Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

日本語で言えないことはフランス語でも言えない

2006-03-20 23:32:39 | フランス語
「日本語で言えないことはフランス語でも言えない」
これは、フランス語会話のプライベートレッスンへ行くたびに思っていたことです。
例えば映画の話題になります。
先生と私が同じ映画を観ていたとして、「その映画についてどう思う?」と尋ねられたとき「面白かったです」としか言えない自分がいます。
「これじゃ、だめじゃん!」と思いながら「なぜならば・・・」と続けるのですが例えば、「その映画は、私に新しい世界を見せてくれた」と続けるのがいっぱいいっぱい。
新しい世界の具体的な例を挙げることができません。

以前、日仏で一緒だったお友達に言われたことがあります。
「何か質問されたときに、OuiやNonだけで答えを終えてしまうのは不躾なのよ。その後に、なぜならば・・・って理由をつけないとね」と。

ごもっともです。でもその「なぜならば」の次の言葉が出てこないのです。
それはフランス語が流暢ではないという理由ではなく、例えこれが日本語で言えばよいとしても理路整然と順序だてて言えない自分がいる、ということは薄々分かっていたことでした。

そんなときに出会ったのがこの「外国語を身につけるための日本語レッスン」です。
この本は、わたしのこの拙ブログに有意義なコメントを下さる寅彦さんのブログの中に紹介されていました。

この本には、相手にわかりやすく自分の考えを伝える方法が、具体的に書かれています。
主語を省かない、というのも有効な方法です。
会話の中で使いがちな代名詞「あれ」の具体的内容を言葉にするというのも明晰な言葉を使うためには必要です。
好き嫌いを言うときには、印象だけではなく理由を分析してリストアップする練習をするもの大切ですよね。

これらのことに気をつけていくと、まずは言葉を発する前に頭の中でこれから言うことを組み立てる必要が出ます。何かについての印象を述べるときも「素敵」「素晴らしい」だけで終わることなく、どこが素敵なのか、何が素晴らしいのかを述べることになり、話し相手にとって分かりやすい日本語を話せるようになるでしょう。脳年齢も下がるかもしれません。

明晰ではないものはフランス語ではない、と言われているそうです。
まずは明晰な日本語から始めるか・・・ってところです。ハハハ