昨日、久々の銀座へ。
相変わらず、中国人の観光客の多いこと多いこと。
バーゲンシーズンということもあり、両手にデパートやらブランド店やらの袋をもったチャイニーズピープルがうようよ。
さて、そんな人たちの間をかいくぐるり、目指すは「久のや」
呉服屋さんです。
銀座で呉服屋さんなんて、敷居が高い。
ちょっと勇気を出して入って見ました。
目的は浴衣地。
このブログにもたびたび登場しているフランス人のスカイプ友達ジョエルが、「浴衣地がほしい、ピンク地でユリの模様のもの」ととても具体的なことを言っています。
「じゃ、今度みてくるね」と約束したのです。
お店の中には外国人観光客の人々も。でもここには中国からのかたはいらっしゃらずに、西洋系の人々ばかり。
やっぱり、東洋の人は着物にはあまり興味がないのか。
店内には出来合いの浴衣もたくさんありましたが、私がほしいのは反物。
で訊いて見ましたよ、意を決して。
真島茂樹張りの男性店員さんに。
「すいません。浴衣地がほしいんですけど」
「お客様がお召しになるんですか?」
「いいえ、外国の友人が浴衣地で何か自分で作りたいというもので」
「さようでござますか、では上の階へ」
と、エレベーター前まで案内されました。
エレベーターの前で
「ピンク地にユリの花の模様もものがほしいのですが」
と言った瞬間、真島茂樹氏の(笑)顔がこわばりました!
そして 「浴衣地というのは、白に青い模様なのです。色ものの浴衣は後からプリントしてあるだけなのです」と。
真島氏の表情からは「あなた、いい年をした日本人女性が、そのようなこともご存じないのでしょうか?」と言いたい気持ちがありありと伝わりました。
そそくさとお店を後にしたのは言うまでもありません。
ああ、銀座の呉服屋デビュー(笑)がとんだことになりました。
ちなみに、反物はフランス語ではune bande
そして、呉服屋さんでの顛末をフランス語レッスンで話したときに出てきた言葉。それはun patron。
普通パトロンといえば、主人、経営者、社長、の意味ですよね。
もう1つの意味があったのです。それは「型紙。パターン」
知らなかったよ~~~、空がこんなにあお~いと~は!ハハハ。