Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

王子の血液検査

2013-03-16 23:08:14 | パスカル王子
パスカル王子に慢性腎不全の診断がくだって1年が過ぎました。

老猫(15歳以上)の3匹に1匹はかかる病気です。

家猫の先祖は砂漠に暮らしていたリビア山猫だと言われています。

砂漠に暮らす猫は、水をあまり飲まなくても大丈夫なように自分で体の水分を調整する機能が高いのです。

そう言えば、パスカル王子も子供のころほとんど水を飲みませんでした。

心配になって獣医さんに相談したら「猫はもともと砂漠の動物だから、食べ物から水分を摂ることができるんだ」と

説明を受けたことがあります。

腎臓は水分の吸収排出だけではなく、必要な栄養分やミネラル分をろ過して再び血中に戻す仕事もしているのだそうです。

腎臓はよく働いているのですね。

これは猫の腎臓だけではなく人間の腎臓も同じですね。

しかし、よく働く分だけ負担がかかっていたわけで、年をとると若いころからの負担のしわ寄せがどっと現れてくるのでしょう。

多分、老猫は多かれ少なかれ腎臓が参っているんですね。

さて、腎臓は老廃物を排出する役割を果たしますが、機能が低下してくると排出しきれなくなり、再び血中に戻ってしまいます。

そこで血液検査の出番です。

腎臓から出る老廃物であるBUN(血中尿素窒素)値とクレアチニン値が血中にどのくらい残っているかによって腎臓がどれくらい機能しているのかを測ります。

パスカル王子、一時BUNが50を超えました(正常値は12~41)でも今回は33でした。これは一安心。

しかし、クレアチニン値は2.7(正常値は0.7~2.5)です。

クレアチニン値も3.0超えもありました。


採血して検査器にかけ、結果が出てくるまでの時間、不安なものです。

しかし、検査結果を見て、先生が「食事と薬でうまくコントロール出来てる、と言えるんじゃないかな」とおっしゃってくださったので

気持ちが軽くなりました。

ただ、体重が減って行っているのが気になります。最盛期は6.6キロあったのに、今日獣医さんの診察台兼体重計で測ったら5.05キロでした。

「年齢的なものもあるけどね」とのことでしたが、この先急速に減るようなことがあったら血液検査の数値が悪くなくても心配なことです。

でも、急に食べなくなったとか、元気がなくなったということはないので、これからも処方食と投薬(ネフガードとフォルテコール)を毎日飲ませて行きます。

王子は私の宝ですから。

しかしながら、王子は昼間から唸りっぱなしで、エルメスとシラクがビビりまくりです。

病院へ行って採血された”不愉快”にプラスして来客もあり、非日常が重なってしまったからでしょう。