Miaou:猫と一緒にフランス語

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高濃度放射性廃棄物埋設施設

2011-11-20 16:23:37 | 原発
午後からUstreamで政府の政策仕訳の中継を観ていた。
今日の仕分けは原子力関連のものだ。
いろいろなことをしながらの視聴だったので、一言一句漏らさずに聴いたわけではない。
経産省、文科省、環境省の官僚の方々が説明者として会議に出席され、質問に答えておられた。
そんな彼らを見ながら思った。
この人たちはきっと、個人としての意見と官僚としての意見が同じではないのだろうなぁ、そうあってほしいなぁ、と。
「今は、原発関連の部署にいるから言えないけど、本当はもう原発に将来はないと思ってますよ」という本音を隠して、仕分け会議に参加されているのだろうな、と。

私たちは、3.11以降、原発のことに関して大きな関心を持っている。
放射能汚染の問題への関心、原発に依らない再生可能エネルギーへの関心、そして原発の後始末の仕方への関心を持っている。
とにかく、今となっては政府の発表をきいて「国が言っているんだから」と信用することはできない。

仕分け会議を見ながらNUMO(原子力発電環境整備機構)という団体があることを知った。
原子力発電所から排出される高濃度放射性廃棄物の埋設施設を整備することを目的とした”天下り団体”だ。
運営資金は税金と各電力会社からの拠出金だそうだ、つまりは私たちが支払う電気代の一部がNUMOの予算資源になっている。
役員”さま”の報酬は年2000万だそうだ。
この団体の目的であるところの、埋設施設の整備など候補地さえ決まっていないのに。そしてこの先も決まるとは思えないのに。
この団体を退職するときには、退職金ももらうんだろうね。

さて、このNUMOのHPを是非ご覧いただきたい。
「地層処分場ってどんなとこ?」の動画(20分ほど)を観てください。
今となっては、悪い冗談としか思えない。
そして、こういうPRビデオ作製にも我々の税金や電気代の一部が遣われていたのだなぁ。

もちろん、もうすでにある高濃度(低濃度も)放射性廃棄物の処理をどこかでしなければならないのは厳然とした事実だ。
どうするんだろう。

私たちにできることは、これ以上原発から出る放射性廃棄物を増やさないこと、つまりは原子力による電気に頼らない方向に進むことだね。

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