
このため中国政府は
水の豊富な長江などから全長1,400キロの水路や貯水池の整備を計画。
5兆円の予算と12年余の工期をかけて
3年前ようやく開通した。
今ではこの水路で北京の生活用水の7割をまかなうようになっている。
しかし水不足が解消されたわけではない。
そのため企業側も長年節水への取り組みを強めている。
北京近郊にある石油化学工場。
年間1,000万トンの石油精製能力を備え
国内有数の規模を誇る。
機材の洗浄や冷却などのために工場内で使われる大量の水。
その節水の中核になっている設備は
11億円余をかけて導入し
工業排水を人間が飲めるレベルにまで浄化できるとしている。
他にも数多くの浄水設備を導入し
工場内での水の再利用を徹底していると言う。
(工場担当者)
「16年前の7,000万トンから5,000万トン節約しており
 使用量が相当少ない工場です。」
一方 節水に役立つある製品がいま注目を集めている。
開発したのは北京にあるベンチャー企業である。
一見すると普通の蛇口だが
霧状の細かい水滴が手の汚れを溶かし
高速で吹き付ける空気がその汚れを吹き飛ばす仕組みである。
従来の蛇口と比較してみると
10秒間手を洗った場合
水の使用料は10分の1。
公共施設などでこの蛇口を使えば
蛇口1つにつき年間120トンの水が節約できると言う。
(ベンチャー企業CEO)
「この製品には非常に大きな節水効果があります。
 節水革命を生み出すことができるのです。」
現在も大学院生であるCEOは
3年前に友人とともにこのアイデアを考案した。
各国の学生が参加する発明品のコンクールで相次いで最高賞を獲得。
それに自信を深め去年6月会社を設立した。
しかし起業後に直面したのは商品化の問題だった。
コストを抑えた量産品を作ることがなかなかできなかったのである。
このため大手メーカーから招いたベテランのエンジニアのアイデアを取り入れて
デザインや構造を変更。
7月からいよいよ量産を始めることになった。
この日評判を聞きつけた投資ファンドの担当者が訪れた。
(ベンチャー企業CEO)
「最も優れている点は霧の技術です。
 中国でこの技術を開発した企業は他にはありません。
 特許はすでに4つあります。
 すでに申請し受理されています。」
投資家たちも実際に体験した。
(投資ファンドの担当者)
「非常にいいですね。
 節水も実感できます。
 この分野はライバルが少ないですし
 きっといい投資対象になります。」
(ベンチャー企業CEO)
「蛇口だけでなく
 シャワーや洗車など日常的に水を使うあらゆる分野で大量の節水が可能です。
 それをこの会社で実現していきたいのです。」
若者たちのアイデアが生んだ新たな技術。
中国の水問題の解決に向けて動き出している。



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国民の大半が未加入 ミャンマー保険市場を狙え!

2018-07-11 07:00:00 | 報道/ニュース

6月18日 国際報道2018


高い経済成長を続けるミャンマーで今とりわけ注目されているのが
国民の大半が加入していないとされる保険のビジネスである。
近々市場が外資にも開放されると言われるなか
いち早く現地で活動を介した日本の保険会社がある。

ミャンマーの最大都市ヤンゴン。
市内にある民間の保険会社。
(民間保険会社 担当者)
「強盗やデモで自動車が壊されても保険に入っていれば保証されます。」
ここのところ保険の相談に訪れる人が目立って増えてきていると言う。
(客)
「これまで保険には加入していなかったけど
 普及し始めているので
 入るか悩んでいます。」
高い経済成長を続け
人口5,000万人を超えるミャンマー。
しかし公的な社会保障が充実していないうえ
国民の間に保険の知識も浸透していない。
国民は病気やけがのリスクと隣り合わせの状態である。
(市民)
「保険の仕組みが全然わからないから入ってないよ。」
数十年にわたる軍政下で保険市場を独占してきたのが国営の保険公社である。
農作業中にヘビにかまれた際保証を受けられる“へび保険”といった
農民の多いミャンマーならではのユニークな商品のあるが
サービスや補償内容の面で充実した商品が揃っているとは言い難い状況である。
(国営ミャンマー保険公社 社長)
「我が国は保険の専門家が足りないのです。
 それで新商品の開発すらできません。」
保険業の外資開放に向けて準備を進めているのが日本の保険会社 太陽生命保険。
2012年に外資系の保険会社として初めてミャンマーに駐在員事務所を設置した。
政府に要請に応じてミャンマーで初めてとなる医療保険の開発に携わり
ミャンマーの保険会社に自社で開発した保険の管理システムを売り込むなど
存在感を高めている。
さらに
死亡率のデータから保険料などをどのように設定するかの研修。
参加しているのは民間保険会社のスタッフ。
無償でこうした講座を開き
ミャンマーの保険業界のレベルアップにもつなげる狙いである。
(受講生)
「ミャンマーの保険は遅れているため
 こういう研修はとても勉強になります。」
ミャンマー政府が保険業の外資開放を近く発表すると言われるなか
準備を続けてきた現地駐在員にとってもこれからが正念場である。
(太陽生命保険 ミャンマー駐在員事務所)
「ミャンマーでは生活をする上でのリスクが一定程度あって
 そのリスクが社会の仕組み
 社会保障や保険によってカバーできていないというふうに我々は考えていて
 この国に大きなポテンシャルを感じています。」

 

 

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韓国 世界最先端シェアリングシティー

2018-07-10 07:00:00 | 報道/ニュース

6月15日 キャッチ!ワールドEYES


世界のシェアリングエコノミーの経済規模は
2013年の1兆6,500億円から
2025年には36兆8,500億円と
20倍以上になると予測されている。
さらに世界では自治体が自らを「シェアリングシティー」と呼び
民間と協力してシェアリングエコノミーの普及に努めている。
韓国のソウルもその1つで
世界で初めて6年前にいち早くサービス運営化のための条例を作り
多くのサービスが提供されている。

シェアリングエコノミーは1984年アメリカで初めて導入された。
それから30年余
ITなどの最新技術と結びつき新たな経済モデルになっている。
首都ソウルは2014年のフォーブス誌で
“世界で最もシェアリングが進む都市のひとつ”に選ばれた。
(漢陽大学 教授)
「韓国の文化の影響が大きいです。
 情報やコミュニケーション技術と結びついて
 独自の素晴らしいシェアリングエコノミーのモデルが出来上がりました。」
中古品の再利用でシェアリングエコノミーのサービスを実践している場所。
寄付されたスーツやネクタイなどが並び
まるで自宅のクローゼットのように選ぶことができる。
「パンプスも入れて全部で3,000円もしません。
 これで4日間借りられます。」
誰かのタンスの奥にしまわれた洋服は今たくさんの人に利用されるようになった。
(利用者)
「大学院の面接のためにスーツを借りに来ました。」
「急に仕事の面接が入ってスーツが買えなかったのでここに借りに来ました。」
(オープンクローゼット CEO)
「初めてスーツを買うのはお金もかかるし迷ってストレスになります。
 この問題に対して低コストの解決策を提供しているんです。」
大都市で駐車場を探すのは大変だが
スマホのアプリが解決してくれる。
ユーザーが個人の駐車場所を提供してくれるのである。
利用者は使用料金を支払う。
IT技術の活用で街中で簡単に駐車スペースが見つかるようになった。
(駐車場シェアアプリ開発者)
「自分の駐車スペースをアプリに登録し
 利用していない時に貸し出し
 お金を稼ぎます。」
運転者はアプリ使って最も近くて安い駐車スペースを探す。
目的地を選ぶと
その場所でシェアされている駐車場の情報が表示される。
さらに実際の場所までナビゲーションもしてもらう。
使用料金は1時間約100円。
他の駐車場よりずっとお得である。
稼いだ使用料金の一部はキャッシュポイントとして自分が他の駐車場を利用する際にも使う。
(駐車場シェアアプリ開発者)
「みな日常的に駐車場を見つけるのに苦労しています。
 いいビジネスになると考えました。」
物や場所
技術や経験をシェアすれば
創造を超えたまったく新しい活用方法が生まれる。
(エコノミスト)
「われわれの生活が今以上にスマートフォンやIoTなどの技術結びつけば
 シェアリングエコノミーのサービスはさらに利用されるでしょう。」





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世界を魅了するピアニスト フジコ・ヘミングさん

2018-07-09 07:00:00 | 報道/ニュース

6月15日 おはよう日本


世界を魅了してきたピアニストのドキュメンタリー映画が日本で公開。
「フジコ・ヘミングの時間」。
ピアニスト フジコ・ヘミングさん。
60代で注目されプロになった異例の遅咲きのピアニストである。
80代になった今も世界で活躍を続けている。
人生を投影したような深みのある演奏。
映画では
その音色が生み出されるまでの苦難に満ちた歩み
つらぬかれてきた生きざまが描かれている。

“数奇な運命をたどったピアニスト”
そう呼ばれるフジコ・ヘミングさん
(フジコ・ヘミングさん)
「“雨降って地固まる”と言う。
 何も雨が降らなかったらばさばさの土かもしれない。
 そういうのを乗り越えなくてはならないんじゃない。
 人生というのは。」
スウェーデン人の父と日本人の母の間にドイツで生まれたフジコさん。
5歳で東京に移り住んだが
父親は日本を去り
母子家庭の中でピアノ教師の母から厳しく弾き方の手ほどきを受ける。
戦後の暮らしの中でピアノで身を立てようと練習に打ち込み
東京藝術大学(旧東京音楽学校)に入学した。
ところがプロを目指して学んでいた矢先に
若くして病気で聴力を失ってしまった。
治療を受けたが右耳は聴こえないまま。
「絶望した。
 どうしようかと思った。」
治療を受けたが右耳は聴こえないまま。
左耳の聴力も40%しか回復せず
プロへの道は立たれてしまった。
それでも自分にはピアノしかない。
フジコさんはピアノを教えて暮らしを立てながら
長年注目されることなくひとり弾き続けてきたのである。
「ピアノは私の一部のようなもの。
 やめられなかった。」
転機が訪れたのは60代になってから。
フジコさんの演奏と波乱に満ちた人生がテレビを通して多くの人に知られるようになった。
コンサートのチケットは即日完売。
苦しみを乗り越えて奏でる音楽が人々の心に響いた。
それからおよそ20年。
映画では多くの苦難を乗り越えてきたフジコさんの素顔が描かれている。
映画の中にたびたび登場するのがフジコさんが子どものころに描いた絵日記である。
戦後の東京でおなかをすかせて配給を受けたことなど
当時の厳しい暮らしが垣間見える。
しかしフジコさんが多く描いたのは目にした美しいものや楽しいもの。
どんな環境にあっても自分なりの楽しみを見つけ心を豊かに暮らしていたのである。
自分を決して哀れまない。
目の前にある幸せを見つめ楽しんで生きる。
今も変わらないフジコさんの生き方である。
「パリでも毎日のように犬を連れて
 コーヒー屋の外の座るところに座って
 ずっと人を観察するのがすごく楽しい。
 おしゃれな人がいっぱい通るのを見るのが好き。」
6月 東京で演奏を披露したフジコさん。
奏でたのはフジコさんのテーマ曲「ラ・カンパネラ」(作曲:リスト)。
イタリア語で「鐘」を意味する。
波乱に満ちた人生に響く美しい鐘の音。
人々の心に響くようにとフジコさんは奏で続ける。
「まだ弾かないとなって。
 どん底からてっぺんまで経験した。
 ずいぶんおもしろい人生だと思う。
 ますます最近私はうまくなってきたと思う。
 昔よりわかってきたから。
 自分がやっていることが確かだと分かってきた。」
フジコさんはいまも毎日4時間ピアノに向かっている。


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日本人指揮者が魅了 ロッシーニの功績をたたえて

2018-07-08 07:00:00 | 報道/ニュース

6月13日 国際報道2018


イタリアの作曲家ロッシーニ。
今年は没後150年。
記念コンサートがゆかりの地で開かれた。
タクトを振ったのは
日本人指揮者
吉田裕史さんである。

イタリア北部ボローニャ。
ロッシーニが20年近く過ごした家など
ロッシーニが育ったこの街には多くの足跡が残っている。
ロッシーニは
それまで貴族のたしなみだったオペラを
一般の人も親しみやすい娯楽に広げたことで知られている。
その功績を伝える博物館では
ロッシーニが使ったピアノや自筆の楽譜など
貴重な品々を間近に見ることができる。
(ボローニャ音楽博物館 タベリー二館長)
「ロッシーニは新たなスタイルを確立し
 多くの遺産を残しました。
 彼の音楽が現代の商業広告でも良く使われていることは興味深いです。」
ロッシーニの功績をたたえる記念コンサートの指揮をする吉田裕史さん。
4年前 日本人として初めて
ボローニャ歌劇場フィルハーモニーの芸術監督に就任した。
これまで
平成の大修理を終えた姫路城をバックにした野外オペラの上演や
西洋の音楽を公共の場で演奏することが長年認められてこなかったサウジアラビアで
オーケストラ公演の指揮をとるなど
ロッシーニと同じように新しい試みに挑戦してきた。
ロッシーニゆかりの地でのコンサートを前に
楽団員と綿密な打ち合わせをする。
(吉田裕史さん)
「ボローニャという街は
 ロッシーニ広場とかロッシーニ通りとか
 ボローニャの人たちのDNAに深く入り込んでいるロッシーニという作曲家
 この地での指揮はひと言でいうと武者震いです。」
コンサートの当日
地元の市民など約1,000人の聴衆を前に
躍動感あふれる指揮を披露。
辛口で知られるイタリアの観客を魅了した。
(観客)
「気に入ったわ。
 非常にダイナミックで
 とても興味深くて
 優秀だわ。」
「最高の指揮者の1人だと思います。
 若いのにカリスマがあるよ。」
(吉田裕史さん)
「1曲1曲終わるごとにわーっという
 “楽しめた ありがとう”
 曲が終わった瞬間に
 お客さんが心から楽しんでくれる
 拍手喝さいが来るような演奏を常にしたい。」



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ヨーロッパ ディーゼル車離れで自動車産業は

2018-07-07 07:00:00 | 報道/ニュース

6月11日 キャッチ!ワールドEYES


3年前に発覚したディーゼル車の排ガスをめぐる不正。
これにより“クリーンな車”としての地位が失墜。
ヨーロッパ各国でディーゼル車を厳しく規制する動きが相次いでいる。
去年 イギリスとフランス政府は
大気汚染対策として
2040年までに販売を禁止する方針を打ち出した。
日本のメーカーも
ヨーロッパで乗用車タイプのディーゼル車の販売を終了する方針を打ち出している。
今年2月 ドイツでは連邦行政裁判所が
大気汚染対策として
市街地への乗り入れ禁止を容認。
5月 ハンブルクの一部地域で
厳しい排ガス規制をクリアした一部の車両を除きディーゼル車の通行が禁止になった。
こうした厳しい状況にディーゼル車の販売は低迷。
下取り価格も以前より40%ほど下がっている。

車で埋め尽くされたドイツのスクラップ工場。
これがディーゼル車の末路である。
車両運搬者は毎日稼働している。
この日も自動車代理店から3台の廃車依頼を受けた。
(車両運搬者 運転手)
「毎日車を回収していますが多すぎて間に合いません。」
ハンブルクのスクラップ工場には1日20台運ばれてくる。
ほとんどがディーゼル車で状態が良いものばかりである。
(スクラップ工場 社員)
「エンジンが壊れたり傷だらけなら理解できるが
 この車は違います。
 なんと言っていいやら・・・。」
2006年式の車を持ち込んだ男性。
(ディーゼル車 所有者)
「あと4年は乗れますよ。
 1度も故障していませんが
 決断する時です。
 このご時世で中古車として売れませんから。」
不正問題や通行規制で人気はがた落ち。
所有者は騙されたと感じている。
(ディーゼル車 所有者)
「私が買った車は
 国がナンバーを発行した車です。
 燃料も必要な税金も全て私が支払いました。
 今になって国や裁判所がディーゼル車の通行を禁止するなんて
 考えられません。」
ディーゼル車の悲鳴が聞こえる。
新車も中古車も売れず
代理店も不安が募る。
(自動車販売店 店員)
「3年落ち車を廃車になんてできません。
 問題はお客に“ここの車がこの先走ることができる”と約束できないことです。」
自動車業界は古いディーゼル車への対処を求めているが
メーカーは排ガスシステムを変えるには膨大な経費がかかると拒否している。
(消費者協会)
「不正をしたのはフォルクスワーゲンを筆頭にドイツのメーカーです。
 当然フォルクスワーゲンも支払うべきです。
 多額の利益をあげているので可能でしょう。」
その代わりにメーカーはは配車助成金を出した。
これによりフォルクスワーゲンは前年より10万台多く売れた。
ハンブルクのスクラップ工場も順調で
ディーゼル車置き場を拡張する計画である。




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1800年の歴史 “喜び運ぶ”中国伝統菓子

2018-07-06 08:30:00 | 報道/ニュース

6月8日 国際報道2018


中国 広東省順徳にある創業112年のお菓子の専門店。
結婚を間近に控えたカップルが試食しているのは
“喜餅(シービン)”を呼ばれる
約1800年前からある伝統的なお菓子。
手のひらより少し小さく
中にはあずきやはすの実などで作った「あん」が入っている。
結婚式の前に男性が花嫁の親戚や友人に贈るのが慣わしだそうである。
なかには
500キログラム
数にして6,000個ものシービンを贈る家庭も。
この店の4代目店主の厳さん。
最近は糖分や脂が多すぎるとして若者が敬遠。
80年代には40以上あった専門店は
今では2軒に減った。
厳さんはシービンを残そうと
3代目の母親と一緒に若者向けの新しい味の開発を続けている。
(厳さん)
「あんこはこしあんが定番でしたが
 粒あんにナッツを入れて
 味と食感を豊かにしました。」
デザインも工夫。
若い女性が手に取りそうなパッケージを何種類も用意した。
シービンを残すために新たな試みも。
(厳さん)
「シービンは諸葛亮や劉備が活躍した三国時代に生まれました。」
地元の子どもたちを対象にしたお菓子教室を開いて
シービンの歴史や風習を教えている。
(厳sん)
「将来はシービンの作り方を見学できる工場を作って
 観光客に地元の文化を知ってもらいたいです。」
長年受け継がれてきた伝統をどうやって残すのか。
未来に向けて試行錯誤が続いている。




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“MaaS革命”は何をもたらす?

2018-07-05 13:00:00 | 報道/ニュース

6月7日 おはよう日本


MaaS(マース)革命
Mobility as a Servise
車はサービスとして考えましょう。
“持つ”ということよりも必要な時に“使う”ということに焦点をおく概念。
使用から所有へ。
先進地ドイツでは自動車メーカー自身が動き出している。

ドイツ南部の都市ミュンヘン。
街のあちこちにカーシェアリングの車が停めてある。
このビジネスを運営するのは自動車メーカー自身。
本来なら車を売って稼ぐのが自動車メーカーの本領。
しかしBMWは7年前から
「DriveNow」というカーシェア事業に積極的に乗り出している。
車は予約から支払いまでアプリ1つでOK。
用が済めばどこでも乗り捨てることができる。
料金は1分約40円。
街の中心部だけで自社の最新モデルを700台用意し
利便性を高めている。
(利用者)
「頻繁に使います。
 アプリの使い方も簡単だし便利です。」
なぜBMWは
売るモデルから貸すモデルへシフトしているのか。
それは今後 maaSの時代が到来したとき
車を売ることだけにこだわっていると
経営が立ち行かなくなってしまうという危機感があるからである。
似たようなことは音楽の世界でも起きた。
かつてはCDそのものを売って稼ぐのがあたりまえ。
しかし2003年にアメリカのアップルがネット経由で音楽を聴く配信サービス開始して以降
音楽の聴き方も大きく変わった。
人々のニーズが変わろうとするなか自動車メーカーも
“これまでのあたりまえにこだわっていられない”と考えたのである。
(BMWのカーシェア会社 ホーフェリッヒCEO)
「今後10年から15年で何が起こるか考えてみてください。
 車だけでなく他の移動手段も組み合わせて
 MaaSは一般的になっていくでしょう。
 もしBMWが子のビジネスをしなければ
 誰かがするでしょう。
 そうなってしまっては
 われわれの今後の経営が妨げられてしまう。」 

銀座の街中に現れた高級自動車テスラ。
待ち受けていたのは新しい車が大好きという男性。
この車の所有者から直接車を借りると言う。
アプリで
1,000万円の高級車が1日1万5,000円で借りられることを知り
すぐに利用を申し込んだ。
(車を借りた男性)
「車を持っているよりも借りた方がいろいろな車に乗れるのが魅力。」
他人同士をつなぐこのアプリ。
車を貸したい人が車の写真や利用料を示し
借り手を募集する仕組みである。
登録されている車は約650種類。
いろいろな車が楽しめると評判で
利用者は13万人にまで拡大している。
(アプリを運営するDeNA)
「車を持たなくてもこうした車に乗れるところが1つのサービスの強み。
 まだまだ市場が大きくなっていくと思う。」
車を持たずに借りるという考えは
車の所有が当たり前だったシニア世代にも広がっている。
千葉県に住む64歳の男性。
最近買い物によく利用するのが15分から借りることができるカーシェアのサービスである。
この日の料金は53分で1,133円(保険代込み)。
男性は24歳から7台のマイカーを買い替えながら所有。
維持費がかさむと手放した。
利用者のうち60歳を超える人は6万に迫り
1年前より30%増えていると言う。
(カーシェアを利用する男性)
「あんなに無駄遣いな車はないなと。
 カーシェアで十分。」



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外国人の消費 どう増やす?

2018-07-04 06:00:00 | 報道/ニュース

6月5日 おはよう日本


外国人による消費単価が過去3年間で全国で最も大きく伸びたのが高知県。
外国人旅行者の消費単価のランキング(2017年)を見ると
1位 東京  67,926円/人
2位 北海道 67,684円/人
3位 高知県 60,827円/人
全国平均が約25,000円。
いかに外国人旅行者にお金を使ってもらうかのヒントが見えてくる。

高知と言えば
坂本龍馬像がある桂浜。
そして高知城。
しかしデータを分析するとこうした観光地以外に外国人観光客が押し寄せている場所があった。
それは中心部にある商店街である。
商店街のあちこちで買い物を楽しむ外国人の姿が見られる。
中でも多くの人が集まっていたのが高知特産のサンゴ製品の店である。
サンゴは高級品だが外国人に大人気。
多い日には1日の売り上げが数百万円以上にのぼる店もある。
(カナダから来た夫婦)
「サンゴのネックレス。
 とてもきれい。
 私たちの国にはありませんから。」
「1個800カナダドル(約6万8千円)までは出しますよ。」
(サンゴ店 社長)
「気に入ったものを選ばれる。
 金額とは関係なくですね。
 ありがたいなと思っています。」
なぜ商店街で外国人がこれほどお金を使っているのか。
そこには高知独自の戦略があった。
ターゲットにしたのが外国人の富裕層
高知県は港を整備し大型客船を積極的に誘致。
その結果が外国客船の入港数が40回と
ここ3年で約5倍になっている。
この日入港したのは乗客2,800人の豪華客船。
滞在時間わずか8時間。
この限られた時間でいかにお金を使ってもらうか。
そこで考え出されたのが“消費のゴールデンルート”。
まず船から降りた客を県が用意した無料のシャトルバスで中心市街地のバスターミナルへ。
そこから高知城まで1,5km歩いてもらう。
その間にあるのが商店街。
こうしたルートを作ることで経済効果を生もうというのである。
商店街で待ち受けているのが“オセッカイスト”と呼ばれる市民のボランティアたちである。
モットーは頼まれなくても世話をやくこと。
要望を聞きとって
これまで外国人がいかなかったような店にも橋渡しをしている。
夫の着替えがなくなってしまった女性をオセッカイストは地元の衣料品店に案内した。
(おせっかい協会)
「この地域にお金を落としていただくことが
 ひとつの大きな支援の目標です。
 お店の中に1歩入るところをつなげていけたらいい。」
最後に訪れるのが地元のデパート。
ここに外国人観光客のために減税カウンターを設けた。
デパートと商店街が提携して
商店街で買った商品でも一括して手続きを行なえるようにした。
するとデパートの来客数も急増。
外国人客の売り上げがここ3年で5倍に増えたと言う。
(高知大丸)
「前年の倍・倍・倍という形で売り上げが伸びてきております。
 日本人向けの商売というのは
 年々マイナス傾向が続いておりますので
 外国人客の売り上げは唯一うちのなかでも伸びている。」
(東洋大学 国際観光学部 矢ヶ崎紀子教授)
「地域に外国人旅行者が来る。
 でも来ただけでは地域に落ちる消費には即結びつかない。
 何かその間をつなげる人なり事なりが必要になってくる。
 高知の場合は“オセッカイスト”さん。
 外国人観光客のパイ自体は広がっていますので
 他の地域にも十分チャンスはある。」





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株取引を若者にも身近に

2018-07-03 07:00:00 | 報道/ニュース

6月5日 おはよう日本


21歳の大学生。
1年前からスマートファンを使った株取引をしている。
アプリで表示されるのは企業の名前だけ。
買いたい企業を選んで購入金額を決定。
1,000円から株を購入できる。
本人確認をすれば取引完了。
その間わずか10秒ほどである。
大学生はアルバイトの給料から毎月数千円を投資している。
(大学生)
「株取引は最初こわいイメージがあったが
 1,000円からできるしタップして買えるので
 学生からでも始められると思う。
 簡単に。」
アプリを開発した証券会社。
日本初のスマホ専業証券として2年前に設立され
投資経験がない若者を中心に11万人が利用している。
取り扱うのは日本とアメリカの大手企業
合わせて60社の株式。
証券会社がまとめて仕入れ小口に分けて販売することで
1,000円から株が買える。
(One tap BUY)
「小口からしかできない客が
 最初慣れていただいて
 株の成長で資産を増やす過程を手伝うことで
 弊社のビジネスも将来的に広がっていくと思う。」
口コミ情報に慣れた若者たちをターゲットにしたサービスも登場している。
4月から
スマホ上で投資家同士が情報交換して株取引につなげてもらう会員制のSNSを始めた証券会社。
投資歴10年のベテランから子育て中の人まで。
初心者を含めた2,000人の会員が参加し意見を交わしている。
“物流の会社は需要があって値上がりが期待できる”
“次の決算まで下げかな
 買い材料がない”
証券会社の専門家の分析よりも
同じように投資している人の口コミの方が納得できると好評だという。
(スマートプラス)
「みなさんが仕事や育児 家事の間に気軽に取引できるような
 コミュニティーを作って
 一方的な情報発信ではなくて
 みんなで株を勉強するような仕組みをつくっている。」


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アメリカ 予算削減で揺れる教育現場 

2018-07-02 07:00:00 | 報道/ニュース

6月5日 国際報道2018


アメリカで教育環境の改善を訴えるデモが相次いでいる。
閉経にあるのが教育予算の削減。
必要な教材が買えず20年近く使い回すなど
教育環境の悪化が指摘されている。
コスト削減のため授業日を減らす措置に出た学校も。
教師は生活費をやりくりするために土日も副業に。

アメリカでは2008年のリーマンショック後
多くの州で税制不足を理由に教育予算が削減された。
その後景気の回復が進んでも州によっては経済の低迷から抜け出せず
教育予算が減らされ続けている。
2008年と2015年の生徒1人あたりの教育予算の増減を見ると
ノースダコタ州のように96,2%予算が増えた州がある一方で
アリゾナ州は-36,6%である。
その差が鮮明に表れている。
教育予算の拡充が発生した州でも予算の減額が続いていた。
ウェストバージニア、ケンタッキー、オクラホマ、コロラド、アリゾナ、ノースカロライナ州は
基幹産業が乏しく
税収が少ないため
財政がひっ迫。
このままでは教育現場が持たないという危機感が高まっている。

5月16日
ノースカロライナの州議会へ続く道を埋め尽くしたデモ。
州全体の教師の6分の1にあたる1万5,000人が教育予算の増額を求めて行進した。
(参加した教師)
「学校にはエアコンも暖房もなく紙も用具もありません。」
「学校の図書館には1,500冊の本がありますが
 ほとんどがガレージセールで集めたものです。」
いま教育現場はどうなっているのか。
州西部にある公立小学校。
子どもの使う教科書は学校から貸し出されるが
新しいものを買う予算がなく古い教科書を使いまわしている。
(広報担当)
「この教科書は2005年に購入したもので
 2000年のものもあります。
 生徒の人数分の教科書が購入できない学校もあります。」
教師が教材の費用などをまかなっているケースも少なくない。
美術教師チェルシーさん(28)もその1人である。
絵筆や画用紙は自ら購入しなければならない。
(チェルシーさん)
「この1年で少なくとも400ドル(約4万4,000円)の自己負担です。
 絵筆はすぐだめになるし
 紙も少なくなりますから。」
ノースカロライナ州ではリーマンショック後の教育予算の削減が続いていた。
教師になって5年のチェルシーさんの月給は2,600ドル(;約29万円)。
教師は無料だった医療保険料が去年から有料になったり
自家用車のローンや大学時代の奨学金の返済で
給料の半分が消えてしまうと言う。
さらに夏休みの3か月間は給料は支給されない。
(チェルシーさん)
「私は新米教師でベテラン教師ほど給料はもらえませんし
 さまざまな支払いもあるので副業せざるを得ません。」
生活費の足しにしようと平日は学校での勤務の後に絵画教室で講師のアルバイト。
土日はスポーツ量販店で店員として1日8時間。
家計をやりくりしている。
今後も教師を続けていけるのか
チェルシーさんは不安を感じている。
(チェルシーさん)
「このままでは教師に就く人がいなくなります。
 州政府は本当に考えるべきです。」
削減は教師以外の職員にも及んでいる。
広報担当者は
このままでは教育の質まで低下すると懸念を強めている。
(広報担当)
「この10年でノースカロライナ州は数千人の補助要員を削減しました。
 副校長やカウンセラー、
 ソーシャルワーカー、図書室の司書、教科書、IT機器
 すべて削られてきました。
 このままコスト削減が続けば
 生徒や教師
 授業に影響が出かねません。」
南部オクラホマ州。
減税を優先する共和党の強固な地盤で
教育予算は10年前と比べて1,5%減と抑えられてきた。
生徒が増え続けているため
生徒1人あたりの予算は3割近くも減っている。
このためオクラホマ州は全体の2割近くの学区で
公立学校の授業を週5日から4日に減らす措置をとった。
(オクラホマ州リッジクリーク学区 教育長)
「週4日制を始めたことで子どもの食事やスクールバスの費用も節約になります。
 電気や紙代などの経費は毎年上がる一方で
 赤字を埋めるためには仕方ないのです。」
オクラホマ州は全米で毎年実施される数学のテストで去年38位。
この1年全米平均を下回り続けている。
このままでは州による教育格差が固定化するのではないか。
保護者は不安を強めている。
(保護者 リンジーさん)
「子どもが本来受けるべき教育が受けられないのではないかと心配しています。
 子どもと教育の未来が奪われているのです。」



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