鎌倉街道 を探そう! 古代東海道痕跡to鎌倉城と    

古代東海道は、鎌倉城を作る為に頼朝に封印された! 地図、写真で紹介。

鎌倉城の砦 バーチャルの世界

2016年12月26日 | 大鎌倉城

この立体地図(カシミール地図)は、バーチャルな地形地図です。
  さて、、
バーチャル (virtual)と言う言葉を、
どの様に解釈されているでしょうか?

デジタル大辞泉では -実体を伴わないさま。仮想的。疑似的。
 っと書かれています。

virtualという単語は英語であり、本来の意味は「(それそのものではないが)」という含意を含んだ、「本質上の」「実効上の」「事実上の」「実質上の」というものである。
現実の表面的な虚飾を外し「本質的なモノを抜き出したモノ」とも言い替えが出来る。
鎌倉城を論議する時に必要なのは、
育成して地表から数mのベールで覆い尽くした樹木と宅地を除去しないと、、、
鎌倉城の実相は見る事が出来ないのです。
より、、本質的な表示を「バーチャルな地形地図」が見せてくれるのです。

「現物を見ても其処には城が無い!」と言われても、、、
鎌倉城は、それなりの見識と想像力や物の見方や考え方を総合しないと浮かんで来ない城です。
戦国時代や江戸時代の城の常識も通用しない 巨大な規模と既成概念を無視しする見方を要求する城です。

それに味方をしてくれるのが、バーチャルな立体地図です。

バーチャルでない本物の世界は、、空中写真が有ります。
しかし、、6,70年前の解像度はイマイチでバーチャルな立体地図がより使いやすい。
(お金を出せば解像度の良い画像が手に入るでしょうが、、)
その上、、、、
巨大な地形を鳥瞰図の様に把握する必要が有るのです。
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鎌倉城の城壁 6

2016年12月26日 | 大鎌倉城


現地を調べた事のない研究家が机上の空論を吹聴しても、、、
バーチャルな立体地図が これらの空論を否定する訳です。

この立体地図を疑う人は、この地図を参考に現地と比較してください。
其処に在るのは、緑が繁茂して、地表が隠れた訳の判らない山です。
地表が判れば、単なる山ではなく、人工的な造作が見えるでしょうね、、、
これが、
「鎌倉には城が無い!」と軽率な結論を出した原因です。
 更に悪い事には、、、
市民講座で「鎌倉に城は無い! 」っという内容で、反論できない聴講者が居た訳です。


役所の通達は「樹木を切ってはならない!」そんな自然保護が樹木を繁茂させ大きく育った、、、 結果は 樹木は鎌倉の崖を崩し、景観を破壊し始め鎌倉城を隠したのです。
昔から鎌倉の山は、里山であり、
人の手で立木を切り燃料に使われて管理されていた。

明治の写真が樹木の少ない鎌倉の山をを写しており、証明できます。

緑のラインは、防衛ラインとは別に、城壁に近づけない様に仕組んだ砦構造の切岸が有る場所と考えます。

赤色地図に感化され、「カシミール」と言う地図ソフトの精度が上がったので、以後これを多用します。

この立体表示の赤色地図の精度は、1/10000の地図より詳細です。

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鎌倉城の砦 3

2016年12月15日 | 大鎌倉城

鎌倉を西から見た図です。


     カシミール画像です。
鎌倉は、三方が山に囲まれ、他の一方は海の要害!
っと鎌倉の特徴を事あるごとには言われます。
 鎌倉の山は攻めにくいし、海からは攻め難い!
鎌倉城の痕跡と地形を見ると、、鎌倉幕府には、そんな単純な考えはない様です。

この防衛ラインは陸上から攻め寄せる敵、それは西側、東側、北側の三方から攻めて来る敵には有効で市内を守れるのですが、、、、、
「敵は、陸から攻めて来る」と言う頼朝が鎌倉に入る前の発想を現代まで引き摺ったヨウデス。
防衛ラインの市内側(内側)にも、、平場(郭)が有ります!
 何故
内側に向けても郭が有るのでしょうか??
まるで、、、鎌倉市内に敵が居る様な造りになっているのですが?
謎は、それだけではありません!
巨大な城は、天下分け目の新田義貞の鎌倉攻めで、幕府軍は外部の砦の大半を使わなかった。
関東周辺の氏族が「イザ鎌倉!」の非常事態で集まった関東武士集団です。
それでも、、、大鎌倉城を守備するには兵士が足りない様子です。

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鎌倉城の砦 2

2016年12月08日 | 大鎌倉城


   場所は、化粧坂、葛ヶ岡、銭洗いの在る場所です。
白い図の青いラインは、七口を結ぶ防衛ラインで、
黄色いラインは、鎌倉城大手道の化粧坂より出る中の道です。
防衛ラインの市内側(内側)にも、、平場(郭)が有ります!

この防衛ラインの七口を結んだ峰の内外に山城特有な平場(郭)があります。
この峰は、市内側からも登れない様に成っているのです。
と言う事は、、
鎌倉外部からの敵を防ぐ為、、だけじゃない様ですね!
その理由が問題です。
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鎌倉城の城壁 5

2016年12月06日 | 大鎌倉城
上図は、稲村より化粧坂迄の地図で、七口を結ぶ防衛ラインを青色で示しました。
防衛ラインの左手(西側)下は、鎌倉を守る城壁に当たる切岸です。
  (うにゅー)さんが、「尾根の周りに真っ黒な縁取り(つまりは急斜面=断崖)だらけ」の様だと称した切岸の崖で、この為に新田義貞は、鎌倉市内に入れなかったのです。
 昔から存在する切岸を、太平記では新田勢五十万七千余騎が『粧坂』に攻めよせた。
鎌倉勢は、三万騎で守り新田勢を喰い止めた!
19倍の新田勢を鎌倉軍は攻め込ませなかった!
その理由は、、、、
平場の戦いなら、19倍の敵には一蹴されるでしょうが、、、
それだけ、鎌倉側には城の効果が味方していた訳です。

   理屈に合わない変な事は、
鎌倉軍六万余騎の大将赤橋前相摸守盛時が州崎で何故1日しか耐えられなかったのか?
大将赤橋が鎌倉を潰した張本人かもしれない。
戦い方の戦法が幼稚な大将であった事は、太平記を読めば判る事です。
大将赤橋は、自分のメンツにコダワリ戦略の無いまま、城を活用する事無く昔ながらの戦いをした!
言い方を変えれば、
10倍の敵に対して、平場の戦いをして自滅した愚かな大将でした。

太平記には、
〉赤橋相摸守、今朝は州崎へ被向たりけるが、此陣の軍剛して、
〉一日一夜の其間に、六十五度まで切合たり。されば数万騎有つ
〉る郎従も、討れ落失る程に、僅に残る其勢三百余騎にぞ成にける。

 この「六十五度まで切合たり。」は、砦を守る戦法ではなく、騎馬隊で新田軍に切り込んだ状況の説明とその戦いで数万騎の兵士を失った! と私には読める。

〉其故は、盛時足利殿に女性方の縁に成ぬる間、相摸殿を奉始、
〉一家の人々、さこそ心をも置給らめ。

 赤橋相摸守の言い訳は、敵の足利氏の縁がある妻を娶ったのでその疑いを晴らす為に勇敢に戦った処を誇示したかった為にこの様な戦法を採ったと考えられます。

〉我何の面目か有て、堅めたる陣を引て而も嫌疑の中に且く命を可惜。

 更に言い訳は続き、負けて陣を引いて生延びても疑いの目で見られるのは耐えられない!

要は「赤橋相摸守」は、戦いに勝つことが目的ではなく、自身が勇敢に戦った事を見せる為に出陣した愚かな武将であった!
   っと私には読めるのです。
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鎌倉城の砦 1

2016年12月03日 | 大鎌倉城


鎌倉城の構造は、
従来から七口を繋いだ範囲を言われている。
  だが、根拠は無い。

鎌倉を表面的に見て細部を調べた事が無い人の憶測です。
結果は、七口が防衛施設で有ると根拠も無く結論を出し 他の場所は不問となった。
その総括は、七口を繋いだ範囲が鎌倉城である。他の場所は??? 無視です。

鎌倉城の認識は困難です。
七口を繋いだ範囲は、本城に当たる部分であり、
その他に、戦う為の砦が外部に向かい張り出した構造をしている。

問題は、巨大すぎて認識出来ない事です。
そして、樹木のベールに包まれて単なる山にしか見えない!
更に住宅が建ち切岸を 切り崩し始めている。
8割がたの城遺構は住宅や大規模な土地開発で消失している。

この赤色地図の精度は非常に良く、
「現物を見ないと本当の処が判らない!」と勘違いするのが鎌倉城ですが、、
バーチャル(外見は偽物でも本質を表現した)な 赤色立体地図は、城を理解するのに絶好なアイテムです。

 図の解説
上の赤色立体地図を 下の白い地図で解説をしました。
白い地図に薄赤くマークした場所は、平場が在る=山城の特徴である郭の在る場所です。
青色ラインは、七口の防衛ライン。
緑色ラインは、鎌倉城の大手道路(中の道)で堰水橋より登り化粧坂に向かう道です。
紫色ラインは、古代東海道の経路です。
そして「葛原」とは葛原ヶ岡神社の在る場所で、梅松論にて激しく攻防が在った場所と書かれた場所であり、新田軍の主力が攻撃した。
(太平記に書かれた、化粧坂を攻撃するとは、この場所の事です。)
何故この葛原なのか?
鎌倉城の構造を知れば判る事です。その解説は又の機会で、、、

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